時計のアイコン

【2026年2月】3大ECモールの売れ筋商品ランキング!売上が大きく伸びた商品のTOP10

今回は、2026年2月の3大ECモール(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング)で、どんな商品が売れたのかを調査しました。

売上金額・販売数量それぞれのTOP10に加え、1月から2月にかけて売上が大きく伸びた商品のTOP10もまとめています。

さらに、売上上位30商品のジャンルにまで調査対象を広げ、「今、ECで勢いのあるジャンル」についても考察します。

まずは、売上TOP10を見ていきましょう。

【3大ECモール 売れ筋商品】売上金額 TOP10(2026年2月)

1位 大手ゲーム機メーカーA 次世代ゲーム機本体
2位 大手ゲーム機メーカーA 次世代ゲーム機本体(別モデル)
3位 大手IT企業A 完全ワイヤレスイヤホン最新モデル
4位 大手IT企業A スマートフォン最新モデル 256GB
5位 大手IT企業A タブレット端末 11インチモデル
6位 大手IT企業A スマートフォン最新モデル 256GB
7位 大手ゲーム機メーカーB 据置型ゲーム機・上位モデル
8位 水産系専門ショップ 骨取りサバ切身1kg
9位 大手日用品メーカー系D2Cブランド EMS美顔器
10位 大手IT企業A タブレット端末 11インチモデル

TOP10のうち8枠をゲーム機と大手IT企業A社の製品が占めるという、非常に偏った結果になりました。ちなみにゲーム機では、話題の次世代ゲーム機が、3モール中2モールで1位・2位を独占しています。

つぎは、販売数でTOP10を確認します。

【3大ECモール 売れ筋商品】販売数量 TOP10(2026年2月)

1位 大手飲料メーカーA ミネラルウォーター2L×8本/EC限定ラベルレス
2位 ECモールPB 天然水500ml×24本/ラベルレス
3位 大手飲料メーカーB ミネラルウォーター2L×8本/EC限定ラベルレス
4位 水産系専門ショップ 骨取りサバ切身1kg
5位 写真プリント専門店 L判プリント※1枚10円
6位 大手飲料メーカーB ミネラルウォーター560ml×24本/ラベルレス
7位 ハンドメイド資材ブランド 粘着復活剤/SNS発ヒット商品
8位 飲料メーカー 強炭酸水500ml×48本/最安値訴求
9位 欧州高級チョコレートブランド アソートチョコレート
10位 ECモールPB 強炭酸水500ml×24本/ラベルレス

売上金額ランキングとは打って変わって、水・飲料のラベルレス商品がずらりと並びました。かつて上位は「マスク」が独占していましたが、昨今の上位商品には「飲料」が集中しています。「ラベルレス=EC専用」という商品特性が、販売数量ベースにおいていかに強いかがよくわかる結果です。

次は「1月」と「2月」で売上を比較し、売上伸長率が高い商品TOP10を見てみましょう。
※1月の売上金額が一定以上の商品を対象としています。

【3大ECモール 売れ筋商品】売上伸長率 TOP10(2026年1月→2月)

1位 大手IT企業A タブレット用キーボード(前月比 +1,399.6%)
2位 国民的RPGサウンドトラック アナログレコード盤(前月比 +1,315.4%)
3位 男性アイドルグループW ニューアルバム3形態セット(前月比 +1,147.4%)
4位 女性シンガーH ニューアルバム完全生産限定盤(前月比 +1,010.0%)
5位 外資系たばこメーカー 加熱式タバコ新型デバイス(前月比 +960.3%)
6位 人気アニメ映画シリーズ 完結編Blu-ray特装限定版(前月比 +923.4%)
7位 節句人形専門店 コンパクト雛人形ケース飾り(前月比 +875.1%)
8位 大手IT企業B オフィスソフト永続版(前月比 +857.4%)
9位 大手カメラメーカー コンパクトデジタルカメラ(前月比 +824.0%)
10位 大手ゲーム機メーカーA 次世代ゲーム機+人気タイトル同梱(前月比 +808.8%)

伸長率ランキングには、「2月に売れた」のではなく「2月に”急に”売れた」商品が並んでいます。

上位を占めているのは、音楽・映像の新作リリース(2〜4位、6位)です。
また、7位の雛人形はひな祭り前の駆け込み需要、8位のオフィスソフトは新年度に向けたPC環境整備といった、季節的な要因もはっきりと見て取れます。
個人的に注目したいのは、5位の「加熱式タバコ新型デバイス」です。
4月からの加熱式タバコ値上げに備え、2月から早々に購入への動きが出始めているのかもしれません。

最後に、売上TOP30にまで範囲を拡大し、どんなジャンルの商品が多いのかを見ていきましょう!

【3大ECモール 売れ筋商品】注目ジャンル (2026年2月)

ここからは売上TOP30商品にまで調査範囲を広げ、上位商品がどのようなジャンルに属しているかを整理しました。結果として、以下の注目ジャンルが浮かび上がってきました。

  • ゲーム関連:11件(TOP30の約37%)
  • エンタメ(音楽・映像)関連:伸長率TOP30で9件
  • 家電・ガジェット関連:9件
  • 食品・飲料関連:4件

先ほどのランキングでも、売上金額では「ゲーム」、販売数量では「エンタメ」系商品が多くランクインしていました。今回は、この「ゲーム」と「エンタメ」について、もう少し掘り下げてみます。

ゲームは ECで買うのが「当たり前」になりつつある市場の可能性

2月にゲーム関連がTOP30の4割近くを占めた背景には、次世代ゲーム機の発売や大型タイトルの集中リリースがあるのは間違いありません。
ただ、ここで深掘りしたいのは「なぜこれだけの数がECモールで売れているのか」という点です。

そもそもゲーム市場では、ダウンロード(DL)版の購入がすでに主流となっています。
大手企業の2025年度決算によれば、家庭用ゲーム機市場におけるDL版の比率は83%に達し、パッケージ版は17%まで縮小しています。
手軽で品数も多く、本体のみでプレイできるDL版の普及により、多くのユーザーにとって「ゲームをオンラインで買う」という行為自体が日常化しています。
この「オンライン購入への慣れ」が、パッケージ版を購入する際にも同様の「ネット購入(EC)」を選択させる要因となり、購買ハードルを大きく下げていると推察されます。
実際、ゲームジャンル関連のEC利用率は81.1%(2024年調査)と全ジャンル中でトップを誇ります。ゲームとECの親和性は、今後さらに高まっていくでしょう。

エンタメ(音楽・映像)──「セット販売×限定版」がECと相性抜群

伸長率ランキングでは、音楽・映像の新作リリースが目立ちました。
これらに共通しているのは、「3形態セット」「完全生産限定盤」「EC限定特典付き」といった販売手法がとられている点です。

初回盤A・初回盤B・通常盤をまとめ買いするようなセット商品は、実店舗では在庫リスクが高く展開しづらい側面があります。
しかし、ECであれば予約ベースで確実に販売を回せるため、売り手と買い手の双方にメリットがあります。
この構造がすでに定着しているため、新作リリースがあるたびに、エンタメ商品は伸長率ランキングに顔を出し続けるのではないでしょうか。また、複数のバージョンを購入する際、実店舗での「同じ人が何枚も買っている」という視線を回避するための場として、ECが機能している可能性も考えられます。

ただし、エンタメ商品には「発売日まで」という明確なピークが存在するため、伸長率が高いからといって市場が持続的に成長しているとは限らない点には注意が必要です。

【3大ECモール 売れ筋商品】3月はどうなる?

最後に、3月の展望を予想してみます。注目すべきは「ゲーム」「季節性」です。

まずゲームですが、3月も大型タイトルのリリースが続きます。
人気モンスター育成RPGの新作や、大手メーカーのハンティングアクションRPG最新作など、話題作が控えています。
2月にゲームの予約・購入がこれほどEC売上ランキングを席巻したことを踏まえると、大型タイトルの多い3月もこの流れが続く可能性が高いです。
引き続き上位をキープするのか、それとも落ち着きを見せるのか、注視が必要です。

季節性としては、花粉症シーズンの本格化が挙げられます。
実は2月の販売数量TOP30には、すでにマスク(立体型・不織布)がランクインし始めており、1月よりも確実に増加傾向を示していました。
3月にはさらに順位を上げてくることが予想されます。

もう一つの季節性は、新生活の準備です。
2月の伸長率ランキングにオフィスソフトやタブレット関連がすでに入っていることからも、4月に向けたPC環境の整備需要や、家具・家電の需要はこれからが本番です。

3月のランキングにどのような変化が表れるのか、次月の発表を楽しみにお待ちください。

※本記事で使用しているデータは、Nint ECommerceによるAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの推計データです。実際の売上・販売数量とは異なる場合があります。(データ抽出月:2026年3月)

この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

■転載・引用について ※本記事の一部転載・引用は歓迎します。

本レポート・ブログの著作権は株式会社Nintまたは執筆者が所属する企業が所有します。
下記の禁止事項・注意点を確認の上、転載・引用の際は出典を明記してください。
 「【出典:株式会社Nint「記事名」URL(公開日または更新日)】
引用時のリンク属性について:リリース転載ではなく、記事・グラフ・データの引用の際は、必ず本ブログページのURLを出典元としてご記載お願いします。
※nofollow属性不可
本記事で使用しているデータや市場規模に関する推計値を引用いただく際は、正確な表記と文脈を保っていただけますようお願い申し上げます。また、引用や再利用の際には、事前にご連絡をいただけると幸いです。

■禁止事項
 ・内容の一部または全部の改変
 ・公序良俗に反する利用や違法行為につながる利用
 ・企業・商品・サービスの宣伝・販促を目的とした転載・引用

■その他の注意点
本レポートを利用することにより生じたいかなるトラブル、損失、損害等について、当社は一切の責任を負いません。この利用ルールは著作権法上認められている引用などの利用について、制限するものではありません。

■転載・引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社Nint  マーケティング・ディビジョン
E-mail: marketing@nint.jp