【商品分析】を活用した商品企画・仕入れ試算分析について

商品企画・仕入れシリーズでは全3回に渡って参入すべきジャンルの選定やジャンル内で売れている商品の分析データを活用した商品企画、仕入れ試算方法についてご案内いたします。

第1回目の「データを活用した新規参入ジャンルや商品選定手法について」ではターゲットにすべき市場の選定から、売れている商品の把握、仕入れ試算方法までの一連のデータ分析についてご案内しています。

シリーズ第2回目の本日は、市場データを元にした商品企画や仕入れ試算の分析手法についてご案内いたします。

目次

①売れている商品の特徴を分析

②競合商品の年間売上を分析

③競合商品の売上が伸びた理由を分析

①売れている商品の特徴を分析

操作手順

機能:商品分析→商品検索→ジャンル選択&キーワード検索

ジャンル:スポーツ・アウトドア→アウトドア→テント・タープ

キーワード:ソロキャンプ

上記を操作頂くと気になるジャンルやキーワードに関連する直近の売れ筋商品を把握することが可能になります。

テントジャンルを見てみると、2021年に売れていたポップアップテントよりも大型テントが1位になっています。

1位の商品は40,000円台と比較的高価格帯の商品ですが、直近30日で1,100万円も売れている商品になります。

1~2用の組み立て式のテントとなっており、より本格的にキャンプを楽しみたいというテントニーズを取り込めている事が可視化されます。

仮にこの状況から「ソロキャンプ向けテント」の企画や仕入れを検討する際は商品名検索を活用すると便利です。商品名に「ソロキャンプ」を入れると下記の画像のようにソロキャンプ用テントのみの売れ筋商品に切り替わります。

2位の商品は100万円台なので1位と大きな差があることが分かります。

1位の商品の売上が高いので、次はこの商品がなぜ売れているのかをさらに詳しく分析していきます。

操作手順

機能:商品分析→商品検索→ジャンル選択&キーワード検索

ジャンル:スポーツ・アウトドア→アウトドア→ウェア

キーワード:電熱ベスト

ウェアジャンルを見てみると、人気商品であるマウンテンパーカーやダウンジャケットが上位にランクインしています。

人気のあるマウンテンパーカーを分析して商品企画や仕入れを実施することで売上を伸ばすことも可能だと思いますが、他の商品を見てみると10位の電熱ベストは類似商品がTOPにない中で直近30日間で500万円売れている商品になります。

こちらも商品名に「電熱ベスト」を入れて検索すると上記の画像のように1位の商品は比較的高価格の商品ですが、カラーバリエーション豊富に展開しているという事が判断できます。競合商品を分析して類似商品か機能、デザインで差別化した商品を販売することで市場で大きなシェアを取ることも可能であることが分かります。

こちらも1位の競合商品がなぜ売れているのかをさらに別視点から分析していきます。

②競合商品の年間売上を分析

操作手順

機能:商品分析→商品検索→サムネイル画像クリック→比較

上記を操作頂くと気になる商品の月別年間売上を把握することが可能になります。

電熱ベストの商品は昨年より大きく市場が拡大しており、ランキング上位5商品で冬時期に月間1,500万円程の売上を作っていることが分かります。仮に月間売上500万円を販売する想定で試算すると、単価14,800円で割れば、一月あたり338個売れることが判断できるので、こちらの商品は最低でも338個以上の商品数が必要になります。商品を企画、仕入れする際は売上データを参考に商品企画・仕入れ試算をすることで売れる時期と想定される販売数の試算が出来るので、必要商品数の試算精度が上がります。

年間売上や想定販売数が試算できたら次は売れている時期の施策や価格変動状況を見て売上を伸ばすための根拠を増やしていきましょう。

③競合商品の売上が伸びた理由を分析

操作手順

機能:商品分析→商品検索→サムネイル画像クリック→詳細

上記を操作頂くと気になる商品の日別ランキング動向と価格、ポイント、広告出稿状況を把握することが可能になります。

テントジャンル1位の商品の日別動向を見てみると、12月4日以降に総合ランキングで上位にランクインしていることが判断できます。

施策を見てみると画像のように12月12日に価格を上げている事が分かります。スーパーセール中にセール価格で販売を行うことで、売上を大きく伸ばしていることが可視化されています。

同じタイプの商品を検討する際は、売れるシーズンに広告や値下げを定期的に実施することで売上を伸ばせる可能性があります。

最後に

今回は市場データを元にした商品企画や仕入れ試算手法をご案内致しましたが重要なポイントとしては以下になります。

・売れ筋商品を検索して自社が扱うべき商品を分析

・商品の年間売上から企画、仕入れ数を分析

・施策動向から販促手法の分析

市場で売れている商品やこれから売れそうな商品を売上、施策の両軸で分析をすることで、商品企画、仕入れの精度は格段に上がります。このようなデータ分析から商品を投入する事で売上を大きく伸ばすことが可能になりますのでぜひ参考にしてください。

次回は市場で売れている商品の定点的な分析手法や急激に売上を伸ばしている商品のデータ抽出についてご案内いたします。