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カー用品市場レポート|平均単価+12.1%

カー用品市場レポート

カー用品EC市場の動向を、主要ECモールのデータから把握したいEC事業者の方に向けたレポートです。2026年2月〜4月は、推定売上が約299億円(前年同期比+8.0%)、販売数量は約371万個(▲3.7%)、平均単価は約8,100円(+12.1%)でした。タイヤ・ホイールが構成比28.5%でカテゴリ首位を維持し、CarPlayワイヤレス化ドングルやドライブレコーダーなど高単価電装品の伸長が市場全体の単価押し上げを牽引しています(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約299億円(前年同期比 +8.0%)
  • 販売数量: 約371万個(前年同期比 ▲3.7%)
  • 平均単価: 約8,100円(前年同期比 +12.1%)
  • 主要サブカテゴリ: タイヤ・ホイール(28.5%) / パーツ(23.6%) / アクセサリー(16.4%)
  • キートレンド: 単価+12.1%上昇、ドラレコ・CarPlayドングル高機能化、低価格スマホホルダーの定番化

カー用品市場の規模と推移

2026年2月〜4月の市場規模は約299億円、前年同期比+8.0%で増加しました。販売数量は▲3.7%とやや減少しつつも、平均単価が+12.1%上昇したことで売上を押し上げる構造になっています。タイヤや電装品などの高単価カテゴリで単価アップが進み、市場全体の質的な底上げが進行中です。

指標前年同期比
推定売上約299億円+8.0%
販売数量約371万個▲3.7%
平均単価約8,100円+12.1%
Nint ECommerce 調べ(推計値)

販売数減・単価増の二層構造は、消耗品や定番アクセサリーの買い替え需要が安定するなかで、ドライブレコーダーやCarPlay化ドングルといった高機能・高単価のカテゴリが市場全体を押し上げる典型的なパターンです。隣接領域の車・バイク用品市場レポートでも単価上昇が確認されており、自動車関連EC全体に同じ傾向が広がっています。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

売上構成比はタイヤ・ホイールが28.5%で首位、パーツ23.6%、アクセサリー16.4%が続きます。タイヤ・ホイールが構成比+0.2ptで唯一プラス、他カテゴリは▲0.1〜▲0.3ptの微減ながら、いずれも推定売上は前年比プラスで推移しており、市場全体が量より単価で成長しています。

順位サブカテゴリ構成比前年差(pt)推定売上YoY平均価格
1タイヤ・ホイール28.5%+0.2+8.8%約25,000円
2パーツ23.6%▲0.3+6.4%約7,200円
3アクセサリー16.4%▲0.3+5.9%約4,700円
4カーナビ・カーエレクトロニクス10.9%▲0.3+4.8%約13,000円
5メンテナンス用品5.0%▲0.1+6.9%約3,000円
Nint ECommerce 調べ(推計値)

タイヤ・ホイールが構成比・推定売上ともに伸長し、カー用品市場の核として機能している点が注目されます。パーツ・アクセサリー・カーナビ系も前年比で売上を伸ばしており、構成比が微減しているのはタイヤ・ホイールの伸長スピードに対する相対的な変化と考えられます。事業者は、タイヤ・ホイールの定番需要に加え、カーナビ・カーエレクトロニクスの高単価モデル拡充で売上ボトムアップを狙う余地があります。

価格帯別の販売構成と購買行動

価格帯別の売上構成比は、低価格帯(1万3,000円未満)34.4%、中価格帯(1万3,000円〜5万1,000円)36.5%、高価格帯(5万1,000円以上)29.1%で、ほぼ三分割の構造です。中価格帯がやや厚いものの、低〜高まで均等に売上が分散しており、用途別・目的別の商品設計が機能している市場と言えます。

価格帯売上構成比
低価格帯(1万3,000円未満)34.4%
中価格帯(1万3,000円〜5万1,000円)36.5%
高価格帯(5万1,000円以上)29.1%
Nint ECommerce 調べ(推計値)

低価格帯(1万3,000円未満・構成比34.4%)

夏タイヤ単品、マグネット式スマホホルダー、傘型サンシェード、アドブルー(高品位尿素水)、LEDヘッドライトバルブなど消耗品・汎用アクセサリーが中心です。日用品的な買い替え需要と季節需要(夏タイヤ・サンシェード)が販売数を底支えしています。低単価ながら定期的なリピートが見込めるカテゴリ群です。

中価格帯(1万3,000円〜5万1,000円・構成比36.5%)

夏タイヤ4本セット、前後2カメラ式ドライブレコーダー、CarPlay/Android Autoワイヤレス化ドングルなどが上位を占めます。安全意識の高まりと利便性ニーズが両立する価格帯で、リピート購買は少ないものの一度の購買単価が高めで、市場売上の中心を担っています。

高価格帯(5万1,000円以上・構成比29.1%)

高機能CarPlay AIボックス、SUV向け19インチタイヤセット、ミラー型ドライブレコーダー、ハイエース用ベッドキット、メーカー純正対応カーナビなどが中心です。車中泊・カスタム志向や、安全装備への投資意欲を反映した構成で、購買サイクルは長いもののLTVが高い領域として注目されます。

Nint ECommerce|自社カテゴリの売上・競合をデータで見る

カー用品事業者が来期取るべき3つの打ち手

打ち手1: タイヤ・ホイールの定番需要を取りこぼさない

タイヤ・ホイールは構成比28.5%・前年比+0.2ptの首位カテゴリで、売上YoYも+8.8%と全カテゴリ中最も伸長しています。夏タイヤシーズン前のセール設計、サイズ別在庫の充実、タイヤ交換予約との連動など、需要の取りこぼしを減らす施策が直接的に売上に効きます。サブブランド・タイヤサイズ単位での競合状況を可視化し、価格帯ごとの自社ポジショニングを再点検する価値があります。

打ち手2: CarPlay/Android Auto化ドングル・ドラレコの高単価化に乗る

中・高価格帯ではCarPlay/Android Autoワイヤレス化ドングル、前後2カメラ型・ミラー型のドライブレコーダーが上位を占めます。これらは「純正カーナビの拡張」「安全性の向上」というニーズに直結し、車載空間の高機能化トレンドと一致します。価格帯別の機能比較表や、車種別の適合情報を整備することで、購買意思決定を後押しできます。

打ち手3: 低価格帯はリピート設計と季節連動でLTVを伸ばす

低価格帯ではスマホホルダー、サンシェード、アドブルー、LEDバルブなど汎用消耗品が中心です。1回の購買単価は低いものの、夏タイヤや冬用品など季節商品とのクロスセル、サブスク・定期便としての再販設計でLTVを伸ばす余地があります。サブカテゴリ・ブランド・JAN単位の動向はNint ECommerceで自社カテゴリに絞って把握でき、季節在庫と販促計画の精度を高められます。

よくある質問

カー用品市場でいま伸びているカテゴリは?

タイヤ・ホイールが構成比28.5%・推定売上+8.8%と最も伸びています。次いでメンテナンス用品が売上+6.9%、パーツ+6.4%と続きます(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

平均単価が+12.1%上昇しているのはなぜ?

タイヤ・ホイール(平均約25,000円)、CarPlay AIボックス(高価格帯)、ミラー型ドライブレコーダーなど高単価カテゴリの構成比が安定し、低単価アクセサリー一辺倒だった購買が高機能シフトしていることが主因です(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

主要ECモールでの売れ筋傾向は?

主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)の合算推計では、低価格帯は夏タイヤ単品・スマホホルダー・アドブルー、中・高価格帯はドラレコ・CarPlayドングル・タイヤ4本セットが上位を占めます(Nint ECommerce 調べ・推計値)。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 市場は売上+8.0%・販売数▲3.7%・単価+12.1%で、量から単価への質的シフトが進行中。
  • タイヤ・ホイール(28.5%)が首位を維持し、構成比・売上ともプラス。市場の核として機能。
  • 中・高価格帯ではCarPlayドングル・ドラレコ・ミラー型カメラなど高機能電装品が単価押し上げを牽引。

カテゴリ・ブランド・JAN単位での深掘りや競合比較、トレンドの先読みには、客観的なデータに基づく分析が欠かせません。主要ECモール(楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング 等)を横断的に把握することで、品揃えと販促の意思決定の精度を高められます。

Nint ECommerce|EC市場・競合・カテゴリのデータを見える化

執筆者の視点

注目したのは「販売数は減ったのに売上は伸びた」という点です。タイヤ・ホイールの定番需要が維持される一方、ドライブレコーダーやCarPlayドングルといった電装品が車内体験を再定義しはじめている——この構造は、カー用品EC市場が「日用消耗品の補充市場」から「車内空間アップグレード市場」へ軸足を動かしつつあることを示します。事業者にとっては、定番カテゴリの取りこぼしを抑えつつ、電装品・カスタム周辺で高単価のアップセル導線を設計することが来期の差になりそうです。

関連サービス・資料

対象期間: 2026年2月1日〜2026年4月30日/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: カー用品

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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