楽天ランキング表示で売上アップ!上位入賞の仕組みと戦略を徹底解説

楽天市場は国内最大級のECモールで、中でも「楽天ランキング」は今もっとも売れている商品を露出する売り場であり、出店者にとっては集客と権威性獲得の場になっているため戦略的に活用することが不可欠となっています。上位入賞すると無料アクセスを獲得でき、CVRは普段の数倍になり売上UPを支援してくれます。そこで本記事では楽天ランキングの仕組み・種類・メリットを整理しつつ、今日から実践できる上位表示施策をご紹介します。
目次
楽天ランキングとは?
楽天ランキングは、売上額・販売件数・購入者数など複数指標をもとに楽天が算出する公式人気指標です。総合/ジャンル別・リアルタイム/デイリーなど多彩な切り口があり、買い周りが習慣化されている楽天ユーザーは「まずランキングを確認してから商品を選ぶ」行動が定着しています。つまり出店者にとって楽天ランキングは無料の集客の場所です。
また、ランキング入賞実績があることで「人気商品だから安心して買える」と認識されたり、アフィリエイターに紹介されやすくなったりして更なる流入拡大に繋がることがあります。
楽天ランキングの種類
楽天ランキングは下記のように時間軸 × ジャンル別の掛け合わせで構成されています。
ランキング種類 | 更新頻度 | ランキングURL |
リアルタイム | 約15分 | https://ranking.rakuten.co.jp/realtime/ |
デイリー | 1日 | https://ranking.rakuten.co.jp/daily/ |
週間 | 7日 | https://ranking.rakuten.co.jp/weekly/ |
月間 | 1カ月 | https://ranking.rakuten.co.jp/monthly/ |
年間 | 1年 | https://event.rakuten.co.jp/rankingyearly/ |
総合/ジャンル別 | 各種 | 各ジャンル第5階層までランキングが存在例)食品 > 精肉・肉加工品 > 牛肉 > ホルモン > 日本 |
この他にも父の日などのシーズナルキャンペーンのランキングや閲覧履歴に基づいたランキングなども存在します。
楽天のランキング獲得と聞くとハードルが高そうに聞こえますが、実際は誰にでも挑戦可能なものとなっています。「年間」× 「総合」の商品は年に1商品しか受賞することができませんが、15分に1回更新されるリアルタイムランキングで、ジャンルを第5階層まで下っていったジャンル別であれば、ジャンル次第で数万円の売上で受賞することが可能になっています。
例えばですが、お肉を取り扱うECショップで「総合ランキング」や「食品ランキング」のデイリーランキング1位を目指すと人気商品が多く極めて競争率は高いですが、「食品 > 精肉・肉加工品 > 牛肉 > ホルモン > 日本」のジャンルでリアルタイムランキングを目指すということであれば特定の15分間の瞬間風速で勝負できるので、タイミングによっては競争率は圧倒的に低くなります。
楽天ランキングの仕組み
楽天ランキングの正確なアルゴリズムは非公開ですが、売上、販売個数、販売件数で構成されています。売上金額だけでなく、販売個数や販売件数でたくさんの人に多く購入されていることが必要で、単価の高い高額商品が数個売れただけではランキングには掲載されにくく、多くの人から支持されることが必要という点がポイントです。
楽天ランキング上位表示の具体策
楽天ランキングの仕組みを理解した上で重要なのは、具体的にどのような施策を行うことでランキング受賞が可能になるかという点です。ここでは具体的に楽天ランキング受賞を目指す際の流れと具体策を説明します。
受賞したいランキングの選定と売上目安の把握
まずは競合を知り、目標設定をすることから全てが始まります。具体的には自社が目指せる範囲で受賞したいランキングを選定し、競合商品の日々の売上を把握することから始まります。自社商品の売上や検索順位と同一ジャンルのランキング上位の商品を日々確認することでおおよその競合商品の売上の目安を把握することができます。
全く見当がつかないという場合には担当ECコンサルタントや楽天に精通している支援業者に相談してみるのも現実的な手段です。
ランキング獲得に向けての販促施策例
受賞したいランキングにもよりますが、ランキング獲得に必要なのは15分間または1日単位での瞬間風速の高い売上です。一部の具体例を下記に記載しています。販売方法や状況はそれぞれのECショップ次第なので、自社に合う販売方法を是非見つけてみて下さい。
施策 | 具体活用例 | ポイント |
予約販売 | 予約限定価格やノベルティなど予約メリットを作ることが重要 | 予約販売の場合はCVRが下がるので、流入・CVRの大胆な向上施策がセットで必要 |
限定タイムセール | 4時間〜24時間限定セール | 王道の施策。クーポンでも可能。 |
4時間限定ポイント10倍 | 4時間限定ポイント10倍以上 | 事前告知+売上が上がる20時〜24時限定 |
まとめ買いクーポン | 先着〇〇名限定×〇〇円以上または〇〇点以上クーポン | 新規顧客に購入してもらうより、既存顧客に複数購入してもらう方が圧倒的に顧客獲得コストが低い。 |
限定タイムセール | 4時間〜24時間 | リアルタイム上位を狙う |
RPP広告の最大露出 | RPP掲載枠の最上位表示 | 検索枠独占で流入最大化 |
メルマガ + SNS | 3日前程度から事前告知すると尚良し | クローズドなコミュニケーションの場で既存顧客のみにより好条件なオファーを提示(頻発しなければブランド毀損にはなりにくい) |
インフルエンサー告知 | 売上基準の高いランキングを狙う際には楽天外からの流入が必要なこともあり | 投稿遅延や投稿ミスは一定発生するので、+αの施策としての実施が推奨。 |
商品ページ最適化
競合商品と比較して、自社の商品ページが弱くないかを確認することは上述の施策を実行する前に必ず確認して下さい。ECにおける商品ページとはリアル店舗における店舗スタッフそのもので、Web上で接客してくれる存在です。接客レベルが低いとお店が繁盛しないように、商品ページが弱ければECショップも繁盛しませんし、せっかくの施策も無駄になってしまいます。以下では要チェックポイントだけ挙げています。
- 商品画像枚数が10枚以上(人気店は最大の20枚までほぼ必ず掲載)
- レビュー5件以上
- レビュー★4.0以上
- 商品クオリティ、商品ページクオリティ、価格などの要素で競合に勝てる要素が1つ以上ある
これらのポイントはあくまでランキング入賞を目指す上での最低条件ですので、この条件に当てはまったからといってランキング入賞が必ずできる訳でもない点にはご留意ください。
楽天ランキング入賞のメリット
前段ではランキング入賞の具体施策を説明しましたが、こちらでは改めてランキング入賞のメリットを整理しています。
商品ページへの効果
- ランキングバッジ掲載でCVRの向上
- ランキングからの流入増加
- 検索一覧でのCTR上昇
売上・ブランドへの波及
- SNS拡散→指名検索増加で中長期売上も底上げ
- ショップ全体の信頼度向上=リピーター化が促進
- アフィリエイターやインフルエンサーの紹介率の向上
まとめ:楽天ランキングで長期成長を掴む
楽天ランキングはユーザーの信頼を可視化したモールの中でも最大級の導線です。まずは短期集中の販促で瞬間風速を作り、その後より大きなカテゴリのランキングに継続的に掲載されることで中長期的な売上UPを支えます。本記事を参考に、楽天ランキングを味方につけて自社の売上UPを目指しましょう。
楽天ランキング攻略の次の一手は、Nint ECommerceで
楽天ランキングで成果を最大化するためには、「自社や競合の売上・ランキング動向を正確に把握し、タイミングを逃さず打ち手を講じること」が重要です。しかし、日々のデータ収集や分析を手作業で行うのは現実的ではありません。
Nint ECommerceなら、楽天市場での「売れ筋商品」「競合ショップのランキング推移」「施策の効果検証」など、最新のデータを自動で収集・可視化できます。今注目のジャンルや、勝てるタイミングを見逃さずにアクションできます。
Nint ECommerceで楽天ランキング対策をし、売上アップにつなげましょう!
この記事を書いた人

村井宏海
EnterCommerce株式会社 代表取締役
学生時代にエンタメスタートアップの関西での事業立ち上げに参画。大学卒業後、楽天のECコンサルタントとして累計1,000社以上のEC事業支援に携わり、楽天賞を複数回受賞。その後、事業戦略部門でファッションEC事業立て直しプロジェクトに携わり、様々なプロジェクトを横断的にリード。17LIVE株式会社に入社し、ライブコマース事業「HandsUP」の事業責任者として立ち上げから携わり、国内導入数No.1のライブコマースサービスへの成長を牽引。2024年末に退職し、ソーシャルコマースをやライブコマースを支援するEnterCommerce株式会社を創業。
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【出典:「楽天ランキング表示で売上アップ!上位入賞の仕組みと戦略を徹底解説」(2025年5月30日公開)】
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