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ECモールのレディースファッション スウェット(パーカー含)市場規模は、116%で堅調に拡大!

#アパレル業界 #市場規模


Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年1月時点)より、2022年10月~12月のレディース スウェット(パーカー含)ジャンルは外出自粛の緩和の需要の追い風を受けて拡大トレンドが継続しています。


当該時期の市場規模は2021年10月~12月と比較して116%成長となり、市場が堅調に拡大となっています。今後の売上規模について、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3大ECモールにおいて上昇傾向との結果となりました。




また、同時期の平均単価は4,117円と前年同期比で115%となり、原価高騰による販売価格への転嫁という理由もあり平均単価の上昇が見られます。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3大ECモールにおいて当該ジャンルは、上昇傾向との結果となりました。


当該ジャンルをプルオーバーとパーカーに区分が可能である楽天市場とYahoo!ショッピングでそれぞれのジャンルを見ると、両モール共にプルオーバーが前年同期間比で2桁台のプラス成長となり、パーカーは2桁台のマイナス成長という結果となった事から、ECモールにおいて今秋冬はプルオーバーの需要が高かったといえます。
また、当該ジャンルを2022年10~12月の期間を、月毎モール別に売上のピーク月を見てみると、楽天市場は10月、Amazonは11月、Yahoo!ショッピングは12月という結果となり、3モールそれぞれで売上のピーク月に違いがありました。特に楽天市場の10月は前年同月比が大幅成長している事から、シーズンインのタイミングで仕掛けるショップが増えてきていると推察する事ができます。
各モールを観察すると、楽天市場においては上記で触れた当該ジャンルの売上のピーク月が10月となっている点について深堀りしていくと、要因はEC専業であるショップAとショップBが売上を牽引した結果となっていました。クーポンとSNSを使った外部流入を駆使する事により大きく売上を伸長させ、当該ジャンルにおいてショップAとショップB共に2倍以上のプラス成長をしております。
Amazonの当該ジャンルは前年同期間で2桁台のプラス成長となっており、特にセラーの伸長率が高い結果となりました。当該ジャンルにおけるリテール構成比は2021年10〜12月が35.6%に対し2022年10〜12月は28.9%となっており、セラーの成長が当該ジャンルのプラス成長要因といえます。
Yahoo!ショッピングにおいては楽天市場、Amazonと比較すると当該ジャンルの成長率は劣る結果となりました。要因はモール内で存在感の大きいショップCが当該ジャンルにおいてマイナス成長となっている事があげられます。また、当該ジャンルにおける2021年10~12月期間上位10ショップの内2ショップが2桁台の大幅なマイナス成長となっており、この2ショップは楽天市場内にも出店があり、2022年10~12月は楽天市場の売上構成を大幅に増加させている事から、ECモール毎のジャンル特性を捉えた対応を行っているショップがある点も要因として考える事ができそうです。


作成者
横山 玄(Yokoyama Gen, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


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