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ECモールのおもちゃ市場規模は、昨年比96%へ縮小!



Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2022年11月時点)より、2022年8月~10月のおもちゃジャンルは全体的に小幅縮小となりました。理由として、
1)おもちゃの代表的なジャンルである、電車、ミニカー、乗り物、ブロックのジャンルにおいては需要が落ち込んでいる一方、
2)トレーディングカードゲームジャンルが、かつてのプレイヤーによる実用または投資目的での需要と巣ごもり需要もあり好調でしたが、前者の落ち込みを補いきれませんでした。


当該時期の市場規模は2021年8月~10月と比較して96%に留まり、市場が縮小しています。
今後の売上規模について、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3大ECモールにおいて横ばいとの結果となりました。




また、同時期の平均単価は2,772円と前年同期比で109%と、原材料価格の高騰や急速な円安の進行が原因での一部のメーカーによる値上げがあったものの、ファミリートイ・ゲームジャンルといった低単価商品の販売数比率が増加したことで打ち消された結果、平均単価は微増です。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、横ばいとの結果となりました。


当該ジャンルでは、電車・ミニカー・乗り物ジャンルのトップブランドであるA社とブロックジャンルのトップブランドであるB社が、前年同時期比でマイナス成長のトレンドとなっており大きなインパクトです。一方トレーディングカードゲームのトップブランドのC社は、2桁台のプラス成長を継続しており、その傾向は加速しつつ見せております。
各モールを観察すると、Amazonでは、ブロックジャンルのトップブランドB社は下降トレンドです。楽天市場ではトレーディングカードゲームのC社がトップになっております。迫るクリスマス商戦、世界情勢による原材料費や物流費などの高騰を受け、メーカーの値上げなどにより、消費が落ち込みが懸念される中、クリスマス商戦の終盤で、競合他社の動きも踏まえて、EC事業者が取り組めることはないか確認できる最後の時期となりそうです。


作成者
李 京浩(Li Jinghao, Product Div.データサイエンティスト)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


詳細はNint ECommerceで確認できます。
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◆Nint ECommerceについて
Nint ECommerceは、大手ECモール(楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon)の公開データを独自技術で集計し、商品カテゴリ別の流通額やメーカー別シェア、モールに出店する企業の商品毎の売れ筋商品や広告施策の動向分析といった市場動向データを提供することで、EC運営の意思決定をサポートします。
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◆株式会社Nintについて
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