【業種分析】を活用した新規参入ジャンルや商品選定手法について

ECで売上を伸ばすためには売れる商品の企画、仕入れ分析はとても重要な要素となります。

今回の商品企画・仕入れシリーズでは全3回に渡って参入すべきジャンルの選定やジャンル内でで売れている商品の分析データを活用した商品企画、仕入れ試算方法についてご案内いたします。

今回ご案内する内容を見て頂ければ、ターゲットにすべき市場の選定から、競合の人気商品が売れている理由をデータ分析で解明したり、その分析結果を活用した仕入れ試算方法までの一連のデータ分析手法を把握する事が可能になりますのでぜひご確認ください。

①参入すべきジャンルの分析

上記を操作頂くとジャンル毎の流通額推移やシェアを把握することが可能になります。

上記は楽天スポーツ・アウトドアジャンルの流通額推移ですが、テント・タープジャンルとウェアジャンルのシェアが高いことが判断できます。

2020年1月からの推移を見るとこの2ジャンルはコロナの影響を受けて大きく売上を伸ばしている成長ジャンルであることが可視化されています。

今回はこのデータから売上規模も大きく、今後の市場規模拡大が見込めるこの2ジャンルで商品選定分析を実施いたします。

②選定ジャンルの売れ筋商品分析

上記を操作頂くと指定ジャンルの売上上位TOP100商品を把握することが可能になります。

テントジャンルの上位商品を見てみると1位、3位、4位、5位が同じショップの商品がランクインしています。売上7千万円を超えている商品なので同じタイプの商品や機能、デザインの改良を実施して販売することが出来れば大きな売上を作ることも可能になります。

ウェアジャンルの上位商品はレインウェアがランクインしています。

アウトドアはもちろんですが、日常でも活用できるタイプのレインウェアが上位にランクインしているので、レインウェアを企画、仕入れする際はこのランキングや商品ページから売上や商品テイストを分析することで、仕入れ試算や商品テイストの分析が簡単に実施出来ます。

③売れているショップの分析

操作手順

上記を操作頂くと指定ジャンルの売上上位TOP100ショップが把握出来ます。

テントジャンルの人気商品で上位にランクインしていたAショップ(仮)は人気ショップでは7位と下位にランクインしています。

ウェアジャンルのショップを見ると、人気商品で1位や2位の商品を取り扱っているショップはTOP10に入っていません。テントジャンルにも共通していますが、単品で売上が高い商品を扱っているショップが必ずしもシェアを独占している訳ではないことが判断できます。

仮に大手ショップが独占しているジャンルであっても、商品の売上やテイストを研究してニーズのある商品を市場に投入すれば、単品で大きな売上を作り主力商品として販売することも可能になります。

最後に

今回はデータを活用した新規参入ジャンルの売れ筋商品分析についてご案内致しましたが重要なポイントとしては以下になります。

・参入検討しているジャンルの流通額推移を分析

・選定したジャンル内での人気商品を分析

・人気商品、人気ショップの売上を把握して企画・仕入れする商品を分析

参入したいジャンルの中でもどのジャンルが売上が高く、伸びしろがあるかを確認してから、そのジャンルで売れている商品やショップを分析することで、精度の高い商品企画・仕入れ分析をすることが可能になります。

次回は市場データを元にした商品企画や仕入れ試算分析手法についてご案内いたします。