【25年11月〜26年1月】サービス・リフォーム市場レポート:平均単価の底上げが継続
2025年11月から2026年1月にかけてのサービス・リフォーム市場は、全体的な販売数量が減少傾向にある一方で、平均単価が大幅に上昇しており、市場の構造がより高付加価値なサービスへとシフトしている様子がうかがえます。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
サービス・リフォームの市場規模
2025年11月〜2026年1月のサービス・リフォームジャンル全体の市場規模は以下の通りです。
- 売上高: 約13億4,025万円(前年同期比 ▲6.9%)
- 販売数量: 約103万5,051個(前年同期比 ▲45.8%)
- 平均単価: 約1,295円(前年同期比 +71.5%)
市場全体として販売数量は約45%の大幅な減少となりましたが、平均単価が前年比で約7割以上も上昇したことにより、売上高の減少は約7%程度に抑えられました。これは、安価な簡易サービスから、専門知識や技術を要する高付加価値なサービスへと需要がシフトしていることを示唆しています。
サービス・リフォーム市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
- 1位:業務用品・店舗用品
売上構成比:約27.2%(前年同期比 ▲1.3ポイント)
平均単価:約3,924円
- 2位:車・バイク関連サービス
売上構成比:約19.8%(前年同期比 +1.8ポイント)
平均単価:約5,466円
- 3位:家電・パソコン関連サービス
売上構成比:約11.2%(前年同期比 ▲4.8ポイント)
平均単価:約3,793円
- 4位:冠婚葬祭サービス
売上構成比:約10.1%(前年同期比 +6.0ポイント)
平均単価:約7,562円
- 5位:衣類関連サービス
売上構成比:約8.2%(前年同期比 ▲1.1ポイント)
平均単価:約1,744円
製品開発のトレンド
「冠婚葬祭サービス」がシェアを6ポイント伸ばし、急成長を遂げている点が最大の特徴です。オンラインで完結する手軽なプランから、質の高いカスタマイズプランまで選択肢が広がっており、市場の単価上昇を強力に後押ししています。 また、シェア2位の「車・バイク関連サービス」も堅調な伸びを見せています。自分で行うメンテナンスから、専門プロフェッショナルによる施工や点検サービスをEC経由で購入するスタイルが一般化しており、安心・安全に対する投資意欲の高さが伺えます。
サービス・リフォーム市場の価格帯別販売構成と販売戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(6,600円未満)
売上構成比:約32.6%
衣類クリーニングや簡易的な代行サービスなどが含まれます。利用者数は多いものの、市場全体の売上に占める割合は3割強に留まります。
中価格帯(6,600円以上19,800円未満)
売上構成比:約46.2%
家電の設置・修理や専門的なハウスクリーニングなどが該当し、市場の約半数を占める最大のボリュームゾーンとなっています。
高価格帯(19,800円以上)
売上構成比:約21.2%
大規模なリフォーム、冠婚葬祭のパック、専門的な店舗用什器の設置などが含まれます。数量は限られますが、1件あたりの寄与度が極めて高いセグメントです。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
リピート利用を前提としたサブスクリプション型の導入や、オプション追加による単価アップを狙う動線設計が効果的です。
中価格帯
「専門性」と「明朗会計」をセットで訴求することが重要です。作業工程の透明化や、ビフォー・アフターの事例を豊富に提示することで、比較検討層の信頼を獲得できます。
高価格帯
サービス内容のカスタマイズ性と、万が一の際の保証制度の充実が購入の決め手となります。個別のカウンセリングや、対面に近いサポートをEC上でも実現する工夫が求められます。
(参考)ジャンル別価格分布
Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOPメーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce
展望予測とサービス・リフォーム市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、サービスの専門分化が進むことで、さらなる単価の上昇と市場の質的成長が続くと予測されます。中期的には、人手不足を背景としたサービス単価の改定も予想されますが、同時にAIやデジタル技術を活用した効率的なサービス提供モデルが登場することで、新たな需要層が開拓されるでしょう。消費者の「時間を買う」「プロに任せる」という意識は今後も強まるため、利便性と安心感を両立させたサービス開発が鍵となります。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
今回のレポートで明らかになったように、サービス・リフォーム市場は「数量から単価へ」という劇的な転換期にあります。急拡大する冠婚葬祭カテゴリや、堅調な車関連サービスなど、日々変化するニーズを捉え、最適なサービスポートフォリオを構築するには、リアルタイムな市場データの把握が不可欠です。
『Nint ECommerce』では、大手ECモールの詳細な売上データや、細分化されたカテゴリごとの微細なトレンドを可視化できます。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

また、即戦力のEC人材をお探しの場合は、『EC Talent』にご相談ください。

調査概要
- 対象期間:2025年11月1日〜2026年1月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:サービス・リフォーム
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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「【25年11月〜26年1月】カタログギフト・チケット市場レポート|平均単価は上昇」(2026年2月13日公開)】
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