時計のアイコン

手作りマスク関連用品の売上が急増!新型コロナウィルスの影響で売上が急増した商品群とは?

#ECデータ

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。外出自粛や営業自粛が政府や自治体から要請される中、巣ごもり消費にシフトしはじめた日本のECマーケットにはどのような影響があったのか、1月~3月で主にコロナウイルスの影響による売上拡大が顕著であったと推察される商品群を中心に分析します。

(注)文中で用いた数値は全てNintが提供するECデータ分析サービス「Nint EC」を利用して、日本3大ECサイトである楽天市場/Amazon.jp/Yahooショッピング(以下、3大ECサイト)のデータを独自に分析した推計データとなります。

急上昇商品:衛生アイテム(マスク/アルコール消毒/うがい薬/ハンドソープ)

いまだ入手が難しいマスクですが、ECでも売れ行きが非常に大きく伸びており、2月の昨対比売上は8倍となっていました。
またアルコール消毒の売上は衛生アイテムの中で最も大きい14倍の伸びを示しており、ハンドソープは3倍、うがい薬は2倍となっていました。これはアルコール消毒商品が、外出する際にも常に携帯できることが大きな伸びの要因となっているようです。

マスクの販売トレンドを見ると、今年の1月1日から3月19日までの日次売上を昨年と比較し、売上が大きく伸長している期間が2つあることがわかります。1つ目は1月23日から30日まで、2つ目は2月26日から3月1日までの期間です。

1つ目の1月23日から30日までの期間は、中国国内での新型コロナウイルスの感染拡大が大きく報じられました。1月23日には中国の武漢が全面的に封鎖される事態となり、前回本サイトでご紹介した中国ECデータのマスクの売上は、1月20日を境に大きな伸びを示していました。この期間の日本3大ECサイトでのマスク売上は、各種報道から、日本国内のユーザーのマスク購入が急増したというよりも、春節休みで日本に来た中国人旅行者が帰国前に購入個人または企業レベルで日本から中国への支援物資を目的に購入国内転売ヤーが転売目的のために購入、という背景が推測できます。
2つ目の売上急増期間は2月26日から3月1日です。2月26日には安部首相がイベントの自粛を、そして翌27日には小中高校の全校休校要請が立て続けに発せられ、日本国内においても一気に新型コロナウイルスへの緊張感が高まりました。こうした事態により、マスクの売上は急上昇しましたが、3月1日以降は急増する需要に在庫切れが多発し、売上も下降トレンドが続いています。

急上昇商品:紙用品(ティッシュ/おむつ)

マスクの在庫切れが実店舗やネットショップで多発する中、今度はティッシュやおむつなどの紙用品の供給が途絶えるというネット上のデマが発生し、ティッシュの2月昨対比売上は2.6倍、おむつは2倍弱と売上が急増しました。

ティッシュのデイリー売上トレンドを見ると、2月下旬のピークを境に、在庫切れが原因で売上が下降トレンドとなっています。

おむつは2月下旬にはティッシュ同様の売上ピークを迎え、その後は徐々に平常時の売上トレンドに戻っています。

急上昇商品:保存食品(フルグラ/カロリーメイト/米・雑穀/缶詰)

新型コロナウイルスの国内感染が広がる中、保存食品の昨対比売上は2月、3月共に上昇が見られました。

ここでご紹介する4種類の保存食は、どれも政府の休校要請発表日(2月27日)以降大きく売上が上昇しており、在宅での食事が増えた影響がよくわかります。

急上昇商品:手作りマスク関連用品(ミシン/ガーゼ)

中国でもマスクの品切れに直面した際に、多くの人たちがマスクを手作りする動きが見られました。日本でも1月下旬からマスク購入が難しくなったためか、動画サイトなどでマスクの作り方がシェアされるようになりました。
ガーゼとミシンの昨対比売上を見ると、ミシンは3月から売上が上昇していますが、ガーゼは2月が昨対比2.5倍、3月は19日までで昨対比5.6倍と月を追うごとに売上が大きく伸びていることから、手作りマスクの需要が高まっていることがわかります。

まとめ

1月下旬には日本政府から中国へ支援物資が送られましたが、2月下旬には逆に中国政府から日本への支援物資が送られたり、また3月3日にはアリババグループから日本へ100万枚のマスクが寄付されるなど、中国の感染拡大が落ち着きを見せる中、日本の感染拡大が深刻化しています。外出して買い物ができないユーザーのECへの需要は引き続き増加していますが、常に変化するユーザーの消費動向を分析しながら、先回りした販売戦略が必要になります。

国内ECデータのお問い合わせはこちら