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コンタクトレンズ市場レポート|単価+4.8%

コンタクトレンズ市場レポート

コンタクトレンズ・ケア用品EC市場の動向を、主要ECモールのデータから把握したいEC事業者の方に向けたレポートです。2026年2月〜4月は、推定売上が約186億円(前年同期比▲4.2%)、販売数量は約367万個(▲8.6%)、平均単価は約5,100円(+4.8%)でした。販売数量がやや減速する一方、平均単価は前年比+4.8%上昇しており、コスパ重視の大容量パック需要と機能性ワンデーへのシフトが市場の単価を底支えしています(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約186億円(前年同期比 ▲4.2%)
  • 販売数量: 約367万個(前年同期比 ▲8.6%)
  • 平均単価: 約5,100円(前年同期比 +4.8%)
  • 主要サブカテゴリ: ソフトコンタクトレンズ(71.5%) / カラコン・サークルレンズ(24.0%) / 洗浄・保存液(3.5%)
  • キートレンド: 単価+4.8%上昇、シリコン素材・回らない水光カラコンの伸長、ワンデー大容量パック化

コンタクトレンズ・ケア用品市場の規模と推移

2026年2月〜4月の市場規模は約186億円、前年同期比▲4.2%でした。販売数量が▲8.6%とやや縮小した一方、平均単価が+4.8%上昇しており、視力矯正に必須の医療機器系カテゴリらしい安定的な需要のもと、単価で売上を下支えする構造が見られます。

指標前年同期比
推定売上約186億円▲4.2%
販売数量約367万個▲8.6%
平均単価約5,100円+4.8%
Nint ECommerce 調べ(推計値)

販売数の減少を単価上昇が一部相殺するパターンは、消耗品EC全般に共通するトレンドです。隣接領域のヘルスケア市場レポートでも単価シフトの傾向が確認できます。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

売上構成比はソフトコンタクトレンズが71.5%で圧倒する一方、カラコン・サークルレンズが24.0%(前年差+0.1pt)と存在感を維持しています。視力矯正の中核を担うソフトレンズと、ファッション・美容ニーズに応えるカラコンの二軸構造が、市場全体の安定性を支えています。

順位サブカテゴリ構成比前年差(pt)推定売上YoY平均価格
1ソフトコンタクトレンズ71.5%▲0.2▲4.5%約6,800円
2カラコン・サークルレンズ24.0%+0.1▲3.9%約3,000円
3洗浄・保存液3.5%+0.1▲1.5%約4,100円
4ハードコンタクトレンズ0.6%±0.0▲0.7%約8,000円
5その他0.3%±0.0+8.1%約2,100円
Nint ECommerce 調べ(推計値)

ソフトコンタクトレンズが市場の中核を担う構造は変わらないものの、構成比は▲0.2ptの微減でした。カラコン・サークルレンズと洗浄・保存液が構成比をわずかに伸ばしており、視力矯正以外の付加価値領域が相対的に存在感を高めている局面です。事業者は、ソフトレンズの定番需要をしっかり押さえつつ、カラコン分野の新素材・機能性商材で差別化を狙う余地があります。

価格帯別の販売構成と購買行動

価格帯別の売上構成比は、低価格帯(5,000円未満)34.5%、中価格帯(5,000円〜1万2,000円)35.9%、高価格帯(1万2,000円以上)29.6%でした。低〜高がほぼ三分割の構造で、初めて買う層・常用ユーザー・まとめ買い層の三層に対応するラインナップが市場を構成しています。

価格帯売上構成比
低価格帯(5,000円未満)34.5%
中価格帯(5,000円〜1万2,000円)35.9%
高価格帯(1万2,000円以上)29.6%
Nint ECommerce 調べ(推計値)

低価格帯(5,000円未満・構成比34.5%)

低含水・高含水のクリアワンデー2箱パック、カラコン1day(エバーカラー・レヴィア・ラルム等)が中心です。初めての利用や試し買い、まとめ買いの入口として機能する価格帯で、ブランド認知獲得とリピート化の起点になっています。1箱あたり1,000円前後を切る訴求が共通項です。

中価格帯(5,000円〜1万2,000円・構成比35.9%)

シードワンデーピュア96枚入り2箱、メニコン プレミオ2週間タイプ複数箱セット、人気カラコンの定期コースなど、常用ユーザーのリピート購買が中心です。市場売上の主軸を担う価格帯で、品質と購入頻度のバランスが取れたゾーンです。

高価格帯(1万2,000円以上・構成比29.6%)

ソフトコンタクトの3〜6ヶ月分まとめ買い、シリコンハイドロゲル素材レンズ、医療系メーカーのプレミアム商材が中心です。長期契約・サブスク的に在庫を確保したい層や、目の負担軽減・酸素透過性の高い高機能素材を求める層に支持されています。

Nint ECommerce|自社カテゴリの売上・競合をデータで見る

コンタクトレンズ・ケア用品事業者が来期取るべき3つの打ち手

打ち手1: ワンデー・カラコンのまとめ買い設計でLTVを最大化

低・中価格帯では2箱・3箱・96枚入りなどパック単位のまとめ買いが上位を占めます。視力矯正は継続購入が前提で、月次・四半期の購買サイクルが安定しているため、定期便・サブスク化・回数割引などLTV最大化施策が効果的です。クーポン併用やボーナス1箱無料といった訴求も、新規獲得とリピート両方に効きます。

打ち手2: シリコン素材・水光カラコンなど高機能新商材を品揃え強化

シリコンハイドロゲル素材のワンデー、回らない水光カラコン(LARME・FLANMY等)など、機能性と装着感を訴求する商材が中・高価格帯で存在感を強めています。素材技術や着色直径・含水率といったスペック差別化を商品ページで明示することで、価格競争に巻き込まれにくいポジションを確保できます。

打ち手3: ブランド指名買いと定番常用の動線を分けて運用

カラコンはインフルエンサー・有名人とのコラボブランドが指名買いを牽引する一方、ソフトコンタクトはメニコン・シードなどメーカーの定番品が中心です。ファッション動機と医療動機では購買行動が異なるため、商品ページの訴求・商品レビュー・写真表現を動線別に最適化する価値があります。サブカテゴリ・ブランド・JAN単位の細かな動向はNint ECommerceで自社カテゴリに絞って把握でき、品揃えと価格設計の意思決定の精度を高められます。

よくある質問

コンタクトレンズ市場でいま伸びているカテゴリは?

絶対的な売上額ではソフトコンタクトレンズが71.5%と中心ですが、構成比の動きで見るとカラコン・サークルレンズ(+0.1pt)、洗浄・保存液(+0.1pt)が相対的に存在感を増しています(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

平均単価が+4.8%上昇しているのはなぜ?

シリコンハイドロゲル素材ワンデーや96枚入り大容量パック、回らない水光カラコンなど高機能・大容量商材の構成比が安定し、購買単位が明確になっていることが主因です(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

主要ECモールでの売れ筋傾向は?

主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)の合算推計では、低価格帯はワンデー2〜4箱セット、中価格帯はメニコン・シードのまとめ買いセット、高価格帯はシリコン素材レンズや3〜6ヶ月分パックが上位を占めます(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 市場は売上▲4.2%・販売数▲8.6%・単価+4.8%で、消耗品らしい安定構造のなか単価が下支え。
  • ソフトコンタクトレンズ(71.5%)を中核に、カラコン・洗浄液が構成比を微増。
  • 定期購買・サブスク設計と、シリコン素材・水光カラコンなど高機能商材の品揃え強化が来期の鍵。

カテゴリ・ブランド・JAN単位での深掘りや競合比較、トレンドの先読みには、客観的なデータに基づく分析が欠かせません。主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)を横断的に把握することで、品揃えと販促の意思決定の精度を高められます。

Nint ECommerce|EC市場・競合・カテゴリのデータを見える化

執筆者の視点

視力矯正という生活必需性の高いカテゴリで、販売数が縮小しつつも単価が上昇している点が興味深い数字です。背景には、まとめ買い・大容量パックでコスパを取りに行く層と、シリコン素材や機能性カラコンで装着感・見た目の質を取りに行く層の二極化があると考えます。事業者にとっては、価格訴求一辺倒ではなく素材・機能・ブランド体験を併走させる戦略が、来期の勝ち筋になりそうです。

関連サービス・資料

対象期間: 2026年2月1日〜2026年4月30日/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: コンタクトレンズ・ケア用品

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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