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サッカー・フットサル市場レポート|単価+14%・売上+19%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
サッカー・フットサル市場レポートのキービジュアル

本記事は、サッカー・フットサル関連の用品やウェアをECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年4〜6月のサッカー・フットサル市場の推定売上は約26.3億円(前年同期比+19.0%)、推定販売数は約62.0万点(同+4.3%)、平均単価は約4,244円(同+14.1%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数の伸びを上回って単価が二桁で上昇する「単価主導の拡大」が特徴で、本市場がボールなどの用具だけでなくウェア・シューズを含む複合市場である実態を、サブカテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約26.3億円(前年同期比 +19.0%)
  • 販売数量: 約62.0万点(前年同期比 +4.3%)
  • 平均単価: 約4,244円(前年同期比 +14.1%)
  • 主要サブカテゴリ: メンズウェア(33.2%)/メンズシューズ(24.8%)/サッカー(13.7%)
  • キートレンド: ウェア・シューズで市場の約58%を占める複合市場/単価+14%が販売数+4%を上回り市場全体を牽引

サッカー・フットサルのEC市場規模と推移

2026年4〜6月のサッカー・フットサルのEC市場規模は約26.3億円、前年同期比+19.0%でした。販売数が+4.3%と小幅な伸びにとどまるなか、平均単価が+14.1%と大きく上昇しており、売上の増加は数量よりも単価上昇が主導しています。新学期やスポーツシーズンの入替えでチーム用品・個人装備の需要が動く時期にあたり、円安や原材料高を背景としたウェア・シューズの価格改定が、単価上昇を後押ししていると見られます。スポーツ用品全体の動向はスポーツ・アウトドアのEC市場規模レポートで扱っており、本記事はそのなかのサッカー・フットサルカテゴリを深掘りします。個人競技の道具市場の値動きはゴルフのEC市場規模レポートでも同様の単価上昇が見られ、あわせてご覧いただくと市場横断の傾向が把握できます。

指標2026年4〜6月前年同期前年同期比
推定売上約26.3億円約22.1億円+19.0%
推定販売数約62.0万点約59.4万点+4.3%
平均単価約4,244円約3,718円+14.1%
主要ECモールのサッカー・フットサルカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

販売数が微増にとどまるなか売上が二桁で伸びているのは、1点あたりの単価上昇が市場を押し上げているためです。安価な消耗品を数多く売る構図から、機能性ウェアや高機能スパイクといった付加価値の高い商品へ支出が向かう流れが読み取れます。数量を追うよりも、単価の高い商品群をどう品揃えに組み込むかが、売上を伸ばす鍵になります。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

サッカー・フットサル市場は、メンズウェアが市場全体の約3.3割(33.2%)を占める最大の柱で、メンズシューズ(24.8%)がこれに続きます。この2つのアパレル・フットウェアだけで市場の約58%に達しており、本市場が「ボール中心の用具市場」ではなく、ウェア・シューズを主軸とした複合市場である実態がはっきり表れています。競技名を冠したサッカー(13.7%)・フットサル(7.2%)は、ボールやトレーニング器具などの用具群を含みます。

サブカテゴリ構成比
メンズウェア33.2%
メンズシューズ24.8%
サッカー(ボール・用具等)13.7%
フットサル(ボール・用具等)7.2%
キッズ・ジュニア用ウェア6.6%
ボール5.0%
主要ECモールのサッカー・フットサルサブカテゴリ別構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

ウェア(メンズ33.2%+キッズ・ジュニア6.6%)とシューズ(24.8%)を合わせるとアパレル・フットウェアが市場の約6割強を占め、ボール単体(5.0%)を大きく上回ります。新学期・進級で部活動やスクールの装備が入れ替わる時期と重なり、ユニフォーム・プラクティスウェアやスパイクの需要が市場の土台を支えていると見られます。事業者は、ボールや小物の単価競争だけに軸足を置くのではなく、ウェア・シューズのサイズ展開やチーム対応を厚くすることが、市場の主流を取り込む近道になります。キッズ・ジュニア用ウェアが一定の構成比を保っている点も、継続的な買い替え需要を見込める強みです。

価格帯別の販売構成と購買行動

サッカー・フットサル用品は、価格帯によって購買の「目的」がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約4,244円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、高価格帯が約45%、中価格帯が約43%を占め、両者で市場の約9割弱に達します。装備の質を重視した「良いものを選ぶ」支出が市場の中心になっています。

価格帯売上構成比
低価格帯11.6%
中価格帯43.3%
高価格帯45.2%
主要ECモールのサッカー・フットサル 価格帯別売上構成比(2026年4〜6月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯: ボール・ソックス・トレーニング小物

低価格帯では、練習球や樹脂製マーカー、ソックス・すね当てといったトレーニング小物や消耗品が中心です。買い足しや複数枚のまとめ買いとして購入されるゾーンで、1点あたりの単価は低く、送料無料ラインを満たすための併せ買いが多く見られます。市場全体の構成比は11.6%と最も小さく、この層だけで売上を伸ばすのは難しいゾーンです。

中価格帯: プラクティスウェア・トレーニングシューズ

売上構成比の約43%を占める中価格帯では、プラクティスウェア上下やトレーニングシューズ、キッズ・ジュニア向けのウェアが売れ筋です。日常の練習を支える標準装備が集まる主戦場で、機能性とコストのバランスが選ばれる条件になっています。新学期・進級のタイミングでサイズ変更に伴う買い替えが起きやすく、この中価格帯の厚みを形づくっています。

高価格帯: 高機能スパイク・ブランドユニフォーム

高価格帯(45.2%)は、有名ブランドの高機能スパイクや軽量ウェア、公式ユニフォーム・限定モデルが中心です。パフォーマンスへの投資や「好きなブランドで揃えたい」というこだわりが重なり、単価は高く安定した需要が見込めるゾーンです。平均単価が+14.1%と上昇しているのは、この高単価の装備需要が市場全体を下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

サッカー・フットサルの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、サッカー・フットサル用品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: ウェア・シューズを品揃えの主軸に据える

メンズウェア(33.2%)とメンズシューズ(24.8%)だけで市場の約58%を占め、ボール単体(5.0%)を大きく上回ります。用具中心の発想から離れ、ウェア・シューズのサイズ・カラー展開を厚くし、チーム一括やジュニアの買い替えに対応できる在庫設計に資源を集中させる判断が有効です。アパレル・フットウェアを主軸に置くことが、市場の主流を取り込む起点になります。

打ち手2: 新学期・シーズン入替えに販促を合わせる

本市場は新学期やスポーツシーズンの入替えで装備需要が動き、年末商戦期にピークを迎える季節性を持ちます。進級・入部でサイズ変更や新規購入が集中する時期に合わせ、ウェア+シューズ+ソックスのスターターセットや、チーム向けまとめ買い提案を前倒しで用意することで、需要の山を着実に取り込めます。販促の時期設計そのものが売上を左右します。

打ち手3: 高価格帯は競合のブランド・価格を見て磨く

市場の約45%を占める高価格帯の高機能スパイク・ブランドユニフォームは、品揃えと価格設定が競争力を左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップがどのブランド・どの価格帯でスパイクやユニフォームを展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

サッカー・フットサルのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年4〜6月の推定売上は約26.3億円で、前年同期比+19.0%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は+4.3%、平均単価は+14.1%で、単価上昇が売上を主導しています。

主要ECモールで売れ筋のサッカー・フットサル用品は何ですか?

メンズウェアが市場全体の約3.3割(33.2%)を占めて最も大きく、メンズシューズ(24.8%)が続きます。両者でアパレル・フットウェアが市場の約58%に達し、本市場がボール中心ではなくウェア・シューズ主軸の複合市場であることが特徴です。

サッカー・フットサル用品でモノが売れる価格帯はどこですか?

高価格帯(45.2%)と中価格帯(43.3%)で市場の約9割弱を占めます。中価格帯はプラクティスウェアやトレーニングシューズ、高価格帯は高機能スパイク・ブランドユニフォームが中心で、装備の質を重視した支出が市場の軸です(Nint ECommerce調べ・推計値)。

なぜ販売数の伸びが小さいのに売上は大きく伸びているのですか?

安価な消耗品を数多く売る構図から、機能性ウェアや高機能スパイクといった高単価の装備へ支出が移っているためと見られます。販売数+4%に対し単価+14%と、付加価値化が売上増を主導する動きが本市場の特徴です(Nint ECommerce調べ・推計値)。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年4〜6月のサッカー・フットサルEC市場は約26.3億円(前年同期比+19.0%)。販売数+4%を単価+14%が上回り、単価主導で拡大。
  • メンズウェア(33.2%)+シューズ(24.8%)でアパレル・フットウェアが約58%。ボール中心ではなくウェア・シューズ主軸の複合市場。
  • 価格帯は高(45.2%)・中(43.3%)で約9割弱。高機能スパイクとプラクティスウェアが市場の軸で、装備の質重視の支出が中心。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのサッカー・フットサルカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、シーズンごとのトレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、「サッカー・フットサル」という競技名の市場でありながら、売上の主役がボールではなくウェアとシューズだった点です。用具の市場だと思って品揃えを組むと、市場の約6割を占めるアパレル・フットウェアの需要を取りこぼしかねません。販売数が伸び悩むなかでも単価が二桁で上がっているのは、選手や保護者が「良い装備を選ぶ」姿勢を強めているからだと感じます。数量より、装備の質と季節の入替えをどう捉えるかが売上を分ける市場だと、改めて数字から見えてきました。

対象期間: 2026年4月〜2026年6月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: サッカー・フットサル

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は100以上となり、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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