EC市場動向の把握や競合ショップの分析はEC事業者にとって必要不可欠な要素になります。
的確に自社市場のトレンドを把握したり、伸びているジャンルやショップの情報を定期的に収集することは、EC売上アップに直結する大切な分析になります。
今回の競争ショップ調査シリーズでは全3回に渡って競合ショップがなぜ売れているのかを商品構成比比較や売れ筋商品分析、広告施策分析など様々な軸から分析していきます。
よくあるEC事業者様の課題であるジャンル毎のトレンドや競合ショップの売上分析が上手く出来ない課題を解決できる内容になっていますのでぜひご確認ください。
目次
①自社ジャンルの市場トレンドを分析
②売れている競合ショップTOP100を分析
③売れている商品TOP100を分析
①自社ジャンルの市場トレンドを分析
操作手順
機能:業種分析(Professional版)→ジャンル情勢を選択
期間:2021年
ジャンル:スポーツ・アウトドアジャンル
上記を操作頂くと各ジャンルの月別流通額トレンドが確認出来ます。
このジャンルではゴルフとアウトドアジャンルの売上構成が高く、この2ジャンルの分析は必須であることが分かります。
仮に自社が新しく参入するジャンルを探していて、このデータからアウトドアを強化したい場合は次のようにアウトドアジャンルに絞って競合分析を実施すると効果的です。
操作手順
機能:業種分析(Professional版)→ジャンル情勢を選択
期間:2021年
ジャンル:スポーツアウトドア→アウトドアジャンル
上記を操作頂くと各ジャンルの月別流通額トレンドが把握可能になります。
業種分析ジャンルをアウトドアジャンルに絞って月別流通額推移を見ていくと、アウトドアの中でもどのジャンルが売上が高いか分析出来ます。
年間通して売上が高いのはテント・タープジャンルになります。ただ冬はウェアジャンルも大幅に伸びています。
ジャンル情勢で自社のターゲットとなるジャンルを的確に把握することで、競合ターゲット選定のミスを防げます。
さらに自社がテントジャンルを強化すると過程した場合、次はテントジャンルにターゲットに絞って競合ショップを分析することが重要になります。
②売れている競合ショップTOP100を分析
操作手順
機能:業種分析(Professional版)→人気ショップを選択
期間:2021年
ジャンル:スポーツアウトドア→アウトドア
上記を操作頂くと各ジャンルの売上上位ショップを把握することが可能になります。
こちらを選択すると表のように各ショップの売上、販売量、シェア、平均価格の分析することが出来ます。
こちらは年別や月別でも分析できるので、各月でのショップシェアの変動や、昨年比、前年比、前月比、前週比など各ショップの動向を様々な確度から分析することが可能になります。
仮に自社をC社と過程した場合一番売れているA社比べると売上で約8億、シェアで2%ほど負けている事が分かります。
ただ平均単価に関しては大きな差がないので、こちらのショップの商品構成や施策を分析したら自社の売上拡大ヒントが隠れている可能性があります。
売上の差が大きいだけで自社に近しい売上のショップや下位ショップを選定するのではなく、細かく詳細動向を把握すれば、本当にベンチマークすべき競合ショップがどこなのかが分かってきます。
③売れている商品TOP100を分析
操作手順
機能:業種分析(Professional版)→人気商品を選択
期間:2021年
ジャンル:スポーツアウトドア→アウトドア
売れている商品TOP100を分析する際は業種分析→人気商品を選択して下さい。
こちらを選択すると表のように各商品の売上、販売量、シェア、平均価格が把握可能になるので、売上の高いアウトドアジャンルでどのような商品が売れているか分析が出来ます。
アウトドアジャンルでは1万円以下の商品が売れている傾向があります。ただ1位の商品は1万円以上で1.3億円の売上があり2位と3千万円ほど差がついている人気商品になります。
競合ショップを選定する際は競合となる商品からショップ選定や戦略立案を考えるのも重要な視点になりますし、的確に競合ショップの選定をすることが可能になります。
最後に
今回は市場トレンドや競合ショップの売上分析手法をご案内致しましたが重要なポイントとしては以下になります。
・市場トレンドから売れているジャンルや伸びているジャンルを分析
・トレンド情報から競合ショップや商品の売上を分析
・ショップや商品の売上や価格帯から自社の競合ショップ選定を実施
市場トレンドの把握から競合を選定して、売れている理由を考えていくことで的確に自社ターゲット市場の競合となりえるショップを選定して分析することが可能になります。
次回は選定した競合ショップA社と自社の強み、弱みの比較分析手法についてご案内致します。