【25年11月〜26年1月】CD・DVD市場レポート|特定メディアの成長
2025年11月から2026年1月にかけてのCD・DVD市場は、従来のディスクメディアが堅調なシェアを維持する一方で、特定のニッチなメディアや高付加価値な製品において顕著な動きが見られました。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します 。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
CD・DVDの市場規模
2025年11月〜2026年1月のCD・DVDジャンル全体の市場規模は以下の通りです。
- 売上高: 約116億7,081万円(前年同期比 ▲6.8%)
- 販売数量: 約215万1,002個(前年同期比 ▲4.1%)
- 平均単価: 約5,426円(前年同期比 ▲2.8%)
市場全体としては、前年同期と比較して売上高・販売数量ともに微減となりました。音楽視聴のデジタル化が進む中で物理メディア市場は緩やかな縮小傾向にありますが、特定のカテゴリにおいては前年を上回る成長を見せており、ユーザーの購買行動が「所有」や「体験」を重視する方向へ細分化されていることが伺えます。
CD・DVD市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
- 1位:CD
売上構成比:約48.6%(前年同期比 ▲3.9ポイント)
平均単価:約4,416円
- 2位:Blu-ray
売上構成比:約32.2%(前年同期比 +4.7ポイント)
平均単価:約9,817円
- 3位:DVD
売上構成比:約18.2%(前年同期比 ▲1.2ポイント)
平均単価:約4,747円
- 4位:その他
売上構成比:約0.4%(前年同期比 +0.1ポイント)
平均単価:約2,697円
- 5位:レコード
売上構成比:約0.4%(前年同期比 +0.1ポイント)
平均単価:約3,349円
製品開発のトレンド
市場の約半分を占めるCDカテゴリが売上前年比 ▲3.9ポイントと苦戦する一方で、Blu-rayは売上前年比+4.7ポイントと堅調にシェアを伸ばしています。ライブ映像やアニメ作品など、高画質での視聴体験を求める需要が高単価なBlu-rayへのシフトを促しています。 特筆すべきはレコード市場の急成長で、売上前年比+0.1ポイントとなりました。若年層を含む新たなファン層によるアナログ回帰や、コレクション性の高い限定盤の展開が市場に活気を与えています。
CD・DVD市場の価格帯別販売構成と販売戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(4,400円未満)
売上構成比:約24.0%
シングルCDや中古ソフト、低価格なアクセサリ類が中心です。手軽に購入できる層ですが、市場全体に占める売上の割合は4分の1程度に留まります。
中価格帯(4,400円〜13,200円)
売上構成比:約43.8%
通常盤のアルバムCDや、標準的な価格のDVD・Blu-rayソフトが含まれる最大のボリュームゾーンです。安定した需要が見込める層であり、市場の核となっています。
高価格帯(13,200円以上)
売上構成比:約32.1%
特典付き限定BOXやライブ映像作品などが該当します。売上シェアの約3割を占めており、特に22,201円以上の超高額帯も約15.2%と高い存在感を示しています。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
過去の名盤の廉価版再販や、ついで買いを誘発する関連商品のリコメンド強化により、買いやすさを活かした販売数の積み上げが有効です。
中価格帯
発売前の予約キャンペーンやECサイト独自の限定特典をフックに、競合他社や他サイトとの差別化を図り、コアファン層を確実に取り込む戦略が重要です。
高価格帯
長期的な所有価値や希少性を訴求するだけでなく、丁寧な梱包や迅速な配送、アフターサポートの充実を打ち出すことで、高単価商品への信頼感を醸成することが購入の決め手となります。
(参考)ジャンル別価格分布
Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOPメーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce
展望予測とCD・DVD市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、音楽CDの市場縮小を、高単価な映像作品やアナログメディアの成長がどこまで補えるかが焦点となります。中期的には、物理メディアは単なる「視聴用」から、アーティストへの支援や自己表現の一部としての「コレクションアイテム」としての性格を強めていくでしょう。そのため、今後は付加価値を最大化した限定商品や、デジタルでは得られない触覚的な価値を提供する製品が、市場の収益性を支える鍵となります。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
今回のレポートで明らかになったように、CD・DVD市場では従来のディスクメディアだけでなく、レコードのようなニッチなカテゴリが急成長するなど、複雑な変化が起きています。このようなトレンドの兆しをいち早く捉え、適切な在庫確保や価格設定を行うには、リアルタイムな市場データの活用が不可欠です。
「Nint ECommerce」では、カテゴリごとの微細なシェア変動や、特定の価格帯における競合の動きを詳細に分析できます。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

また、即戦力のEC人材をお探しの場合は、『EC Talent』にご相談ください。

調査概要
- 対象期間:2025年11月1日〜2026年1月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:CD・DVD
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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