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メイク道具・ケアグッズ市場レポート|単価+23.5%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
メイク道具・ケアグッズのEC市場レポート

本記事は、メイクブラシ・パフ・洗顔グッズ・ボディ/フットケア用品といった美容小物をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年4〜6月のメイク道具・ケアグッズ市場の推定売上は約14.0億円(前年同期比+25.0%)、推定販売数は約75.3万点(同+1.2%)、平均単価は約1,853円(同+23.5%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。売れた点数はほぼ横ばいのまま、売上だけが伸びています。伸びを作っているのは数量ではなく単価です。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約14.0億円(前年同期比 +25.0%)
  • 販売数量: 約75.3万点(前年同期比 +1.2%)
  • 平均単価: 約1,853円(前年同期比 +23.5%)
  • 主要サブカテゴリ: ボディマッサージグッズ(18.0%)/ブラシ・チップ(14.8%)/フットケア用品(11.4%)
  • キートレンド: 数量は横ばいで単価が+23.5%/高単価のボディマッサージグッズが構成比18.0%まで拡大

メイク道具・ケアグッズのEC市場規模と推移

2026年4〜6月のメイク道具・ケアグッズのEC市場規模は約14.0億円、前年同期比+25.0%でした。一方で推定販売数は約75.3万点・同+1.2%とほぼ横ばい、平均単価は約1,853円・同+23.5%と大きく上がっています。増えたのは「買われた点数」ではなく「1点あたりの支払額」です。上位カテゴリ全体の動きは美容・コスメのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかのメイク道具・ケアグッズカテゴリを深掘りします。

指標2026年4〜6月前年同期前年同期比
推定売上約14.0億円約11.2億円+25.0%
推定販売数約75.3万点約74.4万点+1.2%
平均単価約1,853円約1,500円+23.5%
主要ECモールのメイク道具・ケアグッズカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

数量が横ばいで単価だけが伸びる市場は、値上げが浸透したか、より高い商品へ購入の重心が移ったかのどちらかです。このカテゴリは後者、売れ筋の構成が入れ替わったことが主因でした。従来の中心だったブラシやパフは1,000〜2,000円台の小物ですが、そこに平均単価6,229円のボディマッサージグッズが加わり、市場全体の単価を押し上げています(Nint ECommerce調べ・推計値)。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

サブカテゴリ別の最大はボディマッサージグッズで構成比18.0%、前年同期比+361.7%と大きく伸びました。次いでブラシ・チップが14.8%(+14.4%)、フットケア用品が11.4%(+3.5%)と続きます。パフ・スポンジは4.9%ながら+26.8%と市場平均を上回り、洗顔グッズは8.0%・▲3.1%と唯一前年を下回りました。

サブカテゴリ構成比前年同期比平均単価
ボディマッサージグッズ18.0%+361.7%6,229円
ブラシ・チップ14.8%+14.4%2,239円
フットケア用品11.4%+3.5%1,858円
その他8.7%+15.3%1,486円
洗顔グッズ8.0%▲3.1%1,656円
パフ・スポンジ4.9%+26.8%714円
主要ECモールのメイク道具・ケアグッズ サブカテゴリ別構成比・前年同期比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

ボディマッサージグッズの伸びは、単月で急に立ち上がったものではありません。2026年3月以降、売上・販売数がともに月を追って積み上がった結果として四半期の数字に表れています。なお、ボディマッサージグッズとフットケア用品は隣接するボディケア市場レポートの領域とも重なる品目を含むため、両方を並べて見ると自社商品の立ち位置がつかみやすくなります。伸びているのが高単価品だけではない点も見逃せません。714円のパフ・スポンジ、2,239円のブラシ・チップも伸び、前年割れは洗顔グッズのみです。市場全体としては「小物は買い続けつつ、単価の高いツールを1点足す」動きと読めます(メイク本体側はベースメイク・メイクアップ市場レポート)。

価格帯別の販売構成と購買行動

平均単価(約1,853円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が45.9%、高価格帯が44.2%とほぼ拮抗し、低価格帯は9.9%にとどまります。単価の低い消耗小物が数量を稼ぐ一方で、金額の9割は中・高価格帯が生んでいる構造です。

価格帯売上構成比
低価格帯9.9%
中価格帯45.9%
高価格帯44.2%
主要ECモールのメイク道具・ケアグッズ 価格帯別売上構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: パフ・スポンジなどの使い捨て小物

低価格帯は、平均単価714円のパフ・スポンジに代表される消耗小物が中心です。売上構成比は9.9%と小さい一方、+26.8%と伸び率は高く、購入頻度も最も高いゾーンです。単品では利益を積みにくいため、まとめ売りや同梱で1回あたりの購入金額を上げる設計が要になります。新規顧客が最初に手に取る入り口としても機能します。

中価格帯: ブラシ・チップ、洗顔グッズ、フットケア用品

売上の45.9%を占める中価格帯は、ブラシ・チップ(2,239円)、フットケア用品(1,858円)、洗顔グッズ(1,656円)が主役です。この市場の土台で買い替えサイクルも読みやすい領域ですが、洗顔グッズだけが▲3.1%と前年を下回りました。同じ価格帯でも需要の向き先が動いており、サブカテゴリ単位で在庫と販促を調整したい帯です。

高価格帯: ボディマッサージグッズなどの美容ツール

高価格帯(44.2%)の中身は、平均単価6,229円のボディマッサージグッズを筆頭とする美容ツールです。1点あたりの金額が大きく購入頻度は低いものの、金額ベースでは市場の柱になりました。指名買いが起きにくく比較検討の時間が長いため、使用シーンや素材、付属品の違いを商品ページで伝えられるかが転換率を左右します(Nint ECommerce調べ・推計値)。

メイク道具・ケアグッズの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、メイク道具・ケアグッズをECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 点数ではなく客単価を伸ばす品揃えに組み替える

販売数+1.2%に対し売上+25.0%、平均単価+23.5%という数字は、点数を追う戦い方の限界を示しています。低価格帯が9.9%にとどまる一方、中45.9%・高44.2%で金額の9割を占めるため、単価2,000円以上の商品をどれだけ品揃えに持てるかが売上を左右します。小物ラインは新規顧客の入り口として残しつつ、購入後の提案先となる上位商品を用意する構成が有効です。

打ち手2: 伸びているサブカテゴリに在庫と販促を寄せる

ボディマッサージグッズは構成比18.0%で前年同期比+361.7%、パフ・スポンジは+26.8%、ブラシ・チップは+14.4%と、伸びは複数のサブカテゴリに広がる一方、洗顔グッズは▲3.1%と前年を下回りました。カテゴリを一律に扱わず、伸びている側へ在庫・広告費・特集ページの露出を寄せたいところです。ボディマッサージグッズの伸びは月を追って積み上がったもので、単発の山ではなく通期の主力として仕込む前提で計画できます。

打ち手3: 高価格帯は競合の品揃え・価格を見て磨く

金額の44.2%を占める高価格帯は、比較検討されやすいぶん、競合がどの価格・どの仕様で並べているかが勝負を分けます。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどのサブカテゴリ・どの価格帯で美容ツールや小物を展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

メイク道具・ケアグッズのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年4〜6月の推定売上は約14.0億円で、前年同期比+25.0%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。推定販売数は約75.3万点(+1.2%)、平均単価は約1,853円(+23.5%)で、伸びの大半は単価の上昇によるものです。

なぜ販売数が横ばいなのに売上が伸びているのですか?

平均単価6,229円のボディマッサージグッズが構成比18.0%まで拡大し、市場全体の単価を押し上げたためです。従来の中心だった1,000〜2,000円台の小物に、単価の高いツールが1点加わる買い方へ支出が動いています(Nint ECommerce調べ・推計値)。

主要ECモールで売れ筋のサブカテゴリはどれですか?

売上構成比ではボディマッサージグッズ(18.0%)が最大で、ブラシ・チップ(14.8%)、フットケア用品(11.4%)が続きます。伸び率ではパフ・スポンジ(+26.8%)も市場平均を上回り、前年を下回ったのは洗顔グッズ(▲3.1%)のみでした。

売れる価格帯はどこですか?

金額では中価格帯(45.9%)と高価格帯(44.2%)がほぼ並び、この2帯で市場の9割を占めます。低価格帯は9.9%と小さいものの購入頻度が高く、新規顧客の入り口として機能します(Nint ECommerce調べ・推計値)。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年4〜6月のメイク道具・ケアグッズEC市場は約14.0億円(前年同期比+25.0%)。販売数は+1.2%と横ばいで、伸びを作ったのは平均単価+23.5%。
  • 平均単価6,229円のボディマッサージグッズが構成比18.0%・前年同期比+361.7%と拡大。ブラシ・チップ(+14.4%)やパフ・スポンジ(+26.8%)も伸長し、前年割れは洗顔グッズ(▲3.1%)のみ。
  • 価格帯は中(45.9%)と高(44.2%)で金額の9割。点数を積む設計から、単価の高い商品を1点提案する設計への切り替えが売上に直結。

こうした動向は、自社が扱うブランドではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)のメイク道具・ケアグッズを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯の把握に活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

意外だったのは、売れた点数がほとんど動いていないことです。+25.0%という売上の伸びを見た時は買う人が増えたのだと思いましたが、販売数は+1.2%。増えたのは1点あたりの支払額でした。ブラシもパフも売れているのに市場の顔つきが変わったのは、そこへ単価6,229円のツールが1点足されたからです。何個売れたかより、何を1点足してもらえるか。この市場はそちらで見るべきだと数字から教わりました。

対象期間: 2026年4月〜2026年6月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: メイク道具・ケアグッズ

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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