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バレーボール市場レポート|単価+12.3%、シューズが4割

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
バレーボール市場レポートのキービジュアル

本記事は、バレーボール用品をECで販売する事業者・メーカー・スポーツ用品店の方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年4〜6月のバレーボール市場の推定売上は約7.0億円(前年同期比+5.3%)、推定販売数は約16.7万点(同▲6.3%)、平均単価は約4,161円(同+12.3%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。売れた点数は減っているのに売上は伸びる。その差を生んでいるのが、市場の約4割を占めるメンズシューズです。単価が上がった市場の中身を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約7.0億円(前年同期比 +5.3%)
  • 販売数量: 約16.7万点(前年同期比 ▲6.3%)
  • 平均単価: 約4,161円(前年同期比 +12.3%)
  • 主要サブカテゴリ: メンズシューズ(39.6%)/ボール(14.7%)/バレーボール用サポーター(12.9%)
  • キートレンド: 数量減・単価増で売上プラス/シューズとウェアが伸び、ボール・サポーターは前年割れ

バレーボールのEC市場規模と推移

2026年4〜6月のバレーボールのEC市場規模は約7.0億円、前年同期比+5.3%でした。一方で販売数は▲6.3%と減少し、平均単価は+12.3%の上昇です。売れた点数が減っても売上が伸びたのは、1点あたりの単価が高い商品への買い替えが進んだためです。春から初夏にかけては部活動や社会人リーグが本格的に動き出し、シューズやウェアの買い替えが集中する時期にあたります。スポーツ用品全体の動きはスポーツ・アウトドアのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかのバレーボールカテゴリを深掘りします。

指標2026年4〜6月前年同期前年同期比
推定売上約7.0億円約6.6億円+5.3%
推定販売数約16.7万点約17.8万点▲6.3%
平均単価約4,161円約3,704円+12.3%
主要ECモールのバレーボールカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

バレーボールは、ボールやサポーターのように定期的に買い足す商材と、シューズのように一定期間ごとに買い替える商材が混在するカテゴリです。今回の四半期は後者に支出が寄り、1回あたりの購入金額が押し上げられました。安さで数を取るより、買い替えのタイミングにどれだけ良い提案を当てられるかが売上を分けます。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

バレーボール市場は、メンズシューズが39.6%と最も大きく、ボール(14.7%)、バレーボール用サポーター(12.9%)、メンズウェア(11.2%)が続きます。伸びているのはメンズシューズ(+15.2%)とメンズウェア(+17.4%)で、この2つが市場全体の+5.3%を牽引しました。反対に、ボールは▲3.2%、サポーターは▲1.5%、レディースウェアは▲9.8%と前年を下回っています。

サブカテゴリ構成比前年同期比平均単価
メンズシューズ39.6%+15.2%11,369円
ボール14.7%▲3.2%4,859円
バレーボール用サポーター12.9%▲1.5%1,772円
メンズウェア11.2%+17.4%3,316円
シューズ(キッズ・ジュニア等)6.5%▲13.2%8,207円
レディースウェア6.0%▲9.8%2,032円
ボールカゴ3.2%+33.7%5,456円
その他2.2%▲0.5%1,572円
支柱・ポール1.1%+43.1%3,363円
ネット・アンテナ1.1%▲22.8%8,765円
ウェア0.6%▲28.8%2,063円
ボールバッグ0.6%▲4.4%2,216円
インソール0.3%▲26.2%2,020円
主要ECモールのバレーボールサブカテゴリ別構成比・前年同期比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

注目したいのは、伸びの中身が2種類に分かれる点です。メンズシューズは販売数も+4.0%と増え、点数と単価の両方で伸びました。対してメンズウェアは売上+17.4%に対し販売数は▲7.9%で、伸びの正体は単価の上昇です。同じプラス成長でも、前者は買う人が増え、後者は1人あたりの支出が増えたという違いがあります。競技用シューズの買い替え構造はバドミントン市場レポートとも共通点があり、シューズの価格分布は靴のEC市場規模・平均価格レポートとあわせて見ると比較しやすくなります。

価格帯別の販売構成と購買行動

バレーボールは、価格帯によって買う人と買う理由がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約4,161円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、高価格帯が47.2%と最も大きく、中価格帯が30.3%、低価格帯が22.5%と続きます。金額の柱はシューズを中心とした高価格帯ですが、購入の回数で市場を支えているのは中・低価格帯の消耗品です。

価格帯売上構成比
低価格帯22.5%
中価格帯30.3%
高価格帯47.2%
主要ECモールのバレーボール 価格帯別売上構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: サポーター・レディースウェア・小物

低価格帯(22.5%)は、平均単価1,772円のバレーボール用サポーターや2,032円のレディースウェア、1,572円のその他小物が中心です。膝・肘のサポーターは傷みやすく、シーズン中に買い足す消耗品として扱われます。「練習に間に合わせたい」という短納期の需要が多く、サイズ展開の在庫と発送の速さが決め手です。金額は小さくても購入頻度が高い入り口の帯です。

中価格帯: ボール・メンズウェア・ボールカゴ

中価格帯(30.3%)は、平均単価4,859円のボール、3,316円のメンズウェア、5,456円のボールカゴ、3,363円の支柱・ポールが売れ筋です。個人の買い替えとチーム単位のまとめ買いが混ざる帯で、検定球やチームカラーの指定など選ぶ条件が明確です。ボールカゴ(+33.7%)と支柱・ポール(+43.1%)の伸びは、部活動やクラブが練習環境を整え直す動きを映しています。

高価格帯: 競技用シューズ・ネット

高価格帯(47.2%)は、平均単価11,369円のメンズシューズ、8,207円のキッズ・ジュニア等のシューズ、8,765円のネット・アンテナが中心です。競技用シューズは足への負担やグリップ性能に直結するため、価格よりも型番とサイズの合致が優先されます。市場全体の販売数が減るなかでメンズシューズが数量を伸ばした点は、この帯が値引きではなく品揃えで戦う場であることを示しています(Nint ECommerce調べ・推計値)。

バレーボールの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、バレーボール用品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 売上の4割を占めるシューズに品揃えを寄せる

メンズシューズは構成比39.6%・前年同期比+15.2%で、販売数も+4.0%と伸びています。市場全体の販売数が▲6.3%と縮むなかで数量を増やした主力であり、来期の資源配分の軸に据える価値があります。平均単価11,369円の帯は、サイズ欠品がそのまま機会損失になる領域です。人気型番のサイズ幅を切らさない在庫運用と、足幅やポジション別の選び方を示す商品ページの整備を優先したいところです。

打ち手2: 数量減のボール・サポーターは買い足し導線で守る

ボール(14.7%・▲3.2%)とサポーター(12.9%・▲1.5%)は、合計で市場の27.6%を占めながら前年を下回りました。いずれも消耗して買い直す商材のため、失っているのは需要そのものではなく再購入の接点です。シューズやウェアを買った顧客に、消耗のタイミングで同梱物やフォローメールから買い足しを促す導線を用意すれば、単発で終わっていた購入をつなぎ直せます。

打ち手3: 単価上昇の中身を競合と突き合わせて確かめる

市場全体の平均単価は+12.3%ですが、メンズシューズのように数量ごと伸びた品目と、メンズウェア(売上+17.4%・販売数▲7.9%)のように単価だけで伸びた品目が混在します。自社の伸びがどちらの型かを取り違えれば、来期の仕入れ判断を誤ります。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどの価格帯・どの品目で売上を伸ばしているかを確認でき、自社の品揃えと価格設定を見直す材料になります。

よくある質問(Q&A)

バレーボールのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年4〜6月の推定売上は約7.0億円で、前年同期比+5.3%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は▲6.3%と減少する一方、平均単価が+12.3%上昇し、売上を押し上げています。

主要ECモールで売れ筋のバレーボール用品は何ですか?

メンズシューズが39.6%で最も大きく、ボール(14.7%)、バレーボール用サポーター(12.9%)、メンズウェア(11.2%)が続きます。上位4サブカテゴリで市場の78.4%を占める構成です。

バレーボール用品でモノが売れる価格帯はどこですか?

金額では高価格帯(47.2%)が最大で、競技用シューズやネットが中心です。中価格帯(30.3%)はボールやウェア、低価格帯(22.5%)はサポーターなどの消耗品で、購入頻度は低い価格帯ほど高くなります(Nint ECommerce調べ・推計値)。

なぜ販売数が減っているのに市場は伸びたのですか?

平均単価が高いメンズシューズ(11,369円)の売上が+15.2%と伸び、市場の39.6%を占めるまでになったためです。単価の低いサポーターやウェアの数量減を、シューズの伸びが上回りました(Nint ECommerce調べ・推計値)。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年4〜6月のバレーボールEC市場は約7.0億円(前年同期比+5.3%)。販売数▲6.3%に対し平均単価は+12.3%で、単価上昇が売上を主導。
  • メンズシューズが構成比39.6%・+15.2%で牽引。販売数も+4.0%と伸ばした一方、ボール(▲3.2%)とサポーター(▲1.5%)は前年割れ。
  • 価格帯は高(47.2%)が金額の柱。頻度を支えるのは中(30.3%)・低(22.5%)で、買い替えと買い足しを分けた設計が売上に直結。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱うブランドや型番の単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)のバレーボールカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、シーズンごとの買い替え需要の先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを見て意外だったのは、市場全体の販売数が減るなかで、いちばん単価の高いメンズシューズだけが点数まで伸ばしていた点です。バレーボールというと消耗品のボールやサポーターが土台だと思っていましたが、その2つはむしろ前年割れでした。値ごろな品を数多く売る発想では、この市場の伸びは取れません。足元に投資する人にどう応えるかが、来期の分かれ目だと感じました。

対象期間: 2026年4月〜2026年6月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: バレーボール

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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