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治療機器市場レポート|単価+7.6%・電位治療器+59%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
【最新】治療機器市場レポート

本記事は、低周波治療器や鼻洗浄器、温灸、電位治療器、吸入器といった家庭用の治療機器をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月の治療機器(家庭用)カテゴリの推定売上は約11.17億円(前年同期比+4.6%)、推定販売数は約21.3万個(同▲2.8%)、平均単価は約5,247円(同+7.6%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数が微減するなかで売上は伸びており、単価上昇が市場を押し上げる構図です。本記事は製品の安全性や有効性を論じるものではなく、あくまでEC市場の規模・サブカテゴリ構成・価格帯・売上トレンドといった販売データを中立に読み解くものです。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約11.17億円(前年同期比 +4.6%)
  • 販売数量: 約21.3万個(前年同期比 ▲2.8%)
  • 平均単価: 約5,247円(前年同期比 +7.6%)
  • 主要サブカテゴリ: その他(23.2%)/低周波治療器(18.1%)/鼻洗浄器(12.4%)/灸(11.7%)
  • キートレンド: 電位治療器が+58.6%、鼻洗浄器が+18.9%と伸びる一方、吸入器は▲24.2%/数量微減を単価+7.6%が上回り、高価格帯が市場の半分を占める

治療機器(家庭用)のEC市場規模と推移

2026年2〜4月の治療機器(家庭用)のEC市場規模は約11.17億円、前年同期比+4.6%でした。販売数が▲2.8%と微減するなかで、平均単価は+7.6%と上昇しており、市場は「数量横ばい・単価増」のフェーズにあります。台数を増やすよりも、一台あたりの単価が高い機器の比重が高まることで売上を伸ばす構図です。医薬品・コンタクト・介護を含むより広いヘルスケア領域の動向は医薬品・コンタクト・介護のEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかの家庭用治療機器カテゴリを深掘りします。健康関連の周辺市場としてはダイエット・健康のEC市場規模レポートも合わせて参照すると、需要の広がりを捉えやすくなります。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約11.17億円約10.68億円+4.6%
推定販売数約21.3万個約21.9万個▲2.8%
平均単価約5,247円約4,877円+7.6%
主要ECモールの治療機器(家庭用)カテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

数量が微減となるなかで売上が一桁台の伸びを確保しているのは、単価上昇が下支えしているためです。低価格帯の小物の買い足しが鈍る一方、電位治療器のような単価の高い機器の販売が伸び、平均単価を押し上げています。台数を追うよりも、単価の高い機器をどう品揃えに組み込むかが鍵になる局面です。なお治療機器には制度上「管理医療機器」等に区分される製品が含まれるため、販売にあたっては各モールの出品ルールや表示要件の確認が前提となります。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

治療機器(家庭用)カテゴリは、特定の一品目に偏らず複数の製品群に分散しているのが特徴です。「その他」を除くと低周波治療器が18.1%で最大の柱となり、鼻洗浄器(12.4%)、灸(11.7%)が続きます。前年からの伸び率では、電位治療器が+58.6%、鼻洗浄器が+18.9%と高く、一方で吸入器は▲24.2%、灸は▲10.2%と数字を落としており、製品群によって明暗が分かれています。

サブカテゴリ構成比前年同期比
その他23.2%+7.2%
低周波治療器18.1%+2.7%
鼻洗浄器12.4%+18.9%
11.7%▲10.2%
電位治療器7.1%+58.6%
吸入器6.3%▲24.2%
ひ鍼6.2%+2.4%
主要ECモールの治療機器(家庭用)サブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

定番の低周波治療器が18.1%の構成比を保ち、市場の土台を形づくっています。伸び率で目立つのは電位治療器(+58.6%)と鼻洗浄器(+18.9%)です。鼻洗浄器が伸びた背景には、本記事の対象期間である2〜4月が花粉シーズンにあたり、季節的に需要が高まりやすい時期であることがあります。一方で吸入器(▲24.2%)や灸(▲10.2%)は数字を落としています。事業者にとっては、定番の低周波治療器で土台を確保しつつ、季節需要が見込める製品群や単価の高い機器を品揃えに組み込む設計が、売上を伸ばす起点になります。

価格帯別の販売構成と購買行動

治療機器(家庭用)は、価格帯ごとに購入される製品群がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約5,247円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、高価格帯が約5割を占め、単価の高い機器が市場の中心になっています。中価格帯が約3.4割でこれに続き、低価格帯は約1.5割にとどまります。

価格帯売上構成比
低価格帯14.8%
中価格帯34.1%
高価格帯51.1%
主要ECモールの治療機器(家庭用) 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: 温灸・ひ鍼・小物

低価格帯では、温灸やひ鍼、各種の小物が中心です。日常的な買い足しや消耗品の補充として購入されるゾーンで、1点あたりの単価は低く、送料無料ラインを満たすための併せ買いも多く見られます。市場全体の構成比は14.8%と最も小さく、単価が低いぶん売上への寄与は限られます。リピート性の高い消耗品をそろえ、まとめ買いや定期購入につなげる導線づくりが、この価格帯での売上を支えます。

中価格帯: 低周波治療器・鼻洗浄器・吸入器

売上構成比が34.1%の中価格帯では、低周波治療器や鼻洗浄器、吸入器が売れ筋です。家庭で日常的に使う機器が集まる主戦場で、機能と使いやすさの両立が選ばれる条件になります。なかでも鼻洗浄器は2〜4月の花粉シーズンに需要が高まりやすく、この時期の品揃えと在庫設計が販売機会を左右します。定番の低周波治療器とあわせ、季節性のある製品を計画的に投入することが、中価格帯の厚みを保つ要点です。

高価格帯: 電位治療器・本格的な家庭用機器

高価格帯(51.1%)は、電位治療器をはじめとする本格的な家庭用機器が中心です。市場の半分をこの層が占めており、平均単価が+7.6%と上昇しているのは、こうした高単価機器の販売が市場全体を下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。電位治療器のサブカテゴリ自体も+58.6%と高い伸びを示しており、単価の高い機器をどう扱うかが、このカテゴリでの売上規模を大きく左右します。

治療機器(家庭用)の事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、治療機器(家庭用)をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。いずれも品揃え・価格・販売時期といった事業者向けの実務に絞った内容です。

打ち手1: 単価の高い機器を品揃えの中心に据える

市場の半分を高価格帯が占め、電位治療器のサブカテゴリは+58.6%と伸びています。台数が微減するなかでも売上が伸びているのは、単価の高い機器が市場を押し上げているためです。定番の低周波治療器で土台を確保しつつ、単価の高い本格機器を品揃えに組み込み、商品ページで仕様や使い方を分かりやすく伝える設計が、売上規模を保つ起点になります。低単価品の数量だけに頼らない構成への見直しが有効です。

打ち手2: 鼻洗浄器の花粉シーズンを在庫と販促で取り切る

鼻洗浄器は+18.9%と伸び、本記事の対象期間である2〜4月の花粉シーズンが需要期にあたります。この時期に向けた在庫の積み増しと販促のタイミング設計が、販売機会を逃さない鍵です。需要期の前から商品ページや広告を整え、関連する消耗品との併せ売りを用意しておくことで、限られた需要期に売上を集中させられます。季節性のある製品は、年間の販売計画にあらかじめ組み込んでおく判断が有効です。

打ち手3: 高価格帯は競合の品揃え・価格を見て磨く

市場の半分を占める高価格帯の電位治療器や本格機器は、品揃えと価格設定が競争力を左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどのブランド・どの価格帯で電位治療器や本格機器を展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。需要期に向けた価格の見直しや品揃えの判断にも活用できます。

よくある質問(Q&A)

治療機器(家庭用)のEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約11.17億円で、前年同期比+4.6%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は▲2.8%、平均単価は+7.6%です。本市場は低周波治療器や鼻洗浄器、温灸、電位治療器、吸入器といった家庭用の治療機器を対象とした、EC市場の規模・構成に関するデータです。

主要ECモールで構成比の大きい治療機器(家庭用)は何ですか?

「その他」を除くと低周波治療器が18.1%で最大で、鼻洗浄器(12.4%)、灸(11.7%)が続きます。伸び率では電位治療器が+58.6%、鼻洗浄器が+18.9%と高く、一方で吸入器(▲24.2%)や灸(▲10.2%)は数字を落としています。製品群によって構成比と伸び方が分かれている点が特徴です。

治療機器(家庭用)で売上構成比が大きい価格帯はどこですか?

売上構成比が最も大きいのは高価格帯(51.1%)で、電位治療器など単価の高い機器が中心です。中価格帯(34.1%)は低周波治療器・鼻洗浄器・吸入器が支え、低価格帯(14.8%)は温灸・ひ鍼・小物が中心です。市場の半分を高価格帯が占める構成になっています。

なぜ数量が減っているのに売上は伸びているのですか?

低価格帯の小物の買い足しが鈍る一方、電位治療器のような単価の高い機器の販売が伸びているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数▲2.8%・平均単価+7.6%という、単価上昇が数量の微減を上回る構図が、売上+4.6%という結果につながっています。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月の治療機器(家庭用)EC市場は約11.17億円(前年同期比+4.6%)。数量▲2.8%を単価+7.6%が上回る。
  • 低周波治療器が定番として土台を形成。電位治療器が+58.6%、鼻洗浄器が+18.9%(2〜4月の花粉シーズンが需要期)と伸長。
  • 価格帯では高価格帯が市場の半分(51.1%)を占め、単価の高い機器が売上を下支え。中価格帯(34.1%)が主戦場。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う製品群やブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールの治療機器(家庭用)カテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの品揃えや価格帯、需要期の動きを捉えるのに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、特定の一品目に偏らず、低周波治療器・鼻洗浄器・温灸・電位治療器・吸入器といった複数の製品群が市場を分け合っている点です。台数が微減するなかでも、電位治療器のような単価の高い機器が伸びることで売上が押し上げられており、価格帯では高価格帯が市場の半分を占めていました。鼻洗浄器が2〜4月に伸びるように、製品群ごとに需要のタイミングが異なるのもこのカテゴリの特徴です。事業者にとっては、定番で土台を確保しつつ、単価の高い機器と季節性のある製品を販売計画にどう組み込むかが、売上を分ける市場だと数字から見えてきました。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: 治療機器

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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