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【25年11月〜26年1月】本・雑誌・コミック市場レポート|特定カテゴリの底堅い需要

#市場規模 #マーケティング #販促ノウハウ #ECデータ

2025年11月から2026年1月にかけての本・雑誌・コミック市場は、前年同期と比較して市場規模が縮小傾向にあるものの、コミックや児童書といった主要カテゴリが市場の約4分の1以上を支える構造が続いています。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。

※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

本・雑誌・コミックの市場規模

2025年11月〜2026年1月の本・雑誌・コミックジャンル全体の市場規模は以下の通りです。

  • 売上高: 約171億2,738万円(前年同期比 ▲8.8%)
  • 販売数量: 約1,140万1,867個(前年同期比 ▲13.2%)
  • 平均単価: 約1,502円(前年同期比 +5.0%)

市場全体として販売数量が1割を超える減少となり、その影響で売上高も前年同期を下回る結果となりました。しかし、平均単価は約1,502円と前年比で約5%上昇しており、低単価商品の苦戦に対し、高単価な専門書やギフト需要、シリーズのまとめ買いなどが市場売上を維持する重要な要素となっています。

本・雑誌・コミック市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド

本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。

カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)

  • 1位:コミック

売上構成比:約16.2%(前年同期比 ▲0.2ポイント)

平均単価:約971円

  • 2位:絵本・児童書・図鑑

売上構成比:約9.7%(前年同期比 ▲0.6ポイント)

平均単価:約1,847円

  • 3位:人文・地歴・社会

売上構成比:約7.6%(前年同期比 ▲0.2ポイント)

平均単価:約1,759円

  • 4位:その他

売上構成比:約7.3%(前年同期比 +0.9ポイント)

平均単価:約1,715円

  • 5位:カレンダー

売上構成比:約6.9%(前年同期比 +0.6ポイント)

平均単価:約2,065円

製品開発のトレンド

「コミック」カテゴリは、平均単価が約1,000円以下でありながら、売上シェアの約16%を占め、依然として市場の柱となっています。しかしシェアは微減しており、コンテンツの多様化による分散が見られます。 注目すべきは「カレンダー」カテゴリで、前年同期からシェアを0.6ポイント伸ばしています。年末年始という季節要因に加え、近年は付加価値の高い特殊仕様のカレンダーや人気キャラクター・タレント関連の製品が単価向上に寄与しており、単なる実用品からインテリア・コレクターズアイテムとしての価値が高まっています。

本・雑誌・コミック市場の価格帯別販売構成と販売戦略

ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。

価格帯別の販売構成について

低価格帯(1,200円未満)

売上構成比:約24.1%

コミック単行本や文庫本、一部の月刊誌が該当します。数量シェアは大きいものの、売上全体に占める割合は4分の1以下に留まっています。

中価格帯(1,200円〜2,400円)

売上構成比:約36.4%

ビジネス書、文芸書、児童書などの一般的な単行本が多く含まれます。実用性と価格のバランスを重視する層に広く支持されているゾーンです。

高価格帯(2,400円以上)

売上構成比:約39.5%

専門書、学習図鑑、写真集、豪華版のセット商品などが含まれます。1点あたりの単価が高いため、市場売上の約4割を占める最大のセグメントとなっています。

価格帯別の販売戦略について

低価格帯

シリーズ化されているコミックなどは、新刊発売時に既刊をレコメンドする施策や、まとめ買いを誘発するクーポン発行などが、数量を確保するために有効です。

中価格帯

読者の課題解決に直結するビジネス書や、知育価値を訴求する児童書などは、具体的な活用メリットを詳細ページで詳しく解説し、比較検討層の納得感を高めることが重要です。

高価格帯

専門性の高い書籍やギフト向け商品については、装丁の質感や内容の網羅性、希少性を視覚的に伝えることで、「所有する喜び」や「贈答用としての信頼感」をアピールする戦略が適しています。

(参考)ジャンル別価格分布

Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOPメーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce

展望予測と本・雑誌・コミック市場を読み解くヒント

本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。

今後の展望

短期的には、1点あたりの単価上昇傾向が続くことで、販売数量の落ち込みをカバーする形での推移が予測されます。中期的には、デジタル化の進行により「紙で持つ意味」がより問われるようになり、教育関連やコレクション性の高い書籍など、特定の価値を持つジャンルの存在感がさらに強まるでしょう。消費者は「本当に必要なもの」を厳選して購入する傾向を強めるため、単なる価格競争ではなく、専門性や独自性の高いラインナップの強化が求められます。

市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!

本・雑誌・コミック市場のように、多くのカテゴリが複雑に絡み合い、トレンドの移り変わりが速いジャンルでは、感覚に頼らない客観的なデータ分析が不可欠です。市場全体が縮小傾向にある中でも、どのカテゴリが伸びているのか、どの価格帯にチャンスがあるのかを正確に把握することが勝利への近道となります。

「Nint ECommerce」を活用すれば、大手ECモールの販売トレンドやカテゴリ別の微細な動きをリアルタイムで可視化できます。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

また、即戦力のEC人材をお探しの場合は、『EC Talent』にご相談ください。

調査概要

  • 対象期間:2025年11月1日〜2026年1月31日
  • データソース:Nint ECommerce
  • 対象カテゴリ:本・雑誌・コミック

この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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