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【2025年10〜12月】水・ソフトドリンク市場レポート|コーヒー需要拡大

#市場規模 #マーケティング #販促ノウハウ #ECデータ

2025年10月から12月にかけての水・ソフトドリンク市場は、主要カテゴリであるコーヒーのシェア大幅拡大と、全体的な平均単価の上昇により、前年を上回る成長を記録しました。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。


※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

水・ソフトドリンクの市場規模

2025年10月〜12月の水・ソフトドリンクジャンル全体の市場規模は以下の通りです。

  • 売上高: 約205億8,703万円(前年同期比 +6.7%)
  • 販売数量: 約728万4,297個(前年同期比 +1.7%)
  • 平均単価: 約2,826円(前年同期比 +4.9%)

市場全体として売上高は前年比で約7%近い成長を見せました。販売数量の伸びが約1.7%に留まっているのに対し、平均単価が約5%上昇していることから、原材料費や物流費の影響を受けた価格改定、あるいは消費者の購買がより高単価な大容量まとめ買いやプレミアム製品へとシフトしている傾向が伺えます。

水・ソフトドリンク市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド

本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。

カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)

  • 1位:コーヒー

売上構成比:約28.6%(前年同期比 +3.8ポイント)

平均単価:約3,631円

  • 2位:お茶・紅茶

売上構成比:約25.6%(前年同期比 ▲0.2ポイント)

平均単価:約2,191円

  • 3位:水・炭酸水

売上構成比:約15.6%(前年同期比 ▲1.7ポイント)

平均単価:約2,479円

  • 4位:炭酸飲料

売上構成比:約9.9%(前年同期比 ▲0.2ポイント)

平均単価:約2,642円

  • 5位:野菜・果実飲料

売上構成比:約8.6%(前年同期比 ▲1.6ポイント)

平均単価:約4,506円

製品開発のトレンド

「コーヒー」カテゴリが売上構成比で約4ポイント近い大幅な伸びを見せ、市場の主役となっています。自宅でのカフェタイムを充実させるプレミアムな豆や、利便性の高いドリップバッグなど、高付加価値製品の需要が拡大しています。 

一方で、「野菜・果実飲料」は構成比を落としているものの、平均単価は約4,500円とTOP5の中で最も高く、健康意識の高い層に向けた濃縮タイプやオーガニック製品などの高単価戦略が一定の成果を収めているといえます。

水・ソフトドリンク市場の価格帯別販売構成と戦略

ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。

価格帯別の販売構成について

低価格帯(2,100円未満)

売上構成比:約18.9%

少量パックや単品購入、安価なミネラルウォーターなどが含まれます。手軽に購入できる層を支えていますが、売上全体のシェアとしては2割弱に留まっています。

中価格帯(2,100円〜4,900円未満)

売上構成比:約46.9%

24本入りのケース販売や標準的なコーヒー・茶葉セットなどが該当する、本市場における最大のボリュームゾーンです。日常的なストック需要を確実に捉えています。

高価格帯(4,900円以上)

売上構成比:約34.1%

プレミアムギフト、まとめ買いケース、健康機能を特長とした高機能飲料などが含まれます。売上の3分の1以上を占める重要なセグメントであり、市場の単価上昇を支える柱となっています。

価格帯別の販売戦略について

低価格帯

顧客の入り口となる価格帯であるため、まずは試しやすい少量パックの展開や、ついで買いを誘発するようなレコメンド施策が有効です。

中価格帯

定期的な購入が見込まれるストック需要に対しては、定期便の案内やまとめ買いによる割引、ポイント還元など、継続購入のメリットを明確に提示することが鍵となります。

高価格帯

ギフトや自分へのご褒美、特定の健康目的など、目的が明確な層をターゲットにします。製品のこだわり(産地、製法、機能性成分)を詳細に訴求し、価格に見合う情緒的・機能的価値を伝えることが重要です。

(参考)ジャンル別価格分布

Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOPメーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce

展望と水・ソフトドリンク市場を読み解くヒント

本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。

今後の展望

短期的には、コーヒーを中心とした嗜好品需要が引き続き市場を牽引し、高単価帯の維持・拡大が続くと予測されます。

中期的には、消費者の健康志向がさらに深化し、単なる水分補給を超えた「機能性(疲労回復、睡眠の質向上など)」を持つ製品への関心が高まるでしょう。また、環境配慮型のパッケージ採用など、ブランドの姿勢が購買決定に及ぼす影響も無視できなくなると考えられます。

水・ソフトドリンク市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!

今回のレポートで示したように、水・ソフトドリンク市場ではコーヒーカテゴリのシェア急拡大や、高単価帯への需要シフトといった構造的な変化が起きています。こうした市場のうねりを捉え、競合の動きや消費者の志向変化に先んじるためには、精密なデータ分析が欠かせません。

「Nint ECommerce」では、大手ECモールの詳細な販売実績やカテゴリごとのトレンドを直感的に把握することが可能です。

さらに、AIが膨大なデータを分析して要点を整理する「AIインサイトレポート」を利用することで、複雑な市場動向の裏側にある勝機を迅速に見つけ出し、次の一手を確信を持って打つことが可能になります。

また、即戦力のEC人材をお探しの場合は、『EC Talent』にご相談ください。

調査概要

  • 対象期間:2025年10月1日〜2025年12月31日
  • データソース:Nint ECommerce
  • 対象カテゴリ:水・ソフトドリンク

この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト

note:https://note.com/nint_ecommerce

株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。

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【出典:「【2025年10〜12月】水・ソフトドリンク市場レポート|コーヒー需要拡大」(2026年1月30日公開)】
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