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【2025年10〜12月】キッズ・ベビー・マタニティ市場|単価上昇トレンドを読み解く

#市場規模 #マーケティング #販促ノウハウ #ECデータ

2025年第4四半期(10月〜12月)におけるキッズ・ベビー・マタニティ市場は、物価上昇の影響を受けつつも、底堅い需要に支えられ、市場規模(売上)は前年同期比で拡大傾向にあります。一方で、販売数量は減少しており、単価上昇が市場全体を牽引する構造となっています。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。


※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

キッズ・ベビー・マタニティの市場規模

2025年10月〜12月のキッズ・ベビー・マタニティ市場は、前年同期と比較して売上規模が拡大したものの、販売量は縮小し、平均単価が大きく上昇する結果となりました 。

  • 市場規模(売上高): 約442億9,000万円(前年同期比 +2.2%) 
  • 販売数量: 約1,368万点(前年同期比 ▲10.8%) 
  • 平均単価: 約3,238円(前年同期比 +14.6%) 

販売数量が2桁減となる一方で、平均単価が約400円以上アップしたことで、全体の売上高はプラス成長を維持しています 。原材料費の高騰や高付加価値商品の需要増が、単価上昇の主な要因と考えられます。

キッズ・ベビー・マタニティ市場の売上構成比とトレンド

本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。

カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)

市場を構成する主要カテゴリの売上構成比(シェア)と前年同期比の増減、平均単価は以下の通りです 。

  • キッズファッション

 売上構成比: 約35.1%(前年同期比 ▲2.2ポイント)

 平均単価:約2,379円

  • おむつ・トイレ用品:

売上構成比: 約11.9%(前年同期比 ▲0.3ポイント)

平均単価:約4,790円

  • 授乳用品・ベビー用食事用品:

売上構成比:約7.8%(前年同期比 +0.7ポイント)

 平均単価:約3,036円

  • ベビーファッション

売上構成比:約6.9%(前年同期比 ▲0.2ポイント)

平均単価:約2,600円

  • ベビー用寝具・ベッド:

売上構成比:約6.0%(前年同期比 +0.6ポイント)

平均単価:約6,569円

最大シェアを持つ「キッズファッション」は構成比を落としましたが、依然として市場の3分の1以上を占めています 。一方で、「授乳用品・ベビー用食事用品」や「ベビー用寝具・ベッド」といったカテゴリがシェアを伸ばしており、特に寝具カテゴリでは平均単価が前年の4,181円から6,569円へと大幅に上昇しています 。

製品開発のトレンド

カテゴリ全体を通じて単価上昇の傾向が顕著であり、特にベビー用寝具や授乳用品などの育児関連グッズにおいて、高機能・高品質な商品へのシフトが進んでいます。消費者は価格の安さよりも、安全性や機能性、デザイン性を重視する傾向が強まっており、メーカー各社も付加価値の高い商品開発に注力している様子がうかがえます。

キッズ・ベビー・マタニティ市場の価格帯と販売戦略

ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。

価格帯別の販売構成について

メーカー横断的な販売データ(その他メーカー集計)に基づくと、価格帯別の販売動向は以下のような傾向が見られます 。

低価格帯(2,599円以下)

販売量ベースでは全体の約6割以上を占めるボリュームゾーンですが、売上金額シェアでは中・高価格帯に劣る傾向があります 。

中価格帯(2,600円〜5,199円)

売上金額と販売量のバランスが取れており、市場の収益の柱となっています。特に売上金額ベースでは大きなシェアを持っています 。

高価格帯(5,200円以上)

販売数量は限られますが、単価の高さから売上貢献度が高く、特に26,801円以上の超高価格帯も一定の売上規模を維持しています 。

価格帯別の販売戦略について

低価格帯

消耗品や日常着などの買い回り需要が高いため、セット販売やまとめ買いによる客単価アップ施策が有効です。

中価格帯

ギフト需要や機能性を重視する層に向けた訴求が重要です。商品の品質や特徴を詳細に伝えるコンテンツ強化が求められます。

高価格帯

ベビーカーやチャイルドシート、高級寝具などが該当します。ブランドの信頼性やアフターサポート、長期利用のメリットを強調し、指名買いを誘引するブランディング戦略が必要です。

(参考)ジャンル別価格分布

Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOP5メーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce

展望とキッズ・ベビー・マタニティ市場を読み解くヒント

本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。

今後の展望

短期的には、物価高による買い控えと、それを補う単価上昇のトレンドが続くと予測されます。特に「ベビー用寝具」や「授乳用品」のような必需品かつ高機能化が進むカテゴリでの単価アップが市場を支えるでしょう 。

中期的には、少子化の影響で販売数量の大幅な増加は見込みにくいため、1顧客あたりのLTV(ライフタイムバリュー)を高める施策や、高付加価値商品へのシフトが企業の生存戦略としてより重要になります。

市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!

変化の激しいキッズ・ベビー・マタニティ市場において、トレンドを早期に捉え、適切な価格戦略や商品開発を行うためには、精度の高いデータ分析が不可欠です。「Nint ECommerce」では、主要モールにおけるカテゴリごとの売上推移、価格帯別の人気商品、競合メーカーの動向などを詳細に分析できます。

 また、NintではAIを活用した『AIインサイトレポート』を提供しており、膨大なデータから市場の変化を抽出し、次の一手に繋がるヒントを提示します。データに基づいた意思決定で、市場でのより競争力を高めることをおすすめします。

調査概要

  • 対象期間:2025年10月1日〜2025年12月31日
  • データソース:Nint ECommerce
  • 対象カテゴリ:キッズ・ベビー・マタニティ

この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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【出典:「【2025年10〜12月】キッズ・ベビー・マタニティ市場|単価上昇トレンドを読み解く」(2026年1月19日公開)】
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