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【2025年11月〜2026年1月】日本酒・焼酎市場レポート|単価上昇が支える市場の底堅さ

#市場規模 #マーケティング #販促ノウハウ #ECデータ

2025年11月から2026年1月にかけての日本酒・焼酎市場は、販売数量が微減傾向にあるものの、平均単価の上昇が売上規模を下支えする展開となっています。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します 。


※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

日本酒・焼酎の市場規模

2025年11月〜2026年1月の日本酒・焼酎ジャンル全体の市場規模は以下の通りです 。

  • 売上高: 約36億710万円(前年同期比 ▲2.3%)
  • 販売数量: 約67万7,804個(前年同期比 ▲4.8%)
  • 平均単価: 約5,322円(前年同期比 +2.7%)

市場全体として販売数量は約5%弱の減少となりましたが、売上高の減少は約2%台に留まりました 。これは平均単価が前年比で約2.7%上昇したことによる影響が大きく、贈答用需要やプレミアム銘柄へのシフト、あるいは原材料・物流コスト増に伴う価格改定が背景にあると推測されます 。

日本酒・焼酎市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド

本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。

カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)

  • 1位:焼酎

売上構成比:約48.7%(前年同期比 +1.0ポイント)

平均単価:約6,790円

  • 2位:日本酒

売上構成比:約48.0%(前年同期比 ▲0.9ポイント)

平均単価:約4,533円

  • 3位:梅酒

売上構成比:約2.6%(前年同期比 ▲0.1ポイント)

平均単価:約3,271円

  • 4位:その他

売上構成比:約0.7%(前年同期比 ±0.0ポイント)

平均単価:約3,039円 

製品開発のトレンド

市場の約9割以上を占める「焼酎」と「日本酒」において、構成比の微増減が見られますが、依然として二大カテゴリが市場を牽引しています 。特に焼酎カテゴリは売上構成比を伸ばしており、平均単価も日本酒を上回る水準で推移していることから、日常消費からギフトまで幅広い需要を安定して取り込んでいることが伺えます 。 

また、日本酒カテゴリにおいては、季節限定商品や特定の酒造好適米を使用したこだわり製品など、単価維持・向上を狙った高付加価値戦略が重要視される傾向にあります 。

日本酒・焼酎市場の価格帯別販売構成と販売戦略

ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。

価格帯別の販売構成について

低価格帯(約6,000円未満)

売上構成比:約37.3%

日常的に飲用される紙パック製品やリーズナブルな4合瓶などが含まれます。構成比は前年より低下しており、消費者の低価格志向に変化が見られます。

中価格帯(約6,000円〜約23,000円)

売上構成比:約56.7%

銘柄酒のセット販売や一升瓶の複数本まとめ買いなどが該当する、本ジャンル最大のボリュームゾーンです。安定した需要があり、構成比も拡大しています。

高価格帯(約23,000円以上)

売上構成比:約6.0%

希少価値の高いヴィンテージ品や高級ギフト、金賞受賞酒などが含まれます。数量は限定的ですが、市場のプレミアム層を形成する重要なセグメントです。

価格帯別の販売戦略について

低価格帯

競争の激しいこの層では、定期購入(サブスクリプション)の提案や、送料込みのセット価格設定による「お得感」の演出が、継続的なシェア維持の鍵となります。

中価格帯

市場の核となるこのゾーンでは、飲み比べセットによる「選ぶ楽しさ」の提供や、料理とのペアリング提案など、購買体験の質を高める訴求が有効です。

高価格帯

贈答用やコレクター需要が主となるため、商品の背景にあるストーリー(蔵元の歴史、製法のこだわり)の可視化や、高級感のあるパッケージングによる付加価値の向上が求められます。

展望予測と日本酒・焼酎市場を読み解くヒント

本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。

今後の展望

短期的には、家飲み需要の定着とギフト市場の堅調さにより、中価格帯を中心とした安定的な推移が予測されます。中期的には、消費者の「量より質」へのシフトがさらに進み、特定の産地や製法にこだわったクラフト酒への関心が高まるでしょう。価格改定が受け入れられやすい土壌ができつつあるため、単なる価格競争ではなく、ブランド価値をいかに構築できるかが今後の成長を左右します。

市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!

今回のレポートで触れたように、日本酒・焼酎市場では「中価格帯への需要シフト」という顕著な変化が起きています。このような市場の細かな変動や競合他社の動向を正確に把握し、最適な商品展開を行うには、客観的なデータに基づいた判断が不可欠です。

「Nint ECommerce」では、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングといった主要ECモールの詳細な売上データや、カテゴリごとのトレンドを可視化できます。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

また、即戦力のEC人材をお探しの場合は、『EC Talent』にご相談ください。

調査概要

  • 対象期間:2025年11月1日〜2026年1月31日
  • データソース:Nint ECommerce
  • 対象カテゴリ:日本酒・焼酎

この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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「【2025年11月〜2026年1月】日本酒・焼酎市場レポート|単価上昇が支える市場の底堅さ」(2026年2月28日公開)】
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