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国内3大ECモールの売上シェア動向、コーヒー飲料市場規模は昨年比140%で急速に拡大!




トピックス
・レギュラーコーヒー(煎り豆・粉末)は好調推移しているが、コーヒー飲料も好調に推移

・コロナ禍で消費マインドとして、飲料をECで買う傾向が増加。需要は継続中

・商品単品の特徴として、「クラフト」、「ラテ」がトレンド。単品買いではなく、ケース買い


Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年2月時点)より、2022年11月~2023年1月のコーヒー飲料ジャンルはコロナ禍でECに対する消費者ニーズが高まったことが追い風となり、拡大トレンドとなっております。
当該時期の市場規模は2021年11月〜2022年1月と比較して140%へ成長となり、市場は拡大しています。
今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、上昇傾向との結果となりました。



また、同時期の平均単価は2,488円で、前年同期比で100%と横ばいでした。
これは3モールの内、楽天市場・Yahoo!ショッピングの2モールが平均単価を2桁で上昇させる中、一番売上構成比の高いAmazonの平均単価がほぼ横ばいに推移した結果、Amazonの平均単価に引っ張られるかたちで起きております。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、横ばいとの結果となりました。


各モールを観察すると、

Amazonでの当該ジャンルでは、前年同時期に売上1位のメーカーA社、2位のB社、3位のC社が売上シェアを落としており、一方で4位のD社、5位のE社、6位のF社がシェアを拡大する形となりました。しかしながら、1位、2位のメーカーと3位以下のメーカーの間には、シェア率が7%以上の差があり、しばらくは1位・2位のメーカーが市場をけん引していきそうです。
一方で3位〜6位までのメーカー間においては、その差が2.9%以内となり、非常に混戦しており、今後のメーカー戦略次第では順位変動が起きる可能性がありそうです。また、今回の上位6社で市場規模の8割を越えるシェア率となっております。また売上シェアを上げたD社の平均単価がAmazon平均単価より792円と低いこともあり、最終的にAmazon全体の平均単価を40円下げる結果となりました。

楽天市場においては、前年同時期の売上1位のメーカーA社と、2位のB社との差が広がる結果となり、A社が独走態勢に入っております。
2位のB社は、同期間で好調に推移した3位のF社とシェア率0.7%差まで迫られており、順位の入れ替えが今後発生するかもしれません。上位6社のシェア率はアマゾンに比べると7割と1割ほど低く、Amazonに比べると分散傾向が見られます。平均単価は、楽天市場の平均単価より1,136円高いA社のシェア率上昇に伴い、545円と上昇しました。

Yahoo!ショッピングはソフトドリンクジャンルにおいて、野菜ジュースジャンルを追い抜き、1位のお茶に次いで当該ジャンルが2位となりました。メーカー構成比は、Amazon・楽天市場同様にA社が1位となっており、該当期間ではそのシェアを上げて独走態勢に入っております。平均単価はYahoo!ショッピングの平均単価より699円高いA社のシェア率が上昇したことにより516円上昇しました。


3モール合計の売れ筋Top10観察すると、「クラフト」商品が5品、「ラテ」商品が2品、「24本入りケース単位」商品がが9品と、クラフト商品への高い需要と、ECならではの利便性(重い荷物を運ばずに自宅に届けてもらえる)が伺える結果となっております。


作成者
山本 真大(Yamamoto Masahiro, ERP Div.マーケティングUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


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