眼鏡・サングラス市場レポート|+9%成長
本記事は、眼鏡・サングラスをECで販売する事業者・メーカーの方に向けた市場レポートです。主要ECモールにおける2026年2〜4月の眼鏡・サングラスカテゴリの推定売上は約18.2億円(前年同期比+9.0%)、推定販売数は約46万個(同+2.8%)、平均単価は約3,949円(同+6.0%)でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。サングラスが市場を牽引し、偏光・調光・UVカットといった機能性アイウェアが高価格帯を支える構図を、カテゴリ別・価格帯別に読み解きます。
目次
本レポートのサマリー
- 市場規模: 約18.2億円(前年同期比 +9.0%)
- 販売数量: 約46万個(前年同期比 +2.8%)
- 平均単価: 約3,949円(前年同期比 +6.0%)
- 主要サブカテゴリ: サングラス(40.3%)/眼鏡(28.3%)/老眼鏡(8.9%)
- キートレンド: サングラスが牽引(+14.8%)/偏光・調光など機能性アイウェアで高価格帯5割/早期の紫外線対策需要で単価上昇
眼鏡・サングラスのEC市場規模と推移
2026年2〜4月の眼鏡・サングラスのEC市場規模は約18.2億円、前年同期比+9.0%でした。販売数が+2.8%、平均単価が+6.0%とともに上昇しており、市場は「数量増・単価増」の好調なフェーズにあります。2〜4月は春先の行楽・アウトドアシーズンの立ち上がりにあたり、紫外線対策やファッション目的のサングラス需要が早めに動き出す時期です。数量と単価がそろって伸びていることから、買い替え・買い増しの需要が底堅いことがうかがえます。より広いバッグ・小物・ブランド雑貨全体の動向はバッグ・小物・ブランド雑貨のEC市場規模レポートで扱っており、本記事はその中の眼鏡・サングラスカテゴリを深掘りします。
| 指標 | 2026年2〜4月 | 前年同期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 推定売上 | 約18.2億円 | 約16.7億円 | +9.0% |
| 推定販売数 | 約46.0万個 | 約44.7万個 | +2.8% |
| 平均単価 | 約3,949円 | 約3,726円 | +6.0% |
単価の上昇は、偏光・調光・UVカットといった機能性レンズを備えたアイウェアや、ブランド・スポーツ向けモデルが選ばれていることが反映されたものと見られます。安価な単機能品を数多く売る市場から、機能や見た目の価値で単価を上げる市場へと、構造が動いています。
サブカテゴリ別の構成と勝ち負け
眼鏡・サングラスカテゴリは、サングラスが市場全体の約4割(40.3%)を占める柱となっています。上位5サブカテゴリで市場の約9割を構成し、サングラスと眼鏡という二大カテゴリに需要が集中しています。
| サブカテゴリ | 構成比 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| サングラス | 40.3% | +14.8% |
| 眼鏡 | 28.3% | +11.4% |
| 老眼鏡 | 8.9% | ▲4.1% |
| 眼鏡小物 | 8.8% | ▲5.9% |
| 眼鏡ケア用品 | 5.8% | +14.1% |
サングラス(+14.8%)が市場を力強く牽引し、度付き対応も広がる眼鏡(+11.4%)も二桁で伸びています。一方で老眼鏡(▲4.1%)や眼鏡小物(▲5.9%)は数字を落としており、本体カテゴリへ需要が集中している様子がうかがえます。眼鏡ケア用品(+14.1%)が伸びているのは、本体購入に付随したクロス・スプレー・ケースなどの同時購入が増えていることの表れと見られます。事業者は、サングラスと眼鏡という二大本体カテゴリを軸に、ケア用品を組み合わせて単価を引き上げる品揃えが有効です。
価格帯別の販売構成と購買行動
眼鏡・サングラスは、価格帯ごとに購入の「目的」がはっきり分かれるカテゴリです。平均単価(約3,949円)を基準に低・中・高の3価格帯で売上構成比を見ると、高価格帯が約5割を占め、機能性・ブランド志向の購入が市場を支えています。
| 価格帯 | 売上構成比 |
|---|---|
| 低価格帯(〜約2,000円) | 12.6% |
| 中価格帯(約2,000〜7,900円) | 35.1% |
| 高価格帯(約7,900円〜) | 52.3% |
低価格帯(〜約2,000円): 老眼鏡・眼鏡小物・ケア用品
低価格帯は、老眼鏡や眼鏡小物、クロス・ケースといったケア用品が中心です。手軽に買い足せる消耗品的な購入や、複数本を使い分ける前提のサブ用途として購入される傾向が見られます。構成比は12.6%で、本体購入に付随した同時購入の入口として機能するゾーンです。
中価格帯(約2,000〜7,900円): 度付き眼鏡・ファッションサングラス
中価格帯では、度付き眼鏡やファッション性の高いサングラスが売れ筋です。レンズ込みのセット販売や、トレンドを取り入れたデザインフレームなど、見た目と価格のバランスを重視した商品が上位を占めています。日常使いの一本を選ぶ層が中心となる価格帯です。
高価格帯(約7,900円〜): ブランド・偏光・調光・スポーツサングラス
高価格帯は、ブランドモデルや、偏光・調光・UVカットといった機能性サングラス、スポーツ向けアイウェアが中心です。釣り・ゴルフ・ドライブなど用途に合わせた機能や、ブランドの信頼感が購入の決め手になっています。構成比は52.3%と市場の過半を占め、平均単価の上昇は、この機能性・ブランド志向の高単価ゾーンが下支えしているためと見られます(Nint ECommerce調べ・推計値)。
眼鏡・サングラスの事業者が来期取るべき3つの打ち手
ここまでの市場データをふまえ、眼鏡・サングラスをECで扱う事業者が来期に向けて取るべき打ち手を3つに整理します。
打ち手1: 牽引するサングラスを春先の需要期に合わせて厚くする
サングラスは+14.8%と市場を牽引しており、紫外線対策・行楽需要が立ち上がる春先に向けて品揃えを厚くするのが有効です。偏光・調光・UVカットといった機能訴求と、用途(釣り・ドライブ・スポーツ)に合わせたモデル展開で、需要のピークを取りこぼさない設計が売上拡大の鍵になります。早めの投入と在庫確保が成果を左右します。
打ち手2: 本体+ケア用品のセットで単価を引き上げる
眼鏡ケア用品(+14.1%)は本体購入に付随して伸びています。サングラスや眼鏡の本体販売に、クロス・スプレー・ケースといったケア用品を組み合わせて提案することで、客単価を引き上げるのが有効です。本体とケアをまとめて揃えたい購入者の手間を減らしつつ、一回あたりの購入額を高める設計が、売上効率の改善につながります。
打ち手3: 競合の機能・ブランド・価格設定を見て高価格帯で磨く
市場の過半を占める高価格帯では、機能とブランドが価格の決め手になります。Nint ECommerceでは、主要ECモールの競合ショップが偏光・調光・スポーツサングラスをどの価格帯・どのブランドで展開しているかを把握でき、自社の品揃えと価格設定を高価格帯で磨く材料になります。
よくある質問(Q&A)
眼鏡・サングラスのEC市場規模はどのくらいですか?
主要ECモールにおける2026年2〜4月の推定売上は約18.2億円で、前年同期比+9.0%でした(Nint ECommerce調べ・推計値)。販売数は+2.8%、平均単価は+6.0%です。数量・単価がそろって伸びる好調な市場です。
主要ECモールで売れ筋の眼鏡・サングラスは何ですか?
サングラスが市場全体の約4割(40.3%)を占めて最も大きく、眼鏡(28.3%)が続きます。サングラスは前年同期比+14.8%、眼鏡は+11.4%と、二大本体カテゴリがそろって二桁で伸びています。
眼鏡・サングラスでモノが売れる価格帯はどこですか?
売上構成比が最も高いのは高価格帯(約7,900円〜)で、ブランドモデルや偏光・調光・スポーツ向けの機能性サングラスが中心です。約5割がこの価格帯に集中しており、機能とブランドの価値で単価を高める購入が市場を支えています。
サングラスが伸びている背景は何ですか?
2〜4月は春先の行楽・アウトドアシーズンの立ち上がりにあたり、紫外線対策やファッション目的のサングラス需要が早めに動き出します。偏光・調光・UVカットといった機能性モデルへの支持が高まり、サングラスは前年同期比+14.8%と市場を牽引しています(Nint ECommerce調べ・推計値)。
まとめと、より深く分析するためのヒント
- 2026年2〜4月の眼鏡・サングラスEC市場は約18.2億円(前年同期比+9.0%)。数量・単価がそろって伸びる好調市場。
- サングラスが約4割を占める柱で+14.8%。眼鏡も+11.4%と、二大本体カテゴリがそろって伸長。
- 高価格帯に約5割が集中。偏光・調光・ブランドなど機能性アイウェアが市場を支える。
こうしたカテゴリ別・価格帯別の動向は、自社が扱う商品ジャンルやブランド単位ではどう見えるでしょうか。Nint ECommerceでは、主要ECモールの眼鏡・サングラスカテゴリを、サブカテゴリ・ブランド・商品単位で深堀りし、競合ショップの売れ筋や価格帯、機能訴求の傾向の把握に活用できます(Nint ECommerce調べ・推計値)。
関連サービス・資料
執筆者の視点
データを眺めて印象的だったのは、老眼鏡や眼鏡小物といった「補助的な一本」が数字を落とす一方、サングラスと眼鏡という本体が二桁で伸び、しかも単価まで上がっている点です。安く買い足すアイウェアから、機能やデザインで選ぶ一本へと、買われ方の重心がはっきり上に動いています。偏光や調光といった機能が当たり前に語られるようになり、用途に合わせて「ちゃんと選ぶ」消費が定着してきた。眼鏡・サングラスは、季節とともに需要が立ち上がりつつ、機能とブランドで単価が積み上がるカテゴリなのだと、改めて数字から見えてきました。
対象期間: 2026年2月〜2026年4月/データソース: Nint ECommerce(推計値)/対象カテゴリ: 眼鏡・サングラス
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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