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コレクション市場レポート|+22.6%成長

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
コレクション市場レポート

本記事は、フィギュアや貨幣・インゴットなどのコレクション商品をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月のコレクションカテゴリの推定売上は約44.0億円(前年同期比+22.6%)、推定販売数は約85万個(同+16.7%)、平均単価は約5,179円(同+5.0%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。趣味のコレクションと資産防衛が一つの市場で重なり合う構図で、その背景を、カテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約44.0億円(前年同期比 +22.6%)
  • 販売数量: 約85万個(前年同期比 +16.7%)
  • 平均単価: 約5,179円(前年同期比 +5.0%)
  • 主要サブカテゴリ: フィギュア(32.7%)/貨幣(21.2%)/食玩・おまけ(10.0%)
  • キートレンド: フィギュアと「金・貨幣・インゴット」の資産系が両輪/金価格高騰でインゴットが急伸/趣味と資産防衛が重なる高価格帯市場

コレクションのEC市場規模と推移

2026年2〜4月のコレクションのEC市場規模は約44.0億円、前年同期比+22.6%でした。販売数が+16.7%、平均単価が+5.0%と、数量・単価がともに伸びる好調なフェーズにあります。趣味のフィギュア需要が底堅く推移するのに加え、金価格の高騰を背景に貨幣やインゴットといった資産系の購入が増えたことが、市場全体を押し上げています。より広いホビー全体の動向はホビーのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はその中のコレクションカテゴリを深掘りします。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約44.0億円約35.9億円+22.6%
推定販売数約85.0万個約72.8万個+16.7%
平均単価約5,179円約4,932円+5.0%
主要ECモールのコレクションカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

コレクション市場の特徴は、「好きだから集める」趣味の需要と、「価値が下がりにくいから持つ」資産防衛の需要が、同じカテゴリの中に共存している点です。物価や金相場の動きが大きいこの時期、コレクションは単なる趣味の枠を超え、価値の保存先としても選ばれています。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

コレクションカテゴリは、フィギュアが市場全体の約3割(32.7%)を占める柱で、貨幣(21.2%)がそれに続きます。趣味系のフィギュアと資産系の貨幣・インゴットが、市場の二本柱を形成しています。

サブカテゴリ構成比前年同期比
フィギュア32.7%+14.3%
貨幣21.2%+8.0%
食玩・おまけ10.0%+31.4%
ガチャガチャ9.7%+45.0%
インゴット7.1%+62.0%
主要ECモールのコレクションサブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

市場の柱であるフィギュア(+14.3%)が堅調に伸びる一方、際立つのが資産系・小口系の急伸です。インゴット(+62.0%)と貨幣(+8.0%)は金価格の高騰を背景に資産防衛の受け皿として購入が増え、食玩・おまけ(+31.4%)やガチャガチャ(+45.0%)は手軽に集められる小口コレクションとして数量を伸ばしています。事業者は、趣味系と資産系の双方で、どこに需要が向かっているかを見極めた品揃えが有効です。

価格帯別の販売構成と購買行動

コレクションは、価格帯ごとに買われる商品の性格がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約5,179円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、高価格帯が過半(57.3%)を占め、資産系・大型コレクションが売上の柱になっています。

価格帯売上構成比
低価格帯(〜約2,600円)14.8%
中価格帯(約2,600〜10,400円)27.8%
高価格帯(約10,400円〜)57.3%
主要ECモールのコレクション 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯(〜約2,600円): 食玩・ガチャ・小型フィギュア

低価格帯では、食玩やガチャガチャ、小型のフィギュアが中心です。1点あたりの単価は低いものの、シリーズで集めたくなる手軽さから、まとめ買い・複数購入で数量を稼ぐゾーンです。気軽に始められる「集める楽しさ」の入り口が、このゾーンの特徴です。

中価格帯(約2,600〜10,400円): スケールフィギュア・コイン

中価格帯では、スケールフィギュアや記念コインといった、こだわりの一点ものが売れ筋です。お気に入りのキャラクターや作品の完成度の高いフィギュア、コレクション性のある貨幣が、この価格帯の主役です。趣味として腰を据えて集める層が支える、コレクションらしいゾーンといえます。

高価格帯(約10,400円〜): 金インゴット・希少貨幣・大型フィギュア

高価格帯は、金インゴットや希少貨幣、大型・限定のフィギュアが中心です。資産としての価値が下がりにくいインゴット・希少貨幣と、所有満足度の高いプレミアムフィギュアが、このゾーンを構成しています。趣味と資産防衛の双方の動機が高単価の購入を後押ししており、平均単価が上昇しているのも、この高単価需要が下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

コレクションの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、コレクション商品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 趣味系と資産系の二軸で品揃えを設計する

コレクション市場は、フィギュアなどの趣味系と、貨幣・インゴットなどの資産系という性格の異なる二つの需要で動いています。金価格の動向に左右される資産系は相場を見ながら、息の長いフィギュア需要は作品・キャラクター単位で、それぞれ別の論理で品揃えを組むのが有効です。両軸を持つことで、相場や流行の変化にも売上を分散して対応できます。

打ち手2: 小口コレクションでまとめ買い・継続購入を促す

食玩・おまけ(+31.4%)やガチャガチャ(+45.0%)は、シリーズで集めたくなる小口コレクションとして伸びています。シリーズ一覧の提示やコンプリートを意識した売り方、新シリーズの定期的な投入によって、まとめ買いと継続的な購入を促せます。単価は低くても、収集欲を刺激する見せ方が数量とリピートを生む領域です。

打ち手3: 競合の価格・品揃えを見て高価格帯の戦い方を磨く

売上の過半を占める高価格帯は、競合がどの銘柄・どの希少度・どの価格で展開しているかが勝負を分けます。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがインゴット・希少貨幣やプレミアムフィギュアをどの価格帯で展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

コレクションのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約44.0億円で、前年同期比+22.6%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は+16.7%、平均単価は+5.0%で、数量・単価がともに伸びています。

主要ECモールで売れ筋のコレクションは何ですか?

フィギュアが市場全体の約3割(32.7%)を占めて最も大きく、貨幣(21.2%)、食玩・おまけ(10.0%)が続きます。趣味系のフィギュアと資産系の貨幣が市場の二本柱です。

急成長しているサブカテゴリは何ですか?

インゴット(+62.0%)とガチャガチャ(+45.0%)、食玩・おまけ(+31.4%)が大きく伸びています。金価格の高騰による資産防衛需要と、手軽に集められる小口コレクション需要が背景にあります。

どの価格帯で準備を進めるべきですか?

売上の過半を占めるのは高価格帯(約10,400円〜)で、金インゴットや希少貨幣、大型・限定フィギュアが中心です。趣味系と資産系の双方で高価格帯の品揃えを磨くことが鍵になります。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月のコレクションEC市場は約44.0億円(前年同期比+22.6%)。数量・単価がともに伸びる好調フェーズ。
  • フィギュアが約3割の柱。金価格高騰でインゴット(+62.0%)・貨幣(+8.0%)の資産系が市場を押し上げ。
  • 価格帯で性格が分化。高価格帯が売上の過半で、資産系・プレミアムが中心。趣味と資産防衛が重なる市場。

こうしたカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのコレクションカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、トレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、フィギュアという趣味の王道と、金インゴットという資産防衛の手段が、同じ「コレクション」という市場の中で並んで伸びていた点です。集める動機は「好きだから」と「価値を守りたいから」で正反対のようでいて、どちらも「手元に置いて所有する満足」という一点で通じているのだと感じます。金相場の上昇局面では資産系が、新作の話題が出ればフィギュアが動く。二つの異なる需要を併せ持つことが、この市場の強さと面白さなのだと、改めて数字から見えてきました。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: コレクション

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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