【2025年11月〜2026年1月】スイーツ・お菓子市場レポート|ギフト需要と単価上昇が市場を牽引
2025年11月から2026年1月にかけてのスイーツ・お菓子市場は、年末年始の贈答用やバレンタインに向けた準備需要が重なり、活況を呈しました。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
スイーツ・お菓子の市場規模
2025年11月〜2026年1月のスイーツ・お菓子ジャンル全体の市場規模は以下の通りです。
- 売上高:約202億114万円(前年同期比 +3.1%)
- 販売数量:約1,028万1,678個(前年同期比 ▲2.9%)
- 平均単価:約1,965円(前年同期比 +6.3%)
市場全体として販売数量は微減となりましたが、売上高は前年を上回る結果となりました。これは平均単価が前年同期の1,849円から1,965円へと約6%上昇したことが要因です。原材料費の高騰に伴う価格改定に加え、イベントシーズンにおける高付加価値なギフトセットの需要が単価を押し上げたと考えられます。
スイーツ・お菓子市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
- 1位:チョコレート
売上構成比:約21.0%(前年同期比 +0.2ポイント)
平均単価:約2,226円
- 2位:クッキー・焼き菓子
売上構成比:約18.9%(前年同期比 +0.1ポイント)
平均単価:約1,971円
- 3位:和菓子
売上構成比:約10.4%(前年同期比 ▲0.6ポイント)
平均単価:約2,009円
- 4位:ナッツ
売上構成比:約9.0%(前年同期比 ±0ポイント)
平均単価:約1,947円
- 5位:洋菓子
売上構成比:約7.8%(前年同期比 ▲0.5ポイント)
平均単価:約2,473円
製品開発のトレンド
主力カテゴリである「チョコレート」は、1月にかけて売上シェアが急拡大しており、バレンタイン需要を捉えたブランド製品や限定パッケージの開発が活発です。また、「栄養補助スナック」カテゴリが前年同期比で売上約38%増と急成長しており、健康意識の高まりを背景とした機能性お菓子の需要が拡大しています。日常的な間食においても、美味しさだけでなく低糖質や高タンパクといった付加価値を持つ製品の開発がトレンドとなっています。
スイーツ・お菓子市場の価格帯別販売構成と販売戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(2,000円未満)
売上構成比:約41.1%
1,000円〜1,500円未満のゾーンが売上の約15%を占める最大のボリュームゾーンです。家庭用のまとめ買いや、手軽なプチギフトとしての需要が中心となっています。
中価格帯(2,000円〜4,000円)
売上構成比:約35.9%
3,500円〜4,000円未満の価格帯は売上の約11%を占めます。有名ブランドの詰め合わせギフトなどがこのゾーンに該当し、贈答用としての信頼性が重視されます。
高価格帯(4,000円以上)
売上構成比:約23.0%
4,000円〜5,800円のゾーンが売上の約18%を占めており、お中元・お歳暮や特別な記念日向けのプレミアムギフトが安定したシェアを維持しています。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
1,000円前後の製品では、送料込みの「ポッキリ価格」設定や、メール便対応による利便性向上が購買のフックとなります。日常使いを促すための定期購入割引なども有効です。
中価格帯
ブランド力のあるクッキーやチョコレートが競合するこのゾーンでは、季節限定のフレーバーや、ショッパー(紙袋)の無料提供など、ギフトとしての「しつらえ」を強化することが重要です。
高価格帯
5,000円を超える高額帯では、原材料へのこだわりやストーリー性を詳細に訴求し、価格に見合う納得感を提供する必要があります。また、法人需要を見越した大量注文への対応や領収書対応の簡便さもポイントとなります。
展望予測とスイーツ・お菓子市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、ホワイトデーに向けたギフト需要の継続により、洋菓子やチョコレートカテゴリが高い水準を維持すると予測されます。中期的には、物価高による「選別買い」に進むため、単なる低価格戦略ではなく、健康価値やブランドストーリー、あるいは環境配慮型パッケージといった「選ばれる理由」を持つ製品が市場シェアを伸ばすでしょう。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
今回のレポートで示した通り、スイーツ・お菓子市場はイベントごとの季節変動が極めて大きく、カテゴリや価格帯によって勝機が大きく異なります。変化の激しいEC市場で競合に打ち勝つには、感覚ではなく正確なデータに基づいた戦略立案が欠かせません。
「Nint ECommerce」では、モールごとの詳細な売上推移や、どの価格帯に需要が集中しているかを即座に分析できます。さらに、AIを活用した「AIインサイトレポート」を活用すれば、市場の細かな予兆を捉え、最適なタイミングでの商品投入や販促施策の実行が可能になります。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

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調査概要
- 対象期間:2025年11月1日〜2026年1月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:スイーツ・お菓子
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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