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外出自粛でガーデニング市場が急成長!? 「#おうち時間」な趣味が今後はスタンダードに!

#ECデータ

今年は春先から新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、ネット通販の売れ筋商品も例年とは大きく様変わりしています。8月に入った現在でも例年とは違う販売傾向が続いています。

気軽に外出しにくい状況が長く続いているため、一部ではヨガや裁縫などのおうち時間を楽しめる趣味にも注目が集まっているようです。

今回は数あるインドア趣味の中からガーデニング市場について、Nintのデータを見ながらご紹介したいと思います。

【データ抽出方法】
調査方法:Nint ECommerce
対象モール:楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon
対象ジャンル:各モールの「ガーデニング・花」のジャンル
「種・苗」「鉢花」「用土・肥料」
「鉢・プランター」「散水用具」
データ期間:2019年1月から2020年7月

【目次】
▼ガーデニング市場は大きく伸長
▼「種・苗、鉢花、用土・肥料」の昨対比推移
▼「鉢・プランター、散水用具」の昨対比推移
▼まとめ

ガーデニング市場は大きく伸長

ガーデニング市場は昨対比で見てみると、1月は108%、2月は108%、3月は124%と上昇傾向にありましたが、緊急事態宣言が出された4月以降6月までの2020年平均伸長率は昨対比で159%、平均売上も65億円と市場が大きく伸長していたことがわかります。

また、この伸長傾向は7月に入っても続いており、昨年は年間を通じて4月・5月に次いで9月が3番目に市場が伸びた月だったため、今年の9月もまだまだ市場の伸びが期待できそうです。

「種・苗」「鉢花」「用土・肥料」の売上と昨対比推移

ガーデニングで主な材料となる「種・苗」「鉢花」「用土・肥料」の売上推移を見てみると、前出のガーデニング市場同様に、4月、5月が全体的に伸長していることがわかります。

まずは「種・苗」を見ると、1月、2月は売上が2.3億円、3億円で昨対比が123%、108%と昨年よりわずかに伸びている程度でした。しかし3月は売上6.1億円で昨対比155%、4月は売上8.9億円で昨対比156%と大きく市場が膨らんでおり、5月は売上が最大の10億円で昨対比も245%と大きく伸びていました。

次に「鉢花」を見ると、1月から3月にかけて売上も昨年をわずかに下回っていましたが、繁忙期の4月は売上15億円で昨対比が145%と大きく膨らんでいました。

「用土・肥料」を見てみると、1月から7月にかけて売上自体は「種・苗」と「鉢花」比較すると大きな変化は見られませんが、1月から昨対比が135%と高く、3月から7月までの平均昨対比は168%と今年は市場が大きく膨らんでいることがわかります。

「鉢・プランター」「散水用具」の売上と昨対比推移

ガーデニングではサブ的要素の強い「鉢・プランター」「散水用具」の売上推移を見てみると、こちらは1月から7月の全体的な売上は昨年より大きく膨らんでおり、それぞれの平均昨対比は「鉢・プランター」で170%、「散水用具」で144%でした。

「鉢・プランター」の昨年月次の最高売上は4月で1.6億円の市場でしたが、今年は4月から6月の平均売上も3.4億円と非常に高くなっており、7月以降もまだまだ需要が昨年を上回ることが期待できます。

「散水用具」の昨年月次の最高売上は8月で2.4億円でしたが、今年は4月から7月までの売上は3.4億円、3.8億円、3.6億円、2.4億円となっており、昨対比では7月に減少傾向が見られるものの、8月にはさらに売上が期待できそうです。

まとめ

今回は外出による感染を気にせず楽しめるインドア趣味の1つ、ガーデニング市場についてのNintのデータを見ながらご紹介しました。

「#おうち時間」を楽しめるインドアな趣味は冒頭で紹介したヨガや裁縫の他にも、料理やお菓子作り、楽器の勉強やDIY、アクセサリー作りなどに多数広がります。こうした趣味周辺の商材は新型コロナウイルスの影響で今までとは市場の動きが変わっていくことが予測されます。

コロナの影響で変化した市場が「#おうち時間」市場をつかむ、または、現在ショップで取り扱う商材に家の中での楽しみや必要性を訴求出来るポイントがないか改めて、見直してみると意外な切り口での販売につながるかもしれません。

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