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防犯グッズ市場レポート|単価+6.1%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
防犯グッズ市場レポート

本記事は、防犯カメラや防犯グッズをECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月の防犯関連グッズカテゴリの推定売上は約17.8億円(前年同期比+3.7%)、推定販売数は約28万個(同▲2.3%)、平均単価は約6,298円(同+6.1%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は微減ながら売上はプラスで、単価上昇が市場を押し上げる構図です。防犯意識の高まりを背景に「機器の本格化」が進むこの市場を、カテゴリ別・価格帯別に読み解きます。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約17.8億円(前年同期比 +3.7%)
  • 販売数量: 約28万個(前年同期比 ▲2.3%)
  • 平均単価: 約6,298円(前年同期比 +6.1%)
  • 主要サブカテゴリ: 防犯カメラ(56.0%)/ドアまわり防犯用品(12.9%)/金庫(11.7%)
  • キートレンド: 防犯カメラが市場の6割弱/ドア防犯が+21.7%と伸長/高価格帯が6割を占める機器の本格化

防犯関連グッズのEC市場規模と推移

2026年2〜4月の防犯関連グッズのEC市場規模は約17.8億円、前年同期比+3.7%でした。販売数は▲2.3%とわずかに減少する一方、平均単価は+6.1%と上昇しており、市場は「数量微減・単価上昇」で売上を伸ばすフェーズにあります。1台あたりの単価が高い防犯機器の購入が増え、市場全体の金額を押し上げています。日用品・防犯まわりを広く扱う動向は日用品・文房具のEC市場規模レポートでも扱っており、本記事はその中の防犯関連グッズカテゴリを深掘りします。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約17.8億円約17.2億円+3.7%
推定販売数約28.0万個約28.7万個▲2.3%
平均単価約6,298円約5,936円+6.1%
主要ECモールの防犯関連グッズカテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

単価上昇の背景には、屋外用の防犯カメラや録画システムなど、機能が充実した高単価機器の購入が広がっていることがあります。空き巣対策や在宅時の見守りといった用途が一般家庭にも浸透し、「とりあえずの防犯ブザー」から「本格的な監視機器」へと購入の中心が移っていると見られます。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

防犯関連グッズカテゴリは、防犯カメラが市場全体の6割弱(56.0%)を占める突出した柱となっています。上位5サブカテゴリで市場の大半を構成し、需要は防犯カメラを中心に明確に集中しています。

サブカテゴリ構成比前年同期比
防犯カメラ56.0%+1.2%
ドアまわり防犯用品12.9%+21.7%
金庫11.7%▲0.9%
その他防犯用品8.4%+8.8%
防犯センサー2.2%▲4.9%
主要ECモールの防犯関連グッズサブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

防犯カメラが市場の中心として底堅く推移する一方、ドアまわり防犯用品が+21.7%と大きく伸びている点が目を引きます。補助錠やドアセンサー、サムターン回し対策など、玄関まわりを強化する需要が拡大しています。金庫は横ばい、防犯センサーは微減で、購入は「カメラで見る」「ドアで防ぐ」という2つの軸に集約されつつあります。事業者は、伸びているドア防犯の品揃えを厚くしつつ、主力の防犯カメラで設置のしやすさや録画機能を訴求する判断が有効です。

価格帯別の販売構成と購買行動

防犯関連グッズは、価格帯ごとに「守りたい対象」と「機器の本格度」がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約6,298円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、高価格帯が6割(60.8%)を占め、本格的な防犯機器が市場の主役となっています。

価格帯売上構成比
低価格帯(〜約3,200円)11.6%
中価格帯(約3,200〜12,600円)27.6%
高価格帯(約12,600円〜)60.8%
主要ECモールの防犯関連グッズ 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯(〜約3,200円): 防犯ブザー・センサーの小物

低価格帯では、防犯ブザーや小型の防犯センサー、窓用の補助錠といった手軽な小物が中心です。新学期に合わせた子ども向けの防犯ブザーや、賃貸でも使える簡易的な防犯グッズが、まとめ買いされる傾向が見られます。1点あたりの単価は低いものの、入口商品として一定の数量を担うゾーンです。

中価格帯(約3,200〜12,600円): ドア防犯と屋内カメラ

中価格帯では、ドアまわりの補助錠セットや小型の金庫、屋内用の見守りカメラが売れ筋です。一人暮らしや子育て世帯が、玄関の防犯強化やペット・高齢者の見守りを目的に購入するゾーンで、設置の手軽さとスマホ連携が選ばれるポイントになっています。伸びているドア防犯需要の受け皿となる価格帯です。

高価格帯(約12,600円〜): 屋外防犯カメラ・録画システム

高価格帯は、屋外用の防犯カメラや複数台の録画システム、大型金庫が中心です。住宅やオフィス、店舗の本格的な防犯対策として、夜間撮影や遠隔監視に対応した機器が購入されています。設置工事や保証の有無が購買の決め手になり、単価は高いものの安定した需要が見込めるゾーンです。平均単価が上昇しているのは、この本格機器の需要が下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

防犯関連グッズの事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、防犯関連グッズをECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 主力の防犯カメラは「設置のしやすさ」で選ばれる

市場の6割弱を占める防犯カメラは、機能だけでなく設置のしやすさが購入の決め手になります。配線不要のワイヤレス対応やスマホアプリでの簡単設定、屋外設置の防水性能などを商品ページで具体的に訴求し、購入後のつまずきを減らす設計が有効です。主力カテゴリで離脱を防ぐことが、売上維持の土台になります。

打ち手2: 伸びるドア防犯の品揃えを厚くする

ドアまわり防犯用品は+21.7%と高い伸びを示しており、需要が拡大している領域です。補助錠やドアセンサー、のぞき見防止といった玄関強化グッズの品揃えを増やし、「賃貸でも工事不要」「これ一つで対策できる」といった訴求で取りこぼしを防ぐ判断が有効です。成長カテゴリへの早めの品揃え投資が、市場拡大の波に乗る鍵になります。

打ち手3: 高価格帯機器は競合の品揃え・価格を見て磨く

市場の6割を占める高価格帯の防犯カメラ・録画システムは、機能の充実度と価格設定が競争力を左右します。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップが防犯カメラをどの価格帯・どの機能構成で展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格を磨く材料になります。

よくある質問(Q&A)

防犯関連グッズのEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約17.8億円で、前年同期比+3.7%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は▲2.3%、平均単価は+6.1%で、単価上昇が市場を押し上げています。

主要ECモールで売れ筋の防犯カテゴリは何ですか?

防犯カメラが市場全体の6割弱(56.0%)を占めて最も大きく、ドアまわり防犯用品(12.9%)、金庫(11.7%)が続きます。特にドア防犯用品は+21.7%と高い伸びを示しています。

防犯関連グッズでモノが売れる価格帯はどこですか?

売上構成比が最も大きいのは高価格帯(約12,600円〜)で、屋外防犯カメラや録画システムが中心です。市場全体の60.8%を占め、本格的な防犯機器が主役となっています。

なぜ防犯グッズの単価が上がっているのですか?

防犯意識の高まりにより、簡易的なブザーやセンサーから、夜間撮影や遠隔監視に対応した本格的な防犯カメラ・録画システムへと購入の中心が移っているためです。高単価の機器が増えたことで、平均単価が+6.1%上昇しています。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月の防犯関連グッズEC市場は約17.8億円(前年同期比+3.7%)。数量微減を単価上昇が補い売上はプラス。
  • 防犯カメラが6割弱を占める柱。ドアまわり防犯用品が+21.7%と伸長し、購入は「見る」「防ぐ」の2軸に集約。
  • 高価格帯が6割を占め、本格的な防犯機器が市場の主役。設置のしやすさと機能訴求が購買の決め手。

こうしたカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールの防犯関連グッズカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、トレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

データを眺めて印象的だったのは、防犯カメラという主役が安定している一方で、ドアまわり防犯用品が+21.7%と静かに、しかし力強く伸びている点です。カメラで「見守る」だけでなく、玄関で物理的に「防ぐ」需要がはっきりと立ち上がっている。空き巣の手口が報じられるたびに、人々の関心が玄関の鍵やセンサーへ向かっているのだと感じます。防犯は安心を買う買い物だからこそ、価格よりも「これで本当に守れるのか」という納得感が選ばれ方を左右する。単価が上がっても市場が伸びている事実は、その心理をよく表していると、数字から改めて見えてきました。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: 防犯関連グッズ

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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