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バス用品市場レポート|単価+3.4%

#市場レポート #市場規模 #ECデータ
バス用品市場レポート

本記事は、入浴剤やシャワーヘッドなどのバス用品をECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月のバス用品の推定売上は約41.4億円(前年同期比ほぼ横ばい)、推定販売数は約132万個(同▲3.3%)、平均単価は約3,137円(同+3.4%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数の減少を単価上昇が相殺し、市場規模を維持する構図です。なお本記事は大人・一般のバス用品を対象とし、ベビーの沐浴用品は含みません。

本レポートのサマリー

  • 市場規模: 約41.4億円(前年同期比 ほぼ横ばい)
  • 販売数量: 約132万個(前年同期比 ▲3.3%)
  • 平均単価: 約3,137円(前年同期比 +3.4%)
  • 主要サブカテゴリ: シャワーヘッド(22.6%)/入浴剤(19.7%)/自動ソープディスペンサー(7.7%)
  • キートレンド: 高機能シャワーヘッドの美容家電化/単価上昇で市場規模を維持/自動ソープディスペンサーの急成長

バス用品のEC市場規模と推移

2026年2〜4月のバス用品のEC市場規模は約41.4億円で、前年同期からほぼ横ばいでした。販売数は▲3.3%と減少した一方、平均単価が+3.4%上昇し、数量減を単価上昇がちょうど相殺する形で市場規模が保たれています。市場全体としては「数量は緩やかに減りながら、1点あたりの価格は上がる」単価上昇型の構造です。日用品・文房具・手芸を含むより広いカテゴリの動向は日用品・文房具のEC市場規模レポートで扱っており、本記事はその中のバス用品を深掘りします。

指標2026年2〜4月前年同期前年同期比
推定売上約41.4億円約41.4億円ほぼ横ばい
推定販売数約132.1万個約136.6万個▲3.3%
平均単価約3,137円約3,033円+3.4%
主要ECモールのバス用品カテゴリ推定値(Nint ECommerce調べ・推計値)

単価上昇の背景には、美容・節水機能を備えた高機能シャワーヘッドの普及があります。新生活が始まる3〜4月は、バスルームの収納や消耗品の買い替え需要も重なり、機能性を訴求した商品が単価を押し上げる要因になっています。

サブカテゴリ別の構成と勝ち負け

バス用品でいま最も大きいサブカテゴリはシャワーヘッド(22.6%)で、入浴剤(19.7%)を上回っています。かつて市場の中心だった入浴剤に代わり、高単価のシャワーヘッドが市場を牽引する構図に変わりつつあります。

サブカテゴリ構成比前年同期比
シャワーヘッド22.6%▲6.1%
入浴剤19.7%▲9.2%
自動ソープディスペンサー7.7%+74.2%
整理棚・ラック7.5%+3.0%
バスマット6.6%+5.0%
主要ECモールのバス用品サブカテゴリ別構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

注目すべきは、自動ソープディスペンサーが前年同期比+74.2%と大きく伸びている点です。タッチレスで衛生的に使える時短家電として、バスルーム・洗面所での需要が定着しつつあります。一方で入浴剤は構成比2位ながら▲9.2%と単価・販売を落としており、コモディティ化が進む中で価格競争に巻き込まれている様子がうかがえます。整理棚・ラックやバスマットといった収納・ファブリック系は、新生活需要を背景に堅調です。

価格帯別の販売構成と購買行動

バス用品は、平均単価(約3,137円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、中価格帯が約6割を占めつつ、高価格帯も3割超と存在感があります。高機能シャワーヘッドが高価格帯を厚くしている点が、このカテゴリの特徴です。

価格帯売上構成比
低価格帯(〜約1,600円)8.2%
中価格帯(約1,600〜6,300円)59.2%
高価格帯(約6,300円〜)32.6%
主要ECモールのバス用品 価格帯別売上構成比(2026年2〜4月・Nint ECommerce調べ・推計値)

低価格帯(〜約1,600円): 消耗品・日用バスグッズ

低価格帯は、排水口ネットやゴミ受けといった消耗品、入浴剤、ボディタオル、フットブラシなどが中心です。定期的に買い替える日用品として、まとめ買いで数量を稼ぐゾーンです。

中価格帯(約1,600〜6,300円): 機能性日用品と収納

最量販の中価格帯では、排水口のヘアキャッチャー、大容量タイプの入浴剤、マグネット式の浴室ラック、自動ソープディスペンサー、シャワーカーテンなどが売れ筋です。「ひと工夫ある日用品」が支持され、機能や容量で差をつけた商品が上位に並びます。

高価格帯(約6,300円〜): 高機能シャワーヘッド

高価格帯は、ファインバブル・ウルトラファインバブルなどを採用した高機能シャワーヘッドが中心です。美容(うるおい・頭皮ケア)や節水を訴求し、母の日などのギフト需要も取り込んでいます。市場全体の平均単価が上昇しているのは、この高単価シャワーヘッドが牽引しているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

バス用品の事業者が来期取るべき3つの打ち手

ここまでの市場データをふまえ、バス用品をECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。

打ち手1: 高機能シャワーヘッドを単価の軸に据える

高価格帯が売上の3割超を占め、その中心が高機能シャワーヘッドです。美容・節水といった機能価値を前面に出し、ギフト用途(母の日など)も意識した品揃え・見せ方を強化することで、単価を引き上げられます。数量が緩やかに減る局面では、こうした高付加価値商品が売上を支えます。

打ち手2: 入浴剤は付加価値で単価を守る

入浴剤は販売数こそ多いものの、構成比・単価ともに前年から低下しています。価格競争に巻き込まれないよう、大容量・国産・無添加・成分特化など、付加価値を明確にした商品で単価を守る設計が有効です。汎用品の値下げ競争からは距離を置く判断が求められます。

打ち手3: 衛生・時短家電の伸びを取り込む

自動ソープディスペンサーの+74.2%に代表されるように、衛生的で手間のかからない時短家電の需要が伸びています。こうした成長カテゴリの品揃えを広げることが、来期の上積みにつながります。Nint ECommerceでは、主要ECモールでどのブランド・価格帯の商品が伸びているかを把握でき、品揃え拡張の判断材料になります。

よくある質問(Q&A)

バス用品のEC市場規模はどのくらいですか?

主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約41.4億円で、前年同期比はほぼ横ばいでした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は▲3.3%、平均単価は+3.4%です。

主要ECモールで売れ筋のバス用品サブカテゴリは何ですか?

シャワーヘッドが構成比22.6%で最も大きく、入浴剤(19.7%)が続きます。自動ソープディスペンサーが前年同期比+74.2%と急成長している点も特徴です。

バス用品でモノが売れる価格帯はどこですか?

売上の約6割が中価格帯(約1,600〜6,300円)に集中しています。加えて、高機能シャワーヘッドを中心とした高価格帯も3割超を占め、単価上昇を牽引しています。

バス用品の平均単価が上がっているのはなぜですか?

美容・節水機能を備えた高機能シャワーヘッドの普及が主因です。汎用消耗品が単価を下げる一方、機能性の高い商品が高価格帯を厚くし、市場全体の平均単価を押し上げています。

まとめと、より深く分析するためのヒント

  • 2026年2〜4月のバス用品EC市場は約41.4億円(前年同期比ほぼ横ばい)。数量減を単価上昇が相殺。
  • シャワーヘッドが入浴剤を上回り市場を牽引。自動ソープディスペンサーが+74.2%と急成長。
  • 売上は中価格帯に集中しつつ、高機能シャワーヘッドの高価格帯が3割超で単価をリード。

こうしたサブカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールのバス用品カテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、トレンドの先読みに活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。

関連サービス・資料

執筆者の視点

数字を見て興味深かったのは、長らくバス用品の代名詞だった入浴剤を、シャワーヘッドが構成比で上回っていた点です。「お風呂に何を入れるか」から「どんなお湯を浴びるか」へと、バスタイムの価値の置きどころが移り、家電化が進んでいる印象を受けました。タオルなど周辺の日用品市場の動きはタオル市場のレポートでも触れていますが、バス用品は機能・体験で単価を上げられる、伸びしろのあるカテゴリだと感じます。

対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: バス用品

この記事を書いた人

山本真大 / 株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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