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ECモールのベースメイク・メイクアップ市場規模は、111%で成長!




トピックス
・SNSの影響でA社の売上・販売数が急増!

・コロナ5類移行後にも市場は拡大見込み

・楽天市場内での平均単価が上昇


【目次】
1. ベースメイク・メイクアップ市場の現状と今後の展望
2. 市場規模拡大の原因
3. メーカーの動向
4. まとめ




1. ベースメイク・メイクアップ市場の現状と今後の展望

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、2023年4月時点のNint推計データより、2023年1〜3月のベースメイク・メイクアップジャンルの市場規模は、前年同時期と比較すると111%へ拡大となりました。3モールにおける当該ジャンルの市場規模は、推計値を元にした弊社のAI分析を踏まえると、今後も上昇傾向であるとの結果になりました。

2. 市場規模拡大の要因

  • 平均単価の微上昇
平均単価に関しては3モール全体で2023年1~3月が2,243円であったことに対し、前年同時期では2,049円と194円の微増となっています。
象徴的な部分として、1,000円以下の商品に関しては販売数が前年同時期比で減少したのに対して、5,000円以上の商品に関しては前年同時期比で販売数が増加しており、この点が平均単価の上昇に寄与したと考えられるでしょう。平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、上昇傾向との結果となりました。

一方で各モールごとに前年同時期との平均単価を比べると、楽天での平均単価の上昇が顕著なものとなっています。

  • コロナ対策の規制緩和によるメイクに対する意識向上に起因した販売数微増
一方で、販売数に関してはコロナ対策の規制緩和の影響が推測されます。
2023年3月13日以降マスクの着用が自己判断となったことにより、メイクに対する意識は向上したことです。しかしながら東京都の調査によると、新型コロナウイルスの分類が5類に移行した後もマスクの着用を続けると回答した人が71.3%ということから当該市場の市場規模が大幅に成長を見せるのはまだ先となりそうです。

3. メーカーの動向

当該ジャンルではA社が大きな躍進を遂げています。A社がECモール市場に参入したのは2021年ですが、当初は伸び悩んでいたように見受けられます。しかしながら2022年6月、同社の売上が急激に伸長しました。この時期は同社の商品がGoogleトレンド内でWeb・YouTubeともに検索数が上昇している時期とも重なっており、楽天におけるメーカーの売上貢献度・販売量貢献度ともに同社が首位を独走しています。一方で当該ジャンルへの価格貢献度・トップセラーに関してはB社が首位となっており、両社の動向には目が離せません。

4. まとめ

2023年4月時点のNint推計データより、Amazon・楽天・Yahoo!の3モールにおける2023年1~3月のベースメイク・メイクアップジャンルの市場規模(152.8億円)は、前年同時期(136.1億円)と比較すると111%の拡大となりました。

要因としては、
▶️平均単価の微上昇
▶️コロナ禍規制緩和によるメイクに対する意識向上に起因した販売数微増
が考えられます。

メーカーに関してはA社が大きな躍進を遂げており、同社の売上・販売数が大幅に増加した時期とGoogleトレンド内でWeb・YouTubeともに検索数が上昇した時期が重なっていることから、YouTubeをはじめとする各種SNSの存在は無視できないと言わざるを得ないでしょう。



作成者
谷口 礼(Taniguchi Rai, ERP Div.インサイドセールスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)



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