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【2025年10〜12月】パソコン・周辺機器市場レポート|売上高・平均単価ともに大幅上昇

#市場規模 #マーケティング #販促ノウハウ #ECデータ

2025年10月から12月にかけてのパソコン・周辺機器市場は、売上高が前年同期比で約21.8%増加し、市場全体の活況が見られました。特に平均単価の上昇が顕著であり、高付加価値製品への需要シフトが市場成長を強力に牽引しています。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。


※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

パソコン・周辺機器の市場規模

2025年10月〜12月のパソコン・周辺機器ジャンル全体の市場規模は以下の通りです。

  • 売上高: 約276億5,819万円(前年同期比 +21.8%)
  • 販売数量: 約289万702個(前年同期比 +1.4%)
  • 平均単価: 約9,568円(前年同期比 +20.1%)

市場全体として販売数量は約1.4%の微増に留まりましたが、売上高は約21.8%の大幅な増加となりました。これは平均単価が前年同期比で約20%上昇したことによる影響が非常に大きく、安価な消耗品よりもパソコン本体や高性能なパーツといった単価の高い製品への投資が活発化したことが背景にあると考えられます。

パソコン・周辺機器市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド

本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。

カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)

  • 1位:パソコン

売上構成比:約36.9%(前年同期比 +6.2ポイント)

平均単価:約78,395円

  • 2位:PCサプライ・消耗品

売上構成比:約11.0%(前年同期比 ▲1.6ポイント)

平均単価:約3,797円

  • 3位:外付けドライブ・ストレージ

売上構成比:約8.1%(前年同期比 +0.3ポイント)

平均単価:約7,542円

  • 4位:PCパーツ

売上構成比:約6.8%(前年同期比 ▲0.5ポイント)

平均単価:約16,401円

  • 5位:PCアクセサリー

売上構成比:約6.0%(前年同期比 ▲1.5ポイント)

平均単価:約2,523円

製品開発のトレンド

市場の約3割強を占める「パソコン」カテゴリにおいて、構成比が約6.2ポイントと大幅に拡大しており、市場全体の成長を牽引しています。

特に平均単価が約7.8万円と高額でありながら需要が伸びていることから、ビジネス用途やクリエイティブ用途、ゲーミング用途など、特定の目的に最適化された高性能な本体への買い替え需要が集中していることが伺えます。 

また、外付けドライブ・ストレージカテゴリもシェアを微増させており、大容量データの取り扱いやバックアップ需要の安定した伸びが推測されます。

一方で消耗品やアクセサリーなどの低単価カテゴリはシェアを落としており、消費者の関心が主要ハードウェアのスペック向上へとシフトしている傾向が顕著です。

パソコン・周辺機器市場の価格帯別販売構成と戦略

ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。

価格帯別の販売構成について

低価格帯(15,500円未満)

売上構成比:約30.5%

主にPCサプライ・消耗品や安価なアクセサリー類、マウスなどが含まれます。販売数量は多いものの、市場全体の売上シェアとしては約3割に留まります。

中価格帯(15,500円〜93,000円未満)

売上構成比:約39.8%

標準的なスペックのノートパソコンやデスクトップパソコン、高性能なPCパーツ、大容量ストレージなどが該当する最大のボリュームゾーンです。

高価格帯(93,000円以上)

売上構成比:約29.7%

ハイエンドなゲーミングPC、プロ仕様のクリエイティブPC、特殊な周辺機器などが含まれます。数量は限られますが、売上の約3割を占める重要な高収益セグメントです。

価格帯別の販売戦略について

低価格帯

消耗品や低単価アクセサリーについては、本体購入時のついで買いを促すレコメンド機能の活用や、送料無料ラインに合わせたセット販売が効果的です。

中価格帯

市場の核となるこのゾーンでは、CPUやメモリなどのスペック数値の比較だけでなく、実際の利用シーン(テレワーク、動画視聴など)に合わせた具体的なメリットの訴求が重要です。

高価格帯

高額製品については、長期的な動作保証やアフターサポートの充実を前面に出すとともに、ユーザーレビューの質を高めることで、購入前の不安を払拭する信頼性の担保が不可欠です。

(参考)ジャンル別価格分布

Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOPメーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce

展望とパソコン・周辺機器市場を読み解くヒント

本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。

今後の展望

短期的には、AI機能を搭載した新型プロセッサを積んだパソコンの普及に伴い、単価上昇を伴う本体の買い替えサイクルが継続すると予測されます。

中期的には、本体のスペック向上に合わせて、それを最大限に活かすための4Kディスプレイや高速通信対応のネットワーク機器など、周辺機器への波及投資も期待できるでしょう。消費者の「性能重視」の姿勢はより強まるため、スペックの優位性をいかに分かりやすく伝えるかが競争力の源泉となります。

パソコン・周辺機器市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!

今回のレポートで触れたように、パソコン・周辺機器市場では「本体カテゴリへの需要集中と単価の急上昇」という大きなトレンドが発生しています。このような市場のダイナミックな変化や競合メーカーのシェア争いを正確に捉え、勝機を見出すには、客観的なデータに基づいた市場分析が欠かせません。

「Nint ECommerce」では、大手ECモールの膨大なデータを元に、カテゴリごとの動きや、売れ筋商品の価格推移をリアルタイムに近い形で把握することが可能です。

さらに、AIを活用した「AIインサイトレポート」機能を活用すれば、データの中から注目すべき変化を自動で抽出し、戦略立案のスピードと精度を劇的に向上させることができます。

また、即戦力のEC人材をお探しの場合は、『EC Talent』にご相談ください。

調査概要

  • 対象期間:2025年10月1日〜2025年12月31日
  • データソース:Nint ECommerce
  • 対象カテゴリ:パソコン・周辺機器

この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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