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ボディケア市場レポート|単価+3.5%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
ボディケア市場レポート

本記事は、ボディケア用品をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月のボディケアカテゴリの推定売上は約42.0億円(前年同期比+0.6%)、推定販売数は約182万個(同▲2.8%)、平均単価は約2,305円(同+3.5%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数の微減を単価上昇が補い、市場規模はほぼ横ばいで推移しています。暑さに向かう端境期のボディケア需要を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約42.0億円(前年同期比 +0.6%)
  • 販売数量: 約182万個(前年同期比 ▲2.8%)
  • 平均単価: 約2,305円(前年同期比 +3.5%)
  • 主要サブカテゴリ: 石けん・ボディソープ(21.7%)/デオドラント・制汗剤(18.3%)/ボディクリーム(12.4%)
  • キートレンド: 石けん・ボディソープが市場の柱/デオドラント・制汗剤が+12%と伸長/保湿系は微減・単価微増で規模維持

ボディケアのEC市場規模と推移

2026年2〜4月のボディケアのEC市場規模は約42.0億円、前年同期比+0.6%でした。販売数が▲2.8%と減る一方、平均単価は+3.5%と上昇しており、市場は「数量微減・単価微増」で規模を維持するフェーズにあります。消耗品としての定番購入が底堅く、機能訴求のある商品へ需要が移ることで単価が押し上げられている構図です。より広い美容・コスメ全体の動向は美容・コスメのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はその中のボディケアカテゴリを深掘りします。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約42.0億円約41.7億円+0.6%
推定販売数約182.0万個約187.2万個▲2.8%
平均単価約2,305円約2,227円+3.5%
主要ECモールのボディケアカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

2〜4月は冬の乾燥ケアから、初夏に向けたエチケット・汗対策へと需要が切り替わる端境期にあたります。単価上昇は、大容量・詰め替えのまとめ買いに加え、デオドラントや高機能ケア商品といった単価の高いアイテムへ購買がシフトしていることが背景にあると見られます。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

ボディケアカテゴリは、石けん・ボディソープが市場全体の約2割(21.7%)を占める柱です。上位5サブカテゴリで市場の約7割を構成し、日々の洗浄・保湿・エチケットという生活密着の需要が中心となっています。

サブカテゴリ構成比前年同期比
石けん・ボディソープ21.7%▲0.1%
デオドラント・制汗剤18.3%+12.4%
ボディクリーム12.4%▲3.3%
ハンドクリーム11.0%▲4.6%
ボディローション・ミルク9.0%▲0.5%
主要ECモールのボディケアサブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

最も目立つのは、デオドラント・制汗剤が+12.4%と二桁で伸びている点です。気温の早い上昇とエチケット意識の高まりを背景に、汗・におい対策の需要が前倒しで立ち上がっています。一方、ボディクリーム(▲3.3%)やハンドクリーム(▲4.6%)といった冬の保湿系は、季節要因で前年から数字を落としています。事業者は、端境期の品揃えをデオドラント・制汗剤へ重心移動させる判断が有効です。

価格帯別の販売構成と購買行動

ボディケアは、価格帯ごとに購買の「目的」が分かれるカテゴリです。平均単価(約2,305円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が過半を占め、日常使いのケア商品の主戦場となっています。

価格帯売上構成比
低価格帯(〜約1,150円)10.3%
中価格帯(約1,150〜4,600円)52.5%
高価格帯(約4,600円〜)37.1%
主要ECモールのボディケア 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯(〜約1,150円): 小容量のボディソープ・ハンドクリーム

低価格帯では、小容量のボディソープやハンドクリームといった消耗品が中心です。お試しや携帯用、まとめ買いの追加といった用途で、気軽に購入されるゾーンです。1点あたりの単価は低いものの、リピート前提の定番として安定した数量を生み出しています。

中価格帯(約1,150〜4,600円): デオドラント・保湿クリーム

最も売上構成比が高い中価格帯では、デオドラント・制汗剤や保湿クリームが売れ筋です。大容量タイプや詰め替えセット、シリーズでのまとめ買いが多く、日常的に使うケアアイテムを「少しまとめて」買う動きが中心です。商品ジャンルとしての需要が最も厚い、ボディケアの主戦場となる価格帯です。

高価格帯(約4,600円〜): 高機能ケア・ギフトセット

高価格帯は、高機能をうたうボディケア商品やギフトセットが中心です。香りやテクスチャーにこだわったライン、ブランドの詰め合わせなど、自分へのご褒美や贈答用途として選ばれています。単価は高く、平均単価が上昇しているのは、この高単価ゾーンと中価格帯のまとめ買いが下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

ボディケアの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、ボディケア用品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 端境期はデオドラント・制汗剤に前倒しで重心を置く

デオドラント・制汗剤は+12.4%と二桁で伸びており、夏本番を待たずに需要が立ち上がっています。冬の保湿アイテムから汗・におい対策へ、商品の見せ方と在庫を前倒しで切り替えることが有効です。広告・特集ページもエチケット軸に寄せることで、立ち上がりの早い需要を取り込めます。

打ち手2: 中価格帯の「まとめ買い・詰め替え」で客単価を上げる

売上の過半を占める中価格帯では、大容量タイプやシリーズのまとめ買いが軸になります。単品売りに加えて、詰め替えセットやシリーズ揃え買いの導線を設計し、1回あたりの購入点数と単価を引き上げることが、数量微減の局面でも売上を維持する鍵になります。

打ち手3: 高機能・ギフト需要は競合の価格・品揃えを見て磨く

単価を下支えする高価格帯は、価格設定と品揃えの差が売れ行きを左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップが高機能ケアやギフトセットをどの価格帯で展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

ボディケアのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約42.0億円で、前年同期比+0.6%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は▲2.8%、平均単価は+3.5%で、数量微減を単価上昇が補う構図です。

主要ECモールで売れ筋のボディケアカテゴリは何ですか?

石けん・ボディソープが市場全体の約2割(21.7%)を占めて最も大きく、デオドラント・制汗剤(18.3%)、ボディクリーム(12.4%)が続きます。なかでもデオドラント・制汗剤が+12.4%と伸びています。

ボディケアでモノが売れる価格帯はどこですか?

売上構成比が最も高いのは中価格帯(約1,150〜4,600円)で、デオドラントや保湿クリームの大容量・まとめ買いが中心です。高価格帯(約4,600円〜)は高機能ケアやギフトセットが支えています。

これからの季節に向けて何を準備すべきですか?

気温の上昇に合わせ、デオドラント・制汗剤への重心移動を前倒しで進めるのが有効です。あわせて、中価格帯のまとめ買い・詰め替え導線を整え、客単価を高める設計が売上維持の鍵になります。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月のボディケアEC市場は約42.0億円(前年同期比+0.6%)。数量微減を単価上昇が補い規模を維持。
  • 石けん・ボディソープが柱。デオドラント・制汗剤が+12%と伸び、冬の保湿系は季節要因で微減。
  • 価格帯で目的が分化。中価格帯のまとめ買いが主戦場、高価格帯は高機能・ギフトが単価を下支え。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのボディケアカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、トレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、まだ春先のこの時期に、デオドラント・制汗剤がはっきりと二桁の伸びを見せている点です。汗ばむ季節になってから動くのでは遅く、消費者の「暑くなる前に備える」という意識が、想像以上に早く購買へ表れていると感じます。ボディケアは生活に密着した消耗品の集まりに見えて、その実、季節の入れ替わりに合わせて売れ筋が機敏に動くカテゴリだと、改めて数字から見えてきました。端境期の品揃えをどれだけ早く切り替えられるかが、勝負どころになりそうです。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: ボディケア

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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