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ベビーバス・沐浴用品市場レポート|+12.8%成長

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
ベビーバス・沐浴用品

本記事は、赤ちゃんの入浴・沐浴に使う用品をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。ここで扱うのはベビーソープ・ベビーシャンプー・ベビーバス・湯上りタオル・バスチェアといった「赤ちゃんの入浴・沐浴用品」であり、大人向けの一般入浴・バスグッズ(別記事で扱う市場)とは対象が異なります。主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約6.98億円(前年同期比+12.8%)、推定販売数は約30.2万個(同+4.6%)、平均単価は約2,312円(同+7.9%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。出生数が減少傾向にあるなかでも、数量・単価がともに伸びる珍しい構図を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約6.98億円(前年同期比 +12.8%)
  • 販売数量: 約30.2万個(前年同期比 +4.6%)
  • 平均単価: 約2,312円(前年同期比 +7.9%)
  • 主要サブカテゴリ: ベビーソープ(26.8%)/湯上りタオル(21.6%)/ベビーシャンプー(14.7%)
  • キートレンド: バスチェアが+81.3%と急伸/湯上りタオルが+26.3%/出生数減でも単価+7.9%・売上+12.8%の「1人あたり育児支出増」

ベビーバス・沐浴用品のEC市場規模と推移

2026年2〜4月のベビーバス・沐浴用品のEC市場規模は約6.98億円、前年同期比+12.8%でした。販売数が+4.6%と伸び、平均単価も+7.9%と上昇しており、市場は「数量増・単価増」の両輪で拡大しています。出生数が減少傾向にあるなかでこの伸びが見られるのは、限られた子どものために「良いものを選んで使いたい」という1人あたりの育児支出の増加が背景にあるためです。育児用品全体の動向はキッズ・ベビー・マタニティのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかの赤ちゃんの入浴・沐浴用品カテゴリを深掘りします。同じ育児用品では抱っこひものEC市場規模レポートも別の切り口として参考になります。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約6.98億円約6.19億円+12.8%
推定販売数約30.2万個約28.9万個+4.6%
平均単価約2,312円約2,142円+7.9%
主要ECモールのベビーバス・沐浴用品カテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

数量が+4.6%と着実に伸びるなか、売上は+12.8%とそれを上回るペースで拡大しています。単価+7.9%が上乗せされているためで、必需品を最低限そろえるだけでなく、機能性やデザインにこだわった用品を選ぶ動きが進んでいます。出産・育児という限られた期間だからこそ、価格よりも使い心地や安心感を重視する購買が市場を押し上げており、数量と単価の両方を取りにいける伸長カテゴリといえます。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

ベビーバス・沐浴用品カテゴリは、ベビーソープが市場全体の約2.7割(26.8%)を占める最大の柱です。これに湯上りタオル(21.6%)、ベビーシャンプー(14.7%)が続き、上位3サブカテゴリで市場の6割超を構成しています。なかでも目立つのが、バスチェアの+81.3%という大きな伸びと、湯上りタオルの+26.3%です。

サブカテゴリ構成比前年同期比
ベビーソープ26.8%+11.8%
湯上りタオル21.6%+26.3%
ベビーシャンプー14.7%+14.9%
バスチェア9.4%+81.3%
ベビーバス8.3%▲19.2%
ガーゼハンカチ6.6%+15.7%
入浴剤・沐浴剤5.5%+7.3%
主要ECモールのベビーバス・沐浴用品サブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

柱であるベビーソープ(+11.8%)・ベビーシャンプー(+14.9%)が堅調に伸びるなか、バスチェアが+81.3%と大きく伸長し、湯上りタオルも+26.3%と二桁の伸びを見せています。バスチェアは、赤ちゃんを座らせて両手を空けられる沐浴後の自立補助アイテムで、ワンオペ育児に対応する道具として支持を集めていると見られます。一方、ベビーバスは▲19.2%と減少しました。折りたたみ式や簡易タイプへの置き換え、シンクやバスチェアでの代替が進んでいる可能性があります。事業者は、必需品のソープ・シャンプーを軸にしつつ、バスチェアや湯上りタオルといった「育児の負担を軽くする道具」の品揃えを強化する判断が有効です。

価格帯別の販売構成と購買行動

ベビーバス・沐浴用品は、価格帯ごとに購買の「目的」がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約2,312円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が市場の4分の3(74.5%)を占め、日常的に使う沐浴用品づくりの中心になっています。

価格帯売上構成比
低価格帯8.1%
中価格帯74.5%
高価格帯17.4%
主要ECモールのベビーバス・沐浴用品 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: ガーゼ・小物・沐浴剤単品

低価格帯では、ガーゼハンカチや小物、沐浴剤の単品が中心です。日常的な買い足しや消耗品の補充として購入されるゾーンで、1点あたりの単価は低く、まとめ買いや送料無料ラインを満たすための併せ買いが多く見られます。市場全体の構成比は8.1%と最も小さく、必需品をこまめに補充する層の動きがここに集まります。

中価格帯: ベビーソープ・シャンプー・湯上りタオル・バスチェア

売上構成比が市場の4分の3(74.5%)を占める中価格帯では、ベビーソープやベビーシャンプー、湯上りタオル、バスチェアが売れ筋です。「毎日の沐浴・入浴を支える定番の用品」が集まる主戦場で、肌あたりのやさしさや使い勝手、デザインの良さが選ばれる条件になっています。ソープ・シャンプーの堅調さに加え、湯上りタオルとバスチェアの伸びが、この中価格帯の厚みを形づくっています。

高価格帯: ギフトセット・多機能バスチェア

高価格帯(17.4%)は、出産祝いなどのギフトセットや、多機能なバスチェアが中心です。贈答需要や「長く・安心して使える道具」への支出が重なり、単価は高く安定した需要が見込めるゾーンです。平均単価が+7.9%と上昇しているのは、こうした中〜高価格帯の付加価値のある用品が選ばれていることが下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

ベビーバス・沐浴用品の事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、ベビーバス・沐浴用品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 急伸するバスチェア・湯上りタオルを軸に品揃えを広げる

必需品のベビーソープ・シャンプーが堅調に伸びるなか、バスチェアは+81.3%、湯上りタオルは+26.3%と市場のなかで明確に伸びています。いずれも「育児の手間や負担を軽くする道具」であり、ワンオペでの沐浴をどう楽にするかという視点で品揃えを広げる判断が有効です。座らせ方や使うシーンを商品ページで具体的に伝えることが、選ばれる起点になります。

打ち手2: 中価格帯の定番用品をセットで価値化する

売上の4分の3を占める中価格帯では、ソープ・シャンプー・湯上りタオル・バスチェアといった毎日の沐浴を支える用品が売れ筋です。ソープ+シャンプー+ガーゼの「沐浴スターターセット」や、バスチェア+タオルの「お風呂上がりセット」のように、関連用品を組み合わせて単価と利便性を高める設計が有効です。出産準備という購入機会に合わせたセット提案が、客単価の引き上げにつながります。

打ち手3: 高価格帯のギフト需要は競合の品揃え・価格を見て磨く

市場の約2割を占める高価格帯のギフトセット・多機能バスチェアは、品揃えと価格設定が競争力を左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどのブランド・どの価格帯で出産祝いギフトやバスチェアを展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

ベビーバス・沐浴用品のEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約6.98億円で、前年同期比+12.8%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は+4.6%、平均単価は+7.9%です。なお本市場は大人向けの一般入浴用品ではなく、赤ちゃんの入浴・沐浴に使うベビーソープ・湯上りタオル・バスチェアなどを対象としています。

主要ECモールで売れ筋のベビーバス・沐浴用品は何ですか?

ベビーソープが市場全体の約2.7割(26.8%)を占めて最も大きく、湯上りタオル(21.6%)、ベビーシャンプー(14.7%)が続きます。なかでもバスチェアが+81.3%、湯上りタオルが+26.3%と大きく伸びている点が特徴です。一方、ベビーバスは▲19.2%と減少しています。

ベビーバス・沐浴用品でモノが売れる価格帯はどこですか?

売上構成比が市場の4分の3を占めるのは中価格帯(74.5%)で、ベビーソープ・シャンプー・湯上りタオル・バスチェアなど毎日の沐浴を支える定番用品が中心です。高価格帯(17.4%)はギフトセットや多機能バスチェアが支え、平均単価の上昇を下支えしています。

出生数が減っているのに、なぜ市場が伸びているのですか?

限られた子どものために「良いものを選んで使いたい」という、1人あたりの育児支出の増加が背景にあると見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。数量+4.6%・単価+7.9%という両輪で売上が+12.8%伸びており、必需品をそろえるだけでなく、使い心地や安心感にこだわる購買が市場を押し上げています。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月のベビーバス・沐浴用品EC市場は約6.98億円(前年同期比+12.8%)。数量+4.6%・単価+7.9%の両輪で拡大。
  • 柱のベビーソープ・シャンプーが堅調ななか、バスチェアが+81.3%・湯上りタオルが+26.3%と急伸。ベビーバスは▲19.2%。
  • 価格帯で目的が分化。中価格帯の定番用品が市場の4分の3を占める主戦場、高価格帯のギフト・多機能品が単価を下支え。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのベビーバス・沐浴用品カテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、トレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、出生数が減るなかでも市場が二桁で伸び、しかも数量と単価の両方が上がっていた点です。とりわけバスチェアが大きく伸びていたのは、ワンオペでの沐浴という育児の現場の負担を、道具でどう軽くするかという親の切実なニーズが数字に表れているのだと感じます。必需品をただそろえる段階から、毎日のお風呂の時間をより安心で楽にしたいという段階へと、生活者の関心が移っているのでしょう。限られた育児の期間だからこそ「良いものを選びたい」という気持ちが、1点あたりの価値を高めている市場だと、改めて数字から見えてきました。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: ベビーバス・沐浴用品

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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