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デンタルケア市場レポート|+14.4%成長

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
デンタルケア市場レポート

本記事は、デンタルケア用品をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月のデンタルケアカテゴリの推定売上は約34.3億円(前年同期比+14.4%)、推定販売数は約178万個(同+4.6%)、平均単価は約1,927円(同+9.3%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数・単価がそろって伸び、市場全体が二桁成長しています。オーラルケア意識の高まりを背景にした需要構造を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約34.3億円(前年同期比 +14.4%)
  • 販売数量: 約178万個(前年同期比 +4.6%)
  • 平均単価: 約1,927円(前年同期比 +9.3%)
  • 主要サブカテゴリ: 歯磨き粉(31.9%)/歯ブラシ(26.6%)/マウスウォッシュ・洗口液(12.5%)
  • キートレンド: 全カテゴリが二桁前後の伸び/マウスウォッシュ+20%・歯ブラシ+15%/予防・口臭ケア需要で単価も上昇

デンタルケアのEC市場規模と推移

2026年2〜4月のデンタルケアのEC市場規模は約34.3億円、前年同期比+14.4%でした。販売数が+4.6%、平均単価が+9.3%と、数量・単価がそろって伸びる好調なフェーズにあります。日常の消耗品需要が底堅く積み上がるなかで、より単価の高い商品ジャンルへ購買が広がり、市場全体を二桁成長へ押し上げている構図です。より広いヘルスケア全体の動向はヘルスケアのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はその中のデンタルケアカテゴリを深掘りします。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約34.3億円約30.0億円+14.4%
推定販売数約178.0万個約170.2万個+4.6%
平均単価約1,927円約1,763円+9.3%
主要ECモールのデンタルケアカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

デンタルケアは、歯磨き粉や歯ブラシといった毎日使う消耗品を軸に、定期的なリピート購入が支える商材です。販売数の増加に加えて単価が+9.3%と伸びているのは、まとめ買いの定着に加え、電動歯ブラシやマウスウォッシュといった単価の高いアイテムへ需要が広がっていることが背景にあると見られます。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

デンタルケアカテゴリは、歯磨き粉(31.9%)と歯ブラシ(26.6%)の2つで市場の約6割を占める二本柱の構造です。上位5サブカテゴリで市場の約8割を構成し、しかもそのいずれもが前年から伸びている、地力のあるカテゴリです。

サブカテゴリ構成比前年同期比
歯磨き粉31.9%+9.6%
歯ブラシ26.6%+14.5%
マウスウォッシュ・洗口液12.5%+19.9%
デンタルフロス6.3%+14.9%
口臭予防4.0%+4.5%
主要ECモールのデンタルケアサブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

注目すべきは、上位5サブカテゴリのすべてがプラス成長している点です。なかでもマウスウォッシュ・洗口液(+19.9%)が市場をけん引し、歯ブラシ(+14.5%)、デンタルフロス(+14.9%)も二桁で伸びています。歯磨き・歯ブラシという基本ケアにとどまらず、洗口・フロスといった「プラスワン」のケア習慣が広がっていることが読み取れます。事業者は、基本3点に加えて、フロスや洗口液をセット・クロスセルで提案する余地が大きいといえます。

価格帯別の販売構成と購買行動

デンタルケアは、価格帯ごとに購買の「目的」が分かれるカテゴリです。平均単価(約1,927円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が過半を占め、電動歯ブラシやまとめ買いの主戦場となっています。

価格帯売上構成比
低価格帯(〜約960円)7.2%
中価格帯(約960〜3,850円)57.6%
高価格帯(約3,850円〜)35.2%
主要ECモールのデンタルケア 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯(〜約960円): 歯磨き粉・歯ブラシの単品

低価格帯では、歯磨き粉や歯ブラシの単品が中心です。日々の消耗に応じて追加で買い足す、お試しで1本だけ選ぶといった用途で購入されます。1点あたりの単価は低いものの、リピート前提の定番として安定した数量を生み出すゾーンです。

中価格帯(約960〜3,850円): 電動歯ブラシ・まとめ買い・マウスウォッシュ

最も売上構成比が高い中価格帯では、電動歯ブラシやマウスウォッシュ、歯磨き粉・歯ブラシのまとめ買いセットが売れ筋です。日常的に使うアイテムを「シリーズで揃える」「箱でまとめて買う」動きが中心で、単価を押し上げる主役となっています。基本ケアにプラスワンを足す購買が、この価格帯で最も活発です。デンタルケアの主戦場となる価格帯です。

高価格帯(約3,850円〜): 高機能電動歯ブラシ・口腔ケア家電

高価格帯は、高機能の電動歯ブラシや口腔ケア家電が中心です。替えブラシや充電式の本体、複数のケアモードを備えた製品など、機能性を重視する層に選ばれています。単価は高く、平均単価が上昇しているのは、この高単価ゾーンへ購買が広がっていることが下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

デンタルケアの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、デンタルケア用品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 基本3点に「フロス・洗口液」をクロスセルする

マウスウォッシュ(+19.9%)やデンタルフロス(+14.9%)といったプラスワンのケア用品が高い伸びを見せています。歯磨き粉・歯ブラシを買うユーザーに対し、フロスや洗口液をセット提案・関連商品として見せる導線を整えることで、客単価と購入点数を引き上げられます。需要が拡大している領域を取りこぼさない設計が有効です。

打ち手2: 中価格帯の電動歯ブラシ・まとめ買いで単価を上げる

売上の過半を占める中価格帯では、電動歯ブラシやまとめ買いセットが単価をけん引しています。単品売りに加えて、本体+替えブラシのセットや、定期購入・箱買いの導線を設計することで、1回あたりの購入単価を高められます。伸びている市場の勢いを、客単価の引き上げに直結させることが鍵になります。

打ち手3: 高機能ゾーンは競合の品揃え・価格を見て磨く

単価を下支えする高機能電動歯ブラシ・口腔ケア家電は、価格設定と品揃えの差が売れ行きを左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップが高機能ゾーンの製品をどの価格帯・どの構成で展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

デンタルケアのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約34.3億円で、前年同期比+14.4%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は+4.6%、平均単価は+9.3%で、数量・単価がそろって伸びる二桁成長です。

主要ECモールで売れ筋のデンタルケアカテゴリは何ですか?

歯磨き粉(31.9%)と歯ブラシ(26.6%)の2つで市場の約6割を占めます。マウスウォッシュ・洗口液(12.5%)がこれに続き、なかでもマウスウォッシュ・洗口液は+19.9%と高い伸びを見せています。

デンタルケアでモノが売れる価格帯はどこですか?

売上構成比が最も高いのは中価格帯(約960〜3,850円)で、電動歯ブラシやまとめ買い、マウスウォッシュが中心です。高価格帯(約3,850円〜)は高機能電動歯ブラシや口腔ケア家電が支えています。

市場が伸びている局面で何を準備すべきですか?

歯磨き粉・歯ブラシの基本ケアに、伸びているフロス・洗口液をクロスセルする設計が有効です。あわせて、中価格帯の電動歯ブラシ・まとめ買いの導線を整え、市場の勢いを客単価の引き上げにつなげることが鍵になります。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月のデンタルケアEC市場は約34.3億円(前年同期比+14.4%)。数量・単価がそろって伸びる二桁成長。
  • 歯磨き粉・歯ブラシの二本柱に加え、マウスウォッシュ+20%・フロス+15%とプラスワンのケアが拡大。
  • 価格帯で目的が分化。中価格帯の電動歯ブラシ・まとめ買いが主戦場、高価格帯は高機能・口腔ケア家電。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのデンタルケアカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、トレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、歯磨き・歯ブラシという「やって当たり前」のケアにとどまらず、マウスウォッシュやフロスといった一手間多いケアが、そろって二桁で伸びている点です。オーラルケアに対して、人々が「最低限」から「もう一歩ていねいに」へと向かっているのが、数字からはっきり読み取れます。消耗品の集まりに見えるデンタルケアですが、その内側では、習慣そのものがアップグレードしている。だからこそ、基本3点を売って終わりにせず、次の一品をどう提案するかが、これからの伸びしろになると、改めて数字から見えてきました。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: デンタルケア

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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