【2025年12月〜2026年2月】ソファ・ソファベッド市場レポート:平均単価上昇が支える市場の質的変化
2025年12月から2026年2月にかけてのソファ・ソファベッド市場は、販売数量が前年を大きく下回る一方で、平均単価が約10%上昇しました。消費者の購買行動が、単なる安価な製品から、居住空間の質を高める高単価・高機能な製品へとシフトしている傾向が伺えます。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
ソファ・ソファベッドの市場規模
2025年12月〜2026年2月のソファ・ソファベッドジャンル全体の市場規模は以下の通りです。
- 売上高: 約34億7,476万円(前年同期比 ▲1.3%)
- 販売数量: 約13万2,339個(前年同期比 ▲10.6%)
- 平均単価: 約2万6,256円(前年同期比 +10.4%)
市場全体として販売数量は約1割の減少となりましたが、平均単価が約10%上昇したことにより、売上高の減少幅はわずか約1.3%に留まりました。物価高騰による販売価格の改定に加え、長く使える高品質な家具への投資意欲が衰えていないことが背景にあると推察されます。
ソファ・ソファベッド市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
1位:ソファ
売上構成比:約65.1%(前年同期比 ▲3.7ポイント)
平均単価:約3万5,694円
2位:ソファベッド
売上構成比:約16.2%(前年同期比 +2.1ポイント)
平均単価:約2万8,235円
3位:ソファセット
売上構成比:約15.1%(前年同期比 +1.9ポイント)
平均単価:約5万6,982円
4位:オットマン
売上構成比:約2.0%(前年同期比 +0.2ポイント)
平均単価:約1万1,540円
5位:ソファベンチ
売上構成比:約1.6%(前年同期比 ▲0.4ポイント)
平均単価:約2万3,235円
製品開発のトレンド
市場の約6割を占める「ソファ」カテゴリが依然として中心ですが、構成比を2ポイント以上伸ばした「ソファベッド」の動向が目立ちます。市場の傾向からは、一人暮らし層や限られたスペースを有効活用したい層に向けた、収納機能付きやリクライニング機能の充実した多機能モデルが支持されていることが推察されます。
また、3位の「ソファセット」は平均単価が約5万7,000円と非常に高く、消費者の関心が、リビング全体の空間演出を統一できる高品質なセット製品や、家族でゆったり過ごせる大型モデルなど、プレミアムな体験に向いている可能性が考えられます。
ソファ・ソファベッド市場の価格帯別販売構成と販売戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(1万7,000円未満)
売上構成比:約38.3%
平均単価が約1万1,000円台の「オットマン」や、コンパクトな一人掛けソファなどが含まれる層と推測されます。
中価格帯(1万7,000円〜2万9,000円)
売上構成比:約32.0%
平均単価が約2万3,000円〜2万8,000円台の「ソファベンチ」や「ソファベッド」が主に該当する、実用性を重視した層のボリュームゾーンです。
高価格帯(2万9,000円以上)
売上構成比:約29.7%
平均単価が約3万5,000円を超える「ソファ」本体や、約5万7,000円の「ソファセット」が主役となるセグメントです。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
オットマンなどの周辺アイテムについては、ソファ本体とのセット購入を促す同梱割引や、素材感を合わせたトータルコーディネート提案が有効と考えられます。
中価格帯
ソファベッドなどの多機能品を検討する層に対し、動画を用いた操作性の紹介や、実際の設置面積・使用感の具体例をデータとともに提示することで、比較検討を有利に進めることが重要です。
高価格帯
高額なソファセットなどは、配送・設置サービスの無料化や、生地の質感を確認できるサンプルの送付、長期保証の充実を強調し、購入に対する心理的ハードルを下げる施策が不可欠です。
展望予測とソファ・ソファベッド市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、引越しシーズンの本格化に伴い、新生活需要による買い替えや新規購入が活発化すると予測されます。
中期的には、リモートワークの定着や「おうち時間」の質的向上が継続し、座り心地を追求した高反発素材の採用や、インテリアの主役となる高いデザイン性を備えた製品のシェアがさらに拡大する可能性があると考えられます。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
「Nint ECommerce」では、大手ECモールの詳細な販売動向や、カテゴリ別の微細なトレンドを可視化できます。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

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調査概要
- 対象期間:2025年12月1日〜2026年2月28日
- データソース:Nint ECommerce
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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