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韓国コスメ市場レポート|スキンケア60.5%が牽引

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
韓国コスメ市場レポート

本記事は、韓国コスメをECで販売する事業者・メーカー・輸入卸の方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年4〜6月の韓国コスメ市場の推定売上は約11.03億円(前年同期比▲1.0%)、推定販売数は約38.4万点(同▲7.8%)、平均単価は約2,869円(同+7.4%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。売れた点数は減る一方、売上はほぼ前年並みです。この「数量減・単価増」の中身を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約11.03億円(前年同期比 ▲1.0%)
  • 販売数量: 約38.4万点(前年同期比 ▲7.8%)
  • 平均単価: 約2,869円(前年同期比 +7.4%)
  • 主要サブカテゴリ: スキンケア(60.5%)/メイクアップ(19.7%)/ヘアケア・スタイリング(6.3%)
  • キートレンド: スキンケアが+10.2%で唯一の成長エンジン/売上の79.7%が中価格帯に集中

韓国コスメのEC市場規模と推移

2026年4〜6月の韓国コスメのEC市場規模は約11.03億円、前年同期比▲1.0%とほぼ横ばいでした。内訳を見ると、販売数は▲7.8%と1割近く減る一方、平均単価は+7.4%と上昇しました。売れた点数の減少分を、1点あたりの単価上昇がほぼ埋め合わせた形です。上位カテゴリ全体の動きは美容・コスメのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかの韓国コスメカテゴリを深掘りします。

指標2026年4〜6月前年同期前年同期比
推定売上約11.03億円約11.14億円▲1.0%
推定販売数約38.4万点約41.7万点▲7.8%
平均単価約2,869円約2,672円+7.4%
主要ECモールの韓国コスメカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

販売数▲7.8%は、同じ売上をつくるのに必要な「買ってもらう回数」が減ったことを意味します。低単価の商品を数多く売る設計から、単価と点数の掛け算をどう組み替えるかへ、売り方の重心が動いているカテゴリです。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

韓国コスメ市場は、スキンケアが構成比60.5%と過半を占め、メイクアップが19.7%で続きます。前年同期を上回ったのはスキンケア(+10.2%)、その他(+15.7%)、ボディケア(+10.6%)の3つです。一方、メイクアップは▲8.2%、ヘアケア・スタイリングは▲50.3%と半減しました。市場全体が▲1.0%にとどまったのは、構成比6割のスキンケアが二桁で伸びたためです。

サブカテゴリ構成比前年同期比平均単価
スキンケア60.5%+10.2%3,214円
メイクアップ19.7%▲8.2%1,967円
その他7.4%+15.7%4,496円
ヘアケア・スタイリング6.3%▲50.3%2,781円
ボディケア6.1%+10.6%2,904円
主要ECモールの韓国コスメ サブカテゴリ別構成比・前年同期比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

注目したいのは平均単価の差です。伸びているスキンケア(3,214円)・その他(4,496円)・ボディケア(2,904円)は市場平均の約2,869円に近いか上回る一方、縮小したメイクアップは1,967円と大きく下回ります。点数が減った分は主に低単価帯のサブカテゴリで起きており、金額を支えているのは単価の高いスキンケア中心の構成です。より細かい動向はスキンケア市場レポートベースメイク・メイクアップ市場レポートでも扱っています。

価格帯別の販売構成と購買行動

韓国コスメは価格帯の分布が偏ったカテゴリです。平均単価(約2,869円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が79.7%と大部分を占め、高価格帯15.3%、低価格帯5.0%と続きます。売上のほとんどが1つの帯に集中しており、この帯での品揃えと価格設定がそのまま売上を左右する構造です(Nint ECommerce調べ・推計値)。

価格帯売上構成比
低価格帯5.0%
中価格帯79.7%
高価格帯15.3%
主要ECモールの韓国コスメ 価格帯別売上構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: 単品のシートマスク・ミニサイズ

低価格帯は、単品のシートマスクやミニサイズ、リップ・アイテム単体などの「まず試す」買い方が中心です。売上構成比は5.0%と小さく、金額としての貢献は限定的ですが、初回購入のきっかけとしての役割を持ちます。送料と梱包の負担が重く、ここだけで採算を取るのは難しいため、まとめ買いや上位商品への引き上げとセットで設計する帯です。平均単価1,967円のメイクアップが▲8.2%と縮んだ動きとも重なります。

中価格帯: スキンケアの主力アイテムとセット販売

売上の79.7%を占める中価格帯が、韓国コスメの主戦場です。スキンケア(平均単価3,214円)、ボディケア(2,904円)、ヘアケア・スタイリング(2,781円)といったサブカテゴリの単価がこの帯に収まります。単品でも複数本セットでも成立する価格レンジで、平均単価が+7.4%と上がったのも、この帯の中で「少し上」の商品や本数の多いセットが選ばれた結果です。品揃え・在庫・価格改定の判断は、まずこの帯から着手するのが効率的です。

高価格帯: 大容量・複数点セット・ギフト用途

高価格帯(15.3%)は、大容量サイズや複数点をまとめたセット、ギフト用途の商品が中心です。平均単価4,496円の「その他」が+15.7%と最も高い伸びを示しており、単価の高い商品群にも需要が付いていることが数値に表れています。1件あたりの金額が大きい分、商品ページの情報量や同梱内容の見せ方、使用シーンの提示が購入の決め手になりやすい帯です(Nint ECommerce調べ・推計値)。

韓国コスメの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、韓国コスメをECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: スキンケアに品揃えと販促の資源を寄せる

スキンケアは構成比60.5%・前年同期比+10.2%と、規模と伸びの両方を備えた唯一のサブカテゴリです。平均単価も3,214円と市場平均の約2,869円を上回ります。広告予算・特集ページ・在庫の厚みをスキンケアに寄せることが、最も確度の高い売上の作り方です。メイクアップ(▲8.2%)やヘアケア・スタイリング(▲50.3%)に同じ比率で資源を割けば、市場の縮小をそのまま自社の減収として受け取ることになります。

打ち手2: 中価格帯の中で「単価を上げる設計」に踏み込む

売上の79.7%が中価格帯に集中し、平均単価は+7.4%で上昇しました。一方で販売数は▲7.8%です。同じ点数を売り続ける前提を置くより、1回の購入単価をどう引き上げるかに軸を移すほうが市場の動きと噛み合います。具体的には、単品売りから2〜3点セットへの組み替え、大容量サイズの並売、送料無料ラインの見直しです。値上げではなく「まとめて買う理由」を作ることが、この帯での単価上昇の実務です。

打ち手3: 競合の売れ筋と価格を見て、棚を組み替える

売上の79.7%が同じ価格帯に集まるということは、競合と横並びになりやすいということです。どのブランド・どの商品がその帯で伸びているかを掴めなければ、値引き以外の打ち手が取りにくくなります。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどのサブカテゴリ・どの価格帯で商品を展開しているかを把握でき、自社の棚と価格を組み替える材料になります。

よくある質問(Q&A)

韓国コスメのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年4〜6月の推定売上は約11.03億円で、前年同期比▲1.0%とほぼ横ばいでした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は▲7.8%、平均単価は+7.4%で、単価の上昇が数量減を埋めた形です。

韓国コスメで最も売れているサブカテゴリは何ですか?

スキンケアが構成比60.5%で最大です。前年同期比も+10.2%と伸びており、規模と成長の両面で市場を支えています。次いでメイクアップが19.7%ですが、こちらは▲8.2%と縮小しました。

韓国コスメが売れる価格帯はどこですか?

売上の79.7%が中価格帯に集中しています。高価格帯は15.3%、低価格帯は5.0%で、平均単価(約2,869円)前後の帯に需要が集まる構造です(Nint ECommerce調べ・推計値)。品揃えの検討はこの帯から始めるのが効率的です。

販売数が減っているのに売上が横ばいなのはなぜですか?

平均単価が約2,672円から約2,869円へと+7.4%上昇したためです。単価の高いスキンケア(3,214円・+10.2%)が構成比を伸ばし、低単価のメイクアップ(1,967円・▲8.2%)が縮んだことが、市場全体の単価を押し上げました。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年4〜6月の韓国コスメEC市場は約11.03億円(前年同期比▲1.0%)。販売数▲7.8%を平均単価+7.4%が埋め、金額はほぼ横ばい。
  • スキンケアが構成比60.5%・+10.2%で唯一の成長エンジン。メイクアップ(▲8.2%)とヘアケア・スタイリング(▲50.3%)は縮小。
  • 売上の79.7%が中価格帯に集中。低価格帯は5.0%にとどまり、単価を上げる設計が売上維持の鍵になる。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱うブランドや商品単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)の韓国コスメカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、伸びているアイテムの見極めに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを見て意外だったのは、売上がほぼ横ばいという見出しの数字の下で、中身がかなり入れ替わっていた点です。販売数は1割近く減っているのに、単価の上昇で帳尻が合っている。しかも売上の8割が1つの価格帯に集まっていました。全体の増減だけを見て「前年並み」と判断すると、スキンケアへの偏りと単価の変化という一番効く動きを見落とす。そう感じた四半期でした。

対象期間: 2026年4月〜2026年6月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: 韓国コスメ

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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