国内3大ECモールのイス・チェア市場規模は、123%で急速に拡大!



Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年1月時点)より、2022年10月~12月のイス・チェアジャンルは新型コロナウイルス第8波の影響による、巣ごもり需要の追い風を受けて拡大トレンドが継続しています。


当該時期の市場規模は2021年10月~12月と比較して123%成長となり、市場が急速に拡大しています。
今後の売上規模について、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3大ECモールにおいて弱含みの横ばいとの結果となりました。




また、同時期の平均単価は8,896円と前年同期比で128%と、低単価商品の売上が減少し高単価商品の売上構成比が増加する影響もあり平均単価の上昇が受け入れられています。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3大ECモールにおいて当該ジャンルは、上昇傾向との結果となりました。


当該ジャンルでは、座椅子をメインとしたAショップが、前年同時期比でイス・チェアのサブジャンルで大幅なプラス成長を継続しており、その傾向は加速しつつあります。
Aショップは冬場が売上のピークとなっており、こたつ等との親和性が高いことが要因と考えられます。
特徴的な事例として、ゲーミングチェア等、高価格帯を販売しているメーカーは2022年も好調に推移しております。その代わり、低単価のスツール等は苦戦している傾向にあります。
Amazonでは、家電をメインに取り扱っているA社が前年同時期比で、リクライニングチェアのジャンルで大幅のプラス成長を継続しており、その傾向は加速しつつあります。A社は12月よりも新生活需要の高まる3月の方が伸長率が高いです。
楽天市場では、各メーカーが拡大傾向にありますが、B社がゲーミング売上を急拡大させ上位争いに食い込んできております。
Yahoo!ショッピングでは、各社横ばい傾向である中、子供用に特化した商品を販売するC社が売上を急拡大させ、上位争いに食い込んできております。


「座椅子」「ゲーミングチェア」などジャンルによって傾向が異なるイス・チェア市場、今後の新生活商戦を勝ち抜くために各メーカーがどのように仕掛けるのか注目です。


作成者
丸尾 拓也(Maruo Takuya, SMB Div.カスタマーサクセスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


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