遊んで学べる!EC市場で好調なロボットプログラミングの今後は?!

EC市場で好調なロボットプログラミングの今後は?

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化され、実際の授業の中で活用され始めた学習教材の一つとして「ロボットプログラミング」があります。

「ロボットプログラミング」とは、ロボットキットを組み立て、PCなどで作成したプログラムによりロボットを動かすことでプログラミングを学ぶ学習教材の一つ※1です。

ECサイトではその多くが「知育玩具」にカテゴライズされ、キャラクターとコラボした商品の売れ行きが特に好調です。

今回はこれから定番となっていくであろうロボットプログラミングを、Nintのデータと共に探ります。

<

p style=”background-color: #eee; padding: 10px;”>【データ抽出方法】
調査方法:Nint ECommerce
対象モール:大手ECモール
対象ジャンル:ロボティクス・プログラミング
データ期間:2018年9月~2020年9月

【目次】
▼教材としてのロボットプログラミング
▼「ロボットプログラミング」の売上推移
▼売上シェアの変化から見る「ロボットプログラミング」の需要
▼クリスマス商戦で売れたもの、今後の狙い目予測
▼まとめ

教材としてのロボットプログラミング

義務教育の現場に加え、学校外での子ども向けプログラミング教室は現在、東京都だけでも1,000校を超えるのをご存じでしょうか。

今年の夏に株式会社イー・ラーニング研究所が行ったアンケート『子どもの夏休みに勉強させたい習い事は何ですか』※1では、「プログラミング」が2位(11位中)という結果が出ています。
1位は「英会話」でしたが、プログラミング教育同様、2020年度から英語が小学校で導入されたことも踏まえると、教育課程+αの学習が必要だと考える家庭が増えているようです。

継続して教室に通うと費用も比例して上がり続けますが、低コストかつ自宅で簡単に取り入れられるプログラミング教材も多くあります。
ECの各モールにおける「プログラミング教材」を探ると、「本」ジャンルの他、「知育玩具」にカテゴライズされる商品が多いです。中でも目を引くのが「プログラミング」できる「ロボット」玩具。
対象年齢を見ると商品によっては3歳からのものもあり、かなり早い段階から子どもの成長に合わせて使える商品が販売されています。

プログラミングをロボットで学ぶことには、結果がわかりやすく見え、手先を動かしたり論理的思考力を養うトレーニングになるなど、多くのメリットがあるようです※2。

では、「ロボットプログラミング」玩具が実際にどの程度売れているのかNintを使って見てみましょう。

「ロボットプログラミング」の売上推移

ECの市場データはどうなっているのか見ていきましょう。


上の図は大手ECモールの「知育玩具」にカテゴライズされる「ロボティクス・プログラミング」ジャンル全体の売上推移を表したグラフです。

2019年の12月、クリスマスの時期は特に売上が大きく伸長し、昨対比1.9倍の売上となっています。

また、外出自粛が始まった2020年3月以降、全体売上が2,000万円台以上をキープしています。「ロボティクス・プログラミング」ジャンルに出品されている商品への需要の高まりから、プログラミング教育の必要性を感じている家庭が増えていることが分かります。

売上シェアの変化から見る「ロボットプログラミング」の需要

2018年、2019年と比較して、「ロボットプログラミング」の売上推移が順調に伸びていることが分かりました。

では、商品としてのシェアに変化はあったのでしょうか。
該当ジャンルの売上シェアから、見てみましょう。


上の図左は2019年度、右2020年度のいずれも上期(4月~9月)の「知育玩具」内「科学・サイエンス」ジャンルの売上シェアを表しています。
2019年度には23.6%だった売上シェアが、2020年度には31.5%となり、「科学・サイエンス」ジャンル内で一番高いシェアになっていることが分かります。

クリスマス商戦で売れたもの、今後の狙い目予測

2019年度のクリスマス期には昨対比1.9倍の売上となった「ロボットプログラミング」。
冒頭で特に人気が高いとお伝えしたキャラクターとコラボしたロボットプログラミングの他には、以下のような商品があります。

【商品例1】

<

p style=”text-align: center;”>

自分で決めたゴールに車が無事到着するよう、適切な順番で命令を出す玩具

 

【商品例2】

<

p style=”text-align: center;”>

専用のアプリを使って小さなロボットの行動をプログラミングできる玩具

 

上記のような子どもの知的好奇心をくすぐる商品が数多くあります。
2020年度のクリスマス商戦は目前に迫ってきました。
コロナ禍による家ナカ需要で、子どもへのプレゼントとしての需要が高まる可能性を感じますね。クリスマス以降では、子どもの入学に合わせて、3~4月頭の春休み期間が狙い目かもしれません。来年度から小学生になる子どもへのプレゼントとして購入する家庭もあると予測されます。

まとめ

新たな注目市場である「ロボットプログラミング」。
学校内外で活用されることにより、子ども達に様々な気づきを与え、将来の可能性や選択肢が広がると考えられています。

既に大手ECモールには、幅広い価格帯・対象年齢の商品が出品されていますが、いずれも主に「室内で遊ぶ」タイプのロボットが多いようです。

今後、教育現場での実施が進めば、「ロボットプログラミング」の需要はますます高まるでしょう。「家事を手伝う」ロボットや「一緒に屋外で遊ぶ」ロボットを気軽にプログラミングできる商品も、近い将来出てくるかもしれません。

 

《参考記事》

※1・3 出典:LITALICO
ロボットを使ったプログラミング教育とは?メリットや小学生におすすめの学び方

※2 出典:PR TIMES
子どもがいる親世代に聞いた「2020年子どもの夏休みに関する調査アンケート」9割以上がオンラインでの習い事を検討!夏休みの習い事は「英語・英会話スクール」「プログラミング」が引き続き人気

国内ECデータのお問い合わせはこちら