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国内3大ECモールのマスク市場規模は、昨年比140%で拡大中!




トピックス
・長期的な需要の拡大と製品の多様化で引き続き拡大傾向

・各モールでメーカーの売上ランキングに大きな変動が見られた

・不織布、立体構造、血色が良く見えるといった特徴を持つ商品が人気


Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年2月時点)より、2022年11月~2023年1月のマスクジャンルはマスク需要の長期化と、それに対応する製品の多様化で依然として拡大トレンドが継続しています。
当該時期の市場規模は2021年11月~2022年1月と比較して140%へ成長となり、市場は引き続き拡大傾向となっています。今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、微増との結果となりました。




また、同時期の平均単価は1,101円と前年同期比で123%へ成長と単価の高い楽天市場での箱売りが好調という理由もあり平均単価の上昇が受け入れられています。平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、上昇傾向との結果となりました。

3モール全体で、売上好調の商品TOP20の特徴を見ると、「不織布」、「立体マスク」、「小顔」、「血色がよくみえる」といったワードが多くの商品に使われております。特に「不織布」はTOP20商品中、19商品と最も多く使われておりました。2番目は「立体」、「血色」が同率となっており、16商品に使用されておりました。 また販売の商品形態としては、「箱売り」の傾向が見られました。
上記から、多様化するマスクのトレンドとしては、「不織布」で「立体構造」の「血色が良く見える」など本来の機能性のみならず、マスクをした際の見え方を気にする傾向が前回より続いております。また、単価向上の策としては、箱売りを行うことで単価上昇を狙っているようです。

各モール単体で比較していくと、好調・不調の明暗が分かれてきているのも非常に興味深い結果でした。

それぞれのモールの特徴を見ていくと、Amazonは昨年1位のメーカーA社と、2位のB社の順位が入れ替わりました。また、昨年3位のC社は順位を18位まで落とすなど、順位の変動が大きく起きております。上位5社の市場シェア率が36%と他のモールに比べ低いのも特徴です。

楽天市場においては1位のメーカーA社は昨年・本年共に変更ありませんが、昨年2位のD社はその順位を1つ落とし3位へ、昨年度4位のE社が本年2位になるなど、順位変動が大きく起きております。特に昨年度42位のF社が本年5位になったのは驚きです。また、売上シェアが上位に集中する傾向が強く、上位5社で市場のシェアの6割を占めているのが特徴です。

Yahoo!ショッピングに関しても異なる動きをしており、昨年度の1〜3位が入れ替わりました。しかし、上位メーカーに関しては、順位変動はあるもののAmazonや楽天市場のような大きな順位変動は見られないのが特徴です。また、楽天市場同様に売上シェアが上位に集中しており、本年の上位5社でシェアの6割を超えております。

3モール全体では、売上は好調に推移しておりますがその中のメーカー順位が大きく変動したというのも、大変興味深い変遷かと思います。


マスクの着用に関しては、厚生労働省のホームページでも「令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断にゆだねることになります。」と記載されるように、その着用が今まで以上に個人での判断となります。このことにより、一定数のマスク需要の減少が考えられる一方で、3月・4月は花粉症の季節でもあります。

※出典:厚生労働省
マスクの着用について(2023年3月13日現在)


東京では3月にスギ花粉が、4月にはヒノキの花粉が飛散のピークを迎えます。日本の花粉症を有する人口は正確には不明ですが、全国の耳鼻咽喉科とその家族を対象とした鼻アレルギー全国調査によると、1998年で19.6%、2008年では29.8%、2019年には42.5%と増加傾向であり、今や日本人の約半分が花粉症となっております。


※出典:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
鼻アレルギーの全国疫学調査2019 (1998年, 2008年との比較) : 速報―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として(2020年)


今年の飛散量は例年の2倍が予想されており、3月9日現在で、まだ予測最大値の30%前後とのことです。 花粉症対策などにより、マスク需要が継続するのか、今後の需要、動向が大変興味深いです。


作成者
山本 真大(Yamamoto Masahiro, ERP Div.マーケティングUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)



マスクジャンルの市場動向については以下の記事からもご確認いただけます。





各社の広告・販促戦略を反映する売上や単価の動きの詳細はNint ECommerceで確認できます。
なお、Nintにおけるランキングを各社でご活用いただくことが可能です。詳細は弊社まで。





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