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2023年7月中国EC 天猫国際における海外OTC医薬品の市場動向!

#中国のEC #天猫 #越境EC

はじめに

2022年12月、中国ではゼロコロナ対策の緩和と同時に国内各地で感染が拡大して以降、現在では落ち着きを取り戻すも、2023年2月頃には季節性インフルエンザの流行によって、薬局の抗ウイルス薬が品薄となったり、黄砂の影響でOTC医療品の売れ行きが好調です。また中国から日本への団体旅行解禁によって、インバウンド消費がどのように越境ECの消費に影響を与えるのかは越境EC事業者にとって非常に気になるポイントです。今回は、2023年7月の海外OTC医薬品の最新動向や日本ブランドの市場シェアについてご紹介します。

対象プラットフォーム:天猫国際(Tmall Global)/データ期間:2023年7月、2022年7月

海外渡航の解禁により、酔い止め薬が前年比169%!!

天猫国際の2023年7月のOTC医薬品(国際非処方薬)の前年同月比では、13商品カテゴリの6カテゴリが成長となり、中でも乗り物酔い薬が海外渡航の解禁などによって、169%と大幅成長となりました。また皮膚科医薬品、国際風邪咳止め薬は黄砂や、新型コロナ、インフルエンザなどの影響で、プラスとなったと想定されます。

国際男性科薬品、国際婦人科医薬品、国際滋養強壮/安定剤においては、「2023年中国「618商戦」でも取り上げましたが、近年、ヘルスケア・ウェルネスやフィットネスへの関心が高まりが、これらのカテゴリの成長を後押ししています。

天猫 海外OTC医薬品(国際非処方薬)ブランドTOP10

天猫、京東、抖音の3プラットフォームの上位成長カテゴリの前年比のデータからは、ファッション関連商品が大幅に成長しており、外出制限解除やコロナ収束による外出増加に伴った消費であることが伺えます。

また近年、ヘルスケア・ウェルネスやフィットネスへの関心が高まり、健康食品やサプリメントの飲用やスポーツ活動への参加やアウトドアブームが、これらのカテゴリの成長を後押ししています。

天猫 海外OTC医薬品(国際非処方薬)日本ブランドシェア

この分析に用いたデータについて

この記事はNintグループ(Nintホールディングス株式会社、株式会社Nintおよび任拓数据科技(上海)有限公司のことをいいます。)が提供するECデータ推計サービスに基づき作成されています。記事中の数値はすべてNintグループが独自の技術を用いて算出した推計値となり、その正確性・完全性を保証するものではありません。また、各種データは抽出時点におけるデータであり、その後の状況変化に応じて変更される場合があります。 より詳細なデータをご希望の方はこちらからお問い合わせください。