本シリーズでは競合ショップの選定やデータの分析手法を3回に分けてご案内しています。
第2回目の「競合ショップと自社の売上比較から売れている理由を解明する分析手法について」では市場分析から選定した競合と自社の強み弱みの分析と対策立案についてご案内しています。
シリーズ第3回目の本日は、定点的に競合ショップの売上を把握する方法や急激に売上を伸ばしている競合ショップのデータ収集方法をご案内いたします。
今回ご案内する内容を見て頂ければ競合ショップや市場の動きを定点的に把握して、日々のEC運営、商品選定の精度向上に繋がるデータ分析手法が学べるのでぜひご確認ください。
目次
①月別や週別の市場、競合売上、シェアの分析
②日別の競合売上分析
③急成長ショップ、商品の分析
①月別や週別の市場、競合売上、シェアの分析
操作手順
機能:ダッシュボードβ版→ショップ・市場比較
上記を操作頂くと指定した市場や競合(A社)と自社(C社)の月別、週別の売上、シェアの分析がで可能です。青い棒グラフがショップ売上、オレンジの折れ線グラフが市場売上になります。
上の図は週別での2社比較になりますが、両社ともに市場のトレンドに沿った形で売上が推移している事がわかります。市場が伸びるタイミングは両社ともしっかりと売上を伸ばせていることがグラフから読み取れます。
週別のグラフにカーソルを合わせると週別でのシェア増減も確認出来るので、競合の週別推移を具体的に見たい場合は、グラフにカーソルを合わせると数値ベースでの分析も可能になりより競合比較分析の精度が上がります。
②日別の競合売上分析
操作手順
機能:ダッシュボードβ版→競合比較
上記を操作頂くと競合(A社)と自社(C社)の日別売上の把握が可能になります。
グラフ背景が黄色くなっている箇所はモールイベントが開催されています。12月4日以降は楽天スーパーセールが開催されていますが、A社(水色)が10日に売上を大きく伸ばしている事が分析出来ます。この期間に競合がどのような施策を実施していたのかをショップ分析で把握することで、次回以降のセール対策に活かせる情報を取得することが可能になります。
上記は毎日更新されるので、始業時にこちらの数値分析から業務スタートすると競合の動向を毎日把握することが出来るのでオススメです。
③急成長ショップ、商品の分析
操作手順
機能:ダッシュボードβ版→成長ショップor最近のヒット商品
上記を操作頂くと、指定ジャンル内の売上急上昇ショップや商品を定期的に抽出することが可能になります。
定期的に分析する市場やショップは、上記のショップ・市場比較や競合比較で分析することをオススメしますが、急激に売上を伸ばしているショップや商品はこちらを利用することで、確実にトレンド情報を掴めるので、適切な競合や商品の分析が可能になります。
今売れているショップや商品を知りたいという要望は多数頂きますが、こちらの機能を使えば確実に売上を伸ばしているショップや商品を分析することが可能になる便利な機能になっています。
最後に
今回は定点的に競合ショップの数値動向を把握する方法ご案内致しましたが重要なポイントとしては以下になります。
・市場と競合ショップの売上は「ショップ・市場比較」でまとめて分析
・日別売上は「競合比較」で毎日売上を分析
・「成長ショップ」「最近のヒット商品」でトレンドになっているショップや商品を分析
3回に渡って競合比較分析手法についてご案内してきましたが、今回ご紹介した機能や分析手法を定点的に実施して、気になるショップや商品、競合の動き等がありましたら1回目、2回目でご案内した分析手法をご利用頂くと、分析がスムーズに実施可能になりますのでぜひお試し下さい。