【2025年12月〜2026年2月】カーペット・マット・畳市場レポート|販売数量減も売上は底堅く
2025年12月〜2026年2月のカーペット・マット・畳市場は、販売数量が前年から大きく減少した一方、平均単価が大幅に上昇したことで売上の落ち込みは小幅にとどまっているようです。
数量の変動幅と売上の変動幅に大きなかい離が生じており、市場構造に何らかの変化が起きている可能性があるでしょう。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
カーペット・マット・畳の市場規模
2025年12月〜2026年2月のカーペット・マット・畳ジャンル全体の市場規模は以下の通りです。
- 売上高:約36億円(前年同期比 ▲9.0%)
- 販売数量:約75万個(前年同期比 ▲62.2%)
- 平均単価:約5,000円(前年同期比 +140.9%)
販売数量が前年比で約6割減と大幅に落ち込んでいる一方、平均単価が約2.4倍に跳ね上がっており、売上の減少は約1割にとどまっているようです。数量ベースの集計方法や対象範囲の変化が影響している可能性もあり、単純な前年比較には注意が必要かもしれません。いずれにせよ、1点あたりの購買単価が大きく上振れしている点は注目に値するでしょう。
カーペット・マット・畳市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
1位:カーペット・ラグ
–売上構成比:約58.2%(前年同期比 +0.4ポイント)
–平均単価:約6,000円
2位:マット
–売上構成比:約17.5%(前年同期比 ▲1.0ポイント)
–平均単価:約3,000円
3位:タイルカーペット・ジョイントマット
–売上構成比:約14.7%(前年同期比 ▲0.4ポイント)
–平均単価:約3,000円
4位:防音マット・シート
–売上構成比:約3.9%(前年同期比 +1.0ポイント)
–平均単価:約10,000円
5位:ウッドカーペット
–売上構成比:約3.1%(前年同期比 ▲0.3ポイント)
–平均単価:約16,000円
- 対象期間:2025年12月1日〜2026年2月28日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:カーペット・マット・畳
製品開発のトレンド
カーペット・ラグが引き続き市場の過半数を占めており、インテリアの主役として安定した支持が続いているようです。注目したいのは防音マット・シートの構成比が伸びている点で、在宅時間の長期化や集合住宅での騒音への意識の高まりが背景にあるのではないでしょうか。
一方でタイルカーペットやジョイントマットなど手軽な敷材は構成比がやや落ち着いており、より本格的な床材への関心が高まっている傾向にあるといえそうです。
カーペット・マット・畳市場の価格帯別販売構成と販売戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(3,000円未満)
売上構成比:約25%
マットやタイルカーペット・ジョイントマットなど、日常的に使い替えたり手軽に敷きたい層に向けた製品が中心でしょう。購入のハードルが低く、複数枚まとめて買う傾向も見られ、気軽に模様替えを楽しみたい消費者が多いゾーンといったところでしょうか。
中価格帯(3,000円〜10,000円)
売上構成比:約55%
カーペット・ラグを中心に、デザイン性や素材感にこだわる層が主な購買層とみられます。インテリアとのコーディネートを意識した選び方が増えており、リビングや寝室への投資として選ばれることが多いようです。市場全体の主力ゾーンといえそうです。
高価格帯(10,000円以上)
売上構成比:約20%
ウッドカーペットや高機能な防音マット・シートなど、機能性や耐久性を重視した製品が中心でしょう。一度購入したら長く使いたいと考える層や、部屋全体を本格的に整えたいニーズに応えるゾーンで、単価の高さが市場の売上を支えているようです。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
まとめ買いや季節の模様替え需要に合わせたセット訴求が効果的でしょう。手軽さや豊富なカラー展開を前面に出すと、気軽に購入してもらいやすくなるかもしれません。
中価格帯
部屋のスタイルや用途に合わせた使用シーンの提案が購買につながりやすいのではないでしょうか。写真や動画でのビジュアル訴求が閲覧から購入への橋渡しになるといえそうです。
高価格帯
素材の質感やサイズ感を丁寧に伝えるコンテンツが購入の後押しになりそうです。長期保証や返品対応など安心感を添えることで、高額な買い物への心理的なハードルを下げられるでしょう。
展望予測とカーペット・マット・畳市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
平均単価の上昇傾向はしばらく続く可能性があるでしょう。インテリアへの意識が高まる中で、安価な敷物よりも質感やデザインにこだわった製品が選ばれやすくなっており、購買単価の底上げが続くかもしれません。防音マットのような機能系カテゴリも引き続き注目されそうです。
春の模様替えシーズンを控えた動きも出やすい時期といえそうで、新生活需要を取り込む機会として活用できるのではないでしょうか。カーペット・ラグを中心に、インテリア提案を絡めた訴求がこのタイミングには向いているようです。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
今回のレポートで明らかになったように、カーペット・マット・畳市場では数量が大きく変動する一方で売上の落ち込みは限定的にとどまっており、単価上昇が市場を下支えしているようです。こうした流動的な市場環境において、どのカテゴリに商機があるのかを正確に把握するには、客観的なデータ分析が欠かせません。
「Nint ECommerce」では、大手ECモールの詳細な販売動向や、カテゴリ別の微細なトレンドをリアルタイムで可視化できます。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

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調査概要
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
note:https://note.com/nint_ecommerce
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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