【2025年11月〜2026年1月】医薬品・コンタクト・介護市場レポート|コンタクトレンズが牽引、単価上昇傾向
2025年11月から2026年1月にかけての医薬品・コンタクト・介護市場は、主要カテゴリにおける販売単価の上昇が市場全体の売上を支える構造となっています。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
医薬品・コンタクト・介護の市場規模
2025年11月〜2026年1月の医薬品・コンタクト・介護ジャンル全体の市場規模は以下の通りです。
- 売上高: 約371億9,770万円(前年同期比 ▲4.6%)
- 販売数量: 約1,106万83個(前年同期比 ▲11.2%)
- 平均単価: 約3,363円(前年同期比 +7.4%)
市場全体としては販売数量が1割強減少した影響を受け、売上高も前年比で約4.6%のマイナスとなりました。一方で平均単価は約3,363円と前年同期の約3,131円から上昇しており、消費者がより付加価値の高い製品を選択する、あるいは原材料や物流コストの上昇に伴う価格改定が浸透している様子が伺えます。
医薬品・コンタクト・介護市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
- 1位:コンタクトレンズ・ケア用品
売上構成比:約51.1%(前年同期比 ▲2.2ポイント)
平均単価:約5,051円
- 2位:医薬品・医薬部外品
売上構成比:約21.3%(前年同期比 +1.7ポイント)
平均単価:約3,165円
- 3位:衛生日用品・衛生医療品
売上構成比:約8.7%(前年同期比 ▲1.0ポイント)
平均単価:約1,080円
- 4位:介護用品
売上構成比:約7.1%(前年同期比 +0.6ポイント)
平均単価:約3,485円
- 5位:身体測定器・医療計測器
売上構成比:約3.9%(前年同期比 +0.3ポイント)
平均単価:約5,432円
製品開発のトレンド
市場の過半数を占める「コンタクトレンズ・ケア用品」では、単価が約5,051円と高水準を維持しています。1dayタイプや多機能なカラーコンタクトレンズなど、利便性とファッション性を両立した製品が市場をリードしています。また、売上構成比を伸ばしている「医薬品・医薬部外品」や「介護用品」では、セルフメディケーション意識の高まりや高齢化社会を背景とした需要の定着が見られます。特に軽度失禁用品などは前年比で売上が約36%増加しており、特定の悩みに対する専用製品の開発・普及が顕著です。
医薬品・コンタクト・介護市場の価格帯別販売構成と販売戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(3,000円未満)
売上構成比:約22.3%
マスク、手指消毒液、安価なサプリメントや日常的な衛生日用品が中心です。数量ベースでは多いものの、売上全体に占める割合は2割程度となっています。
中価格帯(3,000円〜10,000円)
売上構成比:約35.9%
コンタクトレンズの数ヶ月分パックや、血圧計などの家庭用計測機器、特定保健用食品などが含まれる、実用的なメインゾーンです。
高価格帯(10,000円以上)
売上構成比:約41.8%
コンタクトレンズの半年〜1年分のセット販売や、高性能なマッサージ機、高機能な治療機器などが該当します。売上の約4割を占める最大のセグメントとなっています。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
リピート性の高い衛生用品や常備薬は、単品販売よりも「まとめ買い」や「送料無料ラインの調整用商品」としての訴求を強め、併せ買いによる客単価の向上を狙うのが定石です。
中価格帯
家庭用計測器などの比較検討が必要な商品群では、製品のスペック比較や使い勝手の良さを動画や図解で分かりやすく解説し、購入後の不安を解消するコンテンツ作りが求められます。
高価格帯
コンタクトレンズのセット販売などでは、処方箋の扱いに関する丁寧な案内や、メーカー正規品であることの証明、使用期限の保証を強調することで、高額な買い物における信頼性を担保することが重要です。
展望予測と医薬品・コンタクト・介護市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、1点あたりの単価上昇傾向が継続することで、販売数量の落ち込みをカバーする状況が続くと見られます。中期的には、高齢化の進展に伴い「服薬管理・補助」や「在宅介護」に関連する周辺機器の需要がさらに拡大するでしょう。単なる商品の提供にとどまらず、使用方法のサポートや定期的な情報提供といったサービス面での付加価値が、リピーター獲得の鍵となります。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
今回のレポートで明らかになったように、医薬品・コンタクト・介護市場では「数量は減少しても単価は上昇する」という、質の高い消費へのシフトが起きています。このような市場の細かな変化や、競合店舗がどの価格帯でシェアを伸ばしているかを正確に把握するには、感覚ではなく確かなデータが必要です。
「Nint ECommerce」では、大手ECモールの膨大な販売データを分析し、カテゴリごとの価格トレンドや成長分野を詳細に可視化できます。さらに、AIを活用した「AIインサイトレポート」を活用すれば、市場の細かな予兆を捉え、最適なタイミングでの商品投入や販促施策の実行が可能になります。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

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調査概要
- 対象期間:2025年11月1日〜2026年1月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:医薬品・コンタクト・介護
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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