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プラモデル・模型市場レポート|売上+23.8%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
プラモデル・模型市場レポート キービジュアル

本記事は、プラモデル・模型をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年4〜6月のプラモデル・模型市場の推定売上は約6.7億円(前年同期比+23.8%)、推定販売数は約16.2万点(同+19.9%)、平均単価は約4,133円(同+3.3%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。単価がほぼ横ばいのまま販売数が二桁で伸びる「数量主導の拡大」が特徴で、キャラクター系とスケールモデル系で明暗が分かれた実態を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約6.7億円(前年同期比 +23.8%)
  • 販売数量: 約16.2万点(前年同期比 +19.9%)
  • 平均単価: 約4,133円(前年同期比 +3.3%)
  • 主要サブカテゴリ: ロボット(45.3%)/その他(30.1%)/車・バイク(15.4%)
  • キートレンド: ロボット+その他で市場の約75%/ミリタリー・飛行機のスケールモデル系は前年割れ

プラモデル・模型のEC市場規模と推移

2026年4〜6月のプラモデル・模型のEC市場規模は約6.7億円、前年同期比+23.8%でした。販売数が+19.9%と大きく伸びる一方、平均単価は+3.3%と小幅な上昇にとどまり、売上の増加は単価よりも購入点数の増加が主導しています。人気キャラクターの新作キットや再販が購買のきっかけになりやすく、買い手の裾野が広がっていることが数量の伸びに表れています。ホビー全体の動向はホビーのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかのプラモデル・模型カテゴリを深掘りします。年齢層が重なるおもちゃのEC市場規模レポートとあわせてご覧いただくと、ギフト需要と趣味需要の違いが把握できます。

指標2026年4〜6月前年同期前年同期比
推定売上約6.7億円約5.4億円+23.8%
推定販売数約16.2万点約13.5万点+19.9%
平均単価約4,133円約4,001円+3.3%
主要ECモールのプラモデル・模型カテゴリ推定値(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

単価がほぼ横ばいのまま販売数が二桁で伸びているのは、価格改定ではなく買われる点数そのものが増えたためです。値上げに頼らず市場が拡大している局面では、在庫の欠品が機会損失に直結します。売上を伸ばす鍵は、単価を上げることよりも、動きの速い商品の在庫と再販タイミングをどう押さえるかにあります。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

プラモデル・模型市場は、ロボットが市場全体の約4.5割(45.3%)を占める最大の柱で、複数ジャンルを含む「その他」(30.1%)がこれに続きます。この2つで市場の約75%に達し、しかも前年同期比はロボット+31.2%、その他+38.3%と市場平均(+23.8%)を上回りました。一方でミリタリー(3.2%・▲27.4%)と飛行機・ヘリコプター(1.6%・▲9.2%)は前年を下回っており、キャラクター系とスケールモデル系で成長の方向がはっきり分かれています。

サブカテゴリ構成比前年同期比平均単価
ロボット45.3%+31.2%4,898円
その他30.1%+38.3%3,809円
車・バイク15.4%+9.1%3,203円
ミリタリー3.2%▲27.4%3,646円
建築物・情景3.0%+37.2%3,760円
飛行機・ヘリコプター1.6%▲9.2%4,162円
主要ECモールのプラモデル・模型サブカテゴリ別構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

注目したいのは、構成比3.0%と小さい建築物・情景が+37.2%と高い伸びを示している点です。ジオラマや情景ベースは完成品を飾って楽しむ需要とつながり、キット本体を買った人の追加購入を生みます。ロボット(平均単価4,898円)が単価でも最上位にあることを踏まえると、主力のロボットで集客し、情景アイテムを併売する組み立てが機能しやすい構造です。飾って集める楽しみ方の広がりはコレクションのEC市場規模レポートとも重なる動きで、あわせて確認すると需要の背景がつかめます。前年割れとなったミリタリー・飛行機は在庫を絞り、成長ジャンルへ資源を振り向ける判断が現実的です。

価格帯別の販売構成と購買行動

プラモデル・模型は、価格帯によって買い手の熟練度と目的が分かれるカテゴリです。平均単価(約4,133円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が約49%、高価格帯が約44%を占め、両者で市場の約93%に達します。低価格帯は7.1%にとどまり、入門用の小型キットだけでは売上を作りにくい構造です。

価格帯売上構成比
低価格帯7.1%
中価格帯48.8%
高価格帯44.1%
主要ECモールのプラモデル・模型 価格帯別売上構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: 小型キット・工具・塗料などの周辺用品

低価格帯は、入門向けの小型キットやミニサイズのモデル、ニッパー・接着剤・塗料といった周辺用品が中心です。単独で購入されるより、本体キットと一緒にまとめ買いされたり、送料無料ラインを満たすための併せ買いに使われたりするゾーンです。売上構成比は7.1%と最も小さく、この層だけで売上を伸ばすのは難しいものの、併売の入口として品揃えを欠かせません。

中価格帯: 定番グレードのキャラクターキット

売上構成比の約49%を占める中価格帯は、定番グレードのキャラクターキットやカーモデル、スケールモデルの標準サイズが売れ筋です。作りやすさと満足度のバランスが取れた価格帯で、経験者が繰り返し買い足す主戦場になっています。市場の販売数が+19.9%と伸びた牽引役もこのゾーンで、シリーズ単位で棚を組み、続きを買いやすくする導線が効きます。

高価格帯: 大型キット・上位グレード・限定版

高価格帯(44.1%)は、大型スケールのキットや上位グレードのモデル、受注生産・限定版が中心です。作り込みを楽しむ熟練層や、完成品を飾ることを前提に選ぶ層が支えており、1点あたりの利益も取りやすいゾーンです。ロボットの平均単価が4,898円と市場平均を上回っているのは、この高価格帯の上位グレードが売上を押し上げているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

プラモデル・模型の事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、プラモデル・模型をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 伸びているジャンルへ在庫を寄せる

ロボット(45.3%・+31.2%)とその他(30.1%・+38.3%)が市場の約75%を占め、いずれも市場平均を上回る伸びを示しました。反対にミリタリー(▲27.4%)と飛行機・ヘリコプター(▲9.2%)は前年を下回っています。全ジャンルを均等に揃えるのではなく、伸びているジャンルへ仕入れと在庫枠を寄せ、前年割れのジャンルは定番の絞り込みに切り替える判断が、限られた資金の効率を高めます。

打ち手2: 情景・周辺用品の併売で客単価を上げる

本市場は単価が+3.3%と小幅な伸びにとどまり、売上の伸びは購入点数が支えています。単価を上げにくい以上、1回の注文でもう1点買ってもらう設計が現実的です。構成比は小さいながら+37.2%と伸びる建築物・情景や、工具・塗料などの周辺用品をキット本体とセットで提案し、まとめ買いを促すことで、値上げに頼らず客単価を引き上げられます。

打ち手3: 年末商戦に向けて競合の品揃えと価格を見る

プラモデル・模型は、年末商戦やクリスマスのギフト需要が控えるカテゴリです。需要期に売れる大型キットや限定版は品切れも価格競争も起こりやすく、事前の準備が結果を左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどのジャンル・どの価格帯でキットを展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

プラモデル・模型のEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年4〜6月の推定売上は約6.7億円で、前年同期比+23.8%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は+19.9%、平均単価は+3.3%で、単価よりも販売数の増加が売上を主導しています。

主要ECモールで売れ筋のプラモデル・模型のジャンルは何ですか?

ロボットが市場全体の約4.5割(45.3%)を占めて最も大きく、複数ジャンルを含む「その他」(30.1%)が続きます。両者で市場の約75%に達し、いずれも市場平均を上回る伸びでした。一方でミリタリー・飛行機は前年を下回っています。

プラモデル・模型でモノが売れる価格帯はどこですか?

中価格帯(48.8%)と高価格帯(44.1%)で市場の約93%を占めます。中価格帯は定番グレードのキャラクターキット、高価格帯は大型キットや上位グレード・限定版が中心で、低価格帯は7.1%にとどまります(Nint ECommerce調べ・推計値)。

なぜ平均単価がほぼ横ばいなのに売上が伸びているのですか?

価格改定ではなく、買われる点数そのものが増えたためです。販売数が+19.9%と伸びる一方で単価は+3.3%にとどまり、キャラクター系の新作・再販が新しい買い手を呼び込んだ動きが売上増を支えたと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年4〜6月のプラモデル・模型EC市場は約6.7億円(前年同期比+23.8%)。単価+3.3%に対し販売数+19.9%で、数量主導の拡大。
  • ロボット(45.3%)+その他(30.1%)で約75%を占め、どちらも市場平均超の伸び。ミリタリー・飛行機は前年割れ。
  • 価格帯は中(48.8%)・高(44.1%)で約93%。定番グレードと上位グレード・限定版が市場の軸。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのプラモデル・模型カテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、年末商戦に向けた需要の先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを見て印象的だったのは、同じ「プラモデル・模型」でありながら、ジャンルごとに成長の向きが真逆だった点です。ロボットとその他が市場平均を上回って伸びる一方、ミリタリーと飛行機は前年を下回りました。カテゴリ全体が+23.8%という数字だけを見て「模型市場は好調」と受け取ると、扱うジャンルによっては現場の実感と食い違うはずです。単価が動かないなかで点数が増えているという構図も含め、どのジャンルの棚に資源を置くかで結果が分かれる市場だと、改めて数字から見えてきました。

対象期間: 2026年4月〜2026年6月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: プラモデル・模型

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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