第四次韓流ブーム到来か⁉2020年楽天市場の韓国コスメ売上は、前年対比約290%伸長!?

2020年、韓国の音楽や映画のヒットがきっかけとなり、 第4次韓流ブーム到来とも言われる中、2019年と2020年を比較して 楽天市場の韓国コスメジャンルが約290%伸長しています。

2021年もEC市場における勢いは続くのか?
今回は楽天市場の韓国コスメカテゴリに注目し、Nintで動向を探ります。

【データ抽出方法】
調査方法:Nint ECommerce
対象モール:楽天市場、Yahoo!ショッピング
対象カテゴリ:韓国コスメ、メンズスキンケア・メイク
データ期間:2018年2月~2021年2月

【目次】
▼2021年3月は韓国コスメの売上昨対比475.6%‼
▼韓国コスメの購入層は、「20代前半まで」「55歳以上」がメイン
▼韓国コスメの購入理由は、低価格と品質の信頼性
▼韓国コスメはメイクアップ商品と基礎化粧品共に人気‼
▼ネット通販でも第4次韓流ブームの影響でメンズコスメに注目‼
▼まとめ

2021年3月韓国コスメの売上昨対比475.6%‼

図1は、楽天市場における過去3年間の「韓国コスメ」カテゴリ売上推移と昨対比です。
※出典:Nint ECommerce 第4次韓流ブーム再燃のきっかけは、2020年1月に公開された日本でも話題になった映画が火付けの要因と言われています。
映画『パラサイト』のヒットで、じわじわと再注目されていた韓流ではありますが、ここで一気にブームへと発展しました。ブームの中心は、『愛の不時着』『梨泰院クラス』などネット配信で見られるドラマと、ガールズグループのデビューまでのメンバーの成長過程をドキュメンタリーとして密着する「Nizi Project(NiziU)」などのコンテンツです。一見これらには共通項がないようにも見えますが、3次はSNSを駆使する若者発だったのに対し、上記の3コンテンツについては、韓国に馴染みのある若者はもちろん、普段韓国ドラマやK-popにあまり関心がない層にも、在宅時間が長くなったことで触れる機会が意図せず増加し、結果として幅広い年齢層が観ることになり、自然発生的に大きなブームにつながったと考えられます。

第4次韓流ブーム」は「ステイホーム」の産物だった!…からの、次に流行る韓国グルメはこれだ(2020年12月15日 みんなのごはん)
この第4次韓流ブームが影響したのか、2021年3月以降は韓国コスメも昨対比で大きな売上の伸びを見せています。 では、実際にどんな年代が購入しているのか見ていきましょう。

韓国コスメの購入層は、「20代前半まで」「55歳以上」がメイン

2019年12月に行われたミュゼマーケティングの調査によると、全国10~50代の女性のうち、約半数が韓国コスメの購入経験があり、特に10~20代前半と55歳以上が60~70%が購入経験があると回答しており、全体平均を上回っています。
※出典:2019年12月23日 株式会社ミュゼプラチナム
『若者の定番「韓国コスメ」は、55歳以上にも人気。女性の世代別メイク事情』 「55歳以上」に購入経験者の割合が高い理由には、世代的に2004年から始まった第1次韓流ブームになった時と重なり、韓国自体に興味関心を示していた世代と重なっています。
『冬のソナタ』がNHK総合で再放送され社会現象に キム・ヨンジャからNiziUまで…日本での韓流ブームの歴史年表 (女性セブン2020年8月20・27日号)
「20代前半まで」の女性は、昨今の韓国ドラマやK-POPなどの韓国エンターテインメント人気から主に若者向けの韓流ファッションの影響等も大きく、韓国コスメの購入経験者割合が高いのではないかと推察できます。 ここまで、韓流ブームが韓国コスメ購入につながりそうな要因を見てきましたが、
実際にどんな理由で韓国コスメが購入されているか見ていきましょう。

韓国コスメの購入理由は、低価格と品質の信頼性

株式会社テスティーの「韓国コスメに関する調査【2020年版】」によると、10代~30代女性の韓国コスメ購入理由でTOP3にランクインしているのは、「価格の安さ」「品質の良さ」でした。 日本人は、国産商品を好む傾向が強いことはよく言われることですが、美容大国である韓国のイメージや実際に使ってみた感想などから、品質が良いと回答している方も多く、また、価格が安いことから、10代~30代の間で韓国コスメはコスパが良いと感じられており、「価格の安さ」が1位になっていると考えられます。
※出典:2020年8月19日 株式会社テスティー 『韓国コスメに関する調査【2020年版】』 では、実際に売れている商品がどんな商品なのか、楽天市場の韓国コスメジャンルを商品別に売上ランキングで見ていきましょう。

韓国コスメはメイクアップ商品と基礎化粧品共に人気‼

出典:Nint ECommerce 昨対比374.7%となった2020年3月ではランキングTOP10中、6アイテムが基礎化粧品、4アイテムがメイクアップ商品となっていおり、バランスよく売れています。 また、価格帯も比較的安価なものが並んでおり、韓国が美容大国であるブランド力、低価格でコスパがよいところが基礎化粧品でもメイクアップ商品でも売れている理由と考えられます。 数ある基礎化粧品を抑えて1位になったアイパレットは、SNSの投稿を元に人気が出たアイシャドウと同ブランドのものです。
元AKB48の指原莉乃さんがCLIOのラメシャドウを紹介したことで、日本でも人気が急上昇した韓国コスメブランドの「CLIO」 【CLIO(クリオ)】捨て色なし!SNSで話題の”プロアイパレット”を3種類全色レビュー♡(fasme 2019年7月2日)
化粧品のプロモーションでの、タレントの効果は大きく、メーカーの視点だと、タレントを活用した口コミプロモーションが効果が高いと言われており、商品を仕入れてる場合は、メーカー側がそういったプロモーションを仕掛ける予定があるかなどをチェックすると良いでしょう。 また、低価格でデザイン等のファッション性を重視する10代から20代前半は、デジタルネイティブ世代でSNSで自分の興味のある事柄を#タグで検索することが一般的になっています。
※出典:2020年7月2日 株式会社テスティー 『【10〜30代女性】コスメとSNS利用に関する調査』 株式会社テスティーが発表した『【10〜30代女性】コスメとSNS利用に関する調査』では、特にInstagram、Youtubeで情報収集していることが顕著になっています。
拡散力も強いことからSNSを活用したプロモーションも重視していく必要があるでしょう。 さらにここでは、韓国コスメの取扱を強化したところ、メインターゲットの10代女子以外にも反響があった、という企業の例をご紹介します。
ネイルや衣類、キャラクターグッズなど女子向け雑貨を扱うオリンピア(名古屋市)が、「個店主義」と呼ばれる店づくりに磨きをかけている。 「ここだけ」の店づくり、狙うは10代、雑貨のオリンピア(日本経済新聞)
オリンピアの年商は約51億円と業界では中堅クラスだが、個店主義とオリジナル商品の充実で成長を目指す。
一例が、名古屋市中心部の繁華街栄地区の地下街で18年12月に改装開業した「サカエチカ店」だ。オフィスや買い物に向かう女性が多く化粧品の潜在的なニーズが高いと判断。リニューアルに合わせて韓国コスメの品数を大幅に増やしたところ、「20~30代の女性の利用が増えた」(担当者)という。

「ここだけ」の店づくり、狙うは10代、雑貨のオリンピア(日本経済新聞)
ECに置き換えた場合、既に「韓国コスメ」カテゴリがある楽天市場だけでなく、別モールでもショップを展開し、新たなショップ利用者を獲得することで売上を伸ばせる可能性がありそうです。

ネット通販でも第4次韓流ブームの影響でメンズコスメに注目‼

MONO TRENDYの記事によると、2020年、メンズコスメの市場に老舗の酒造メーカーや異業種ベンチャーの参入が目立つなど、ユニークな動きが見られたようです。 要因の一つとして同記事では、
肌の白さやきめの細かさなどを強調する男性の韓流スターやK―POPアイドルの人気の高まりも追い風になっているようだ。 「ここだけ」の店づくり、狙うは10代、雑貨のオリンピア (日本経済新聞 2020年3月6日)
としており、韓国エンターテイメントの影響でコロナ禍における男性の美意識アップを後押ししているのではと推察しています。 EC市場では実際にどうなのか。Nintのデータを見てみましょう。
Yahoo!ショッピングにおける過去3年間の「メンズスキンケア・メイク」カテゴリ売上推移と昨対比です。
※出典:Nint ECommerce 2018年2月からの推移を見てみると、過去3年間では、全体的に売上が伸びを見せています。 @cosmeを運営する株式会社アイスタイルの「@cosmeを利用する美容感度の高い男性メンバーの美容事情アンケート」によると、20代以下の若年層において、コロナ禍による美容への行動や変化があった6割強が「変化があった」と回答しています。
※出典:2021年1月24日 株式会社アイスタイル
「@cosmeを利用する美容感度の高い男性メンバーの美容事情アンケート」調査結果
富士経済(東京・中央)によると2019年の男性コスメの市場規模は1199億円。11年(995億円)以来、8年連続で増加した。化粧品全体の市場規模2兆8149億円(19年)の4%程度にすぎないが、今後も成長が見込める分野だと期待を集める。 マスク姿でも目元に魅力を 男性コスメに異業種参入 (MONO TRENDY 2020年10月17日)
としていて、コロナ禍や若年層の美容意識の変化、Yahoo!ショッピングでの過去の売上推移を見ると市場が拡大する可能性を秘めていることがわかります。 また、メンズコスメもレディースコスメ同様、SNSを活用して情報収集しています。
※出典:2021年1月24日 株式会社アイスタイル
「@cosmeを利用する美容感度の高い男性メンバーの美容事情アンケート」調査結果
10代・20代をターゲットとしている場合は、SNSや動画サイトを活用し、インフルエンサーを活用する工夫が販促施策として有効と言えそうです。 特に「Youtube」では元々、K-POPグループの露出が高いこともあり、人気ボーイズグループへの憧れから韓国メンズコスメに興味を持つ若年層も今後増えていくかもしれません。 また、これは男性に限りませんが、Instagram上では、韓国の美容・ファッション系情報をチェックするために、韓国語のハッシュタグを使って検索をするユーザーもいます。(※5)
情報感度の高い若者世代に向けて、韓国の最新トレンドを把握するために活用できるかもしれません。

まとめ

2020年韓国の化粧品業界は、日本への製品輸出が前年より59.2%増加し、輸出増加率は好調だったものの、韓国国内においては実店舗の閉鎖が相次ぐなど厳しい状況でした。一方、韓国の化粧品業界ではデジタルシフトが進み、2021年はオンライン収入が拡大すると見られているようです。日本のEC市場においても、今後はしばらく、韓国コスメの存在感が増していくことが予想されます。 <参照>
※:化粧品の輸出額が昨年16%増加 コロナ禍でも躍進=韓国
 (YONHAP NEWS 2021年2月7日)
※:韓国でコスメブーム暗転、需要減少・店舗閉鎖 コロナで二重の打撃
 (SankeiBiz 2021年1月15日)
※:韓国美容好き必見!本当に欲しい情報が手に入るInstagramハッシュタグの使い方
 (MERY 2020年8月14日)

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