【2025年10月〜12月】インナー・下着・ナイトウェア市場レポート|メンズカテゴリの躍進
インナー・下着・ナイトウェア市場では、原材料高騰や消費者の質重視へのシフトを背景に、単価の上昇とカテゴリ構成の変化が見られます。本レポートでは、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
インナー・下着・ナイトウェアの市場規模
2025年10月から12月の期間における市場全体の売上規模は、前年同期比で横ばい、販売量は減少傾向にあるものの、平均単価(ASP)は上昇しており、高付加価値商品へのシフトが鮮明です。
- 市場規模(売上): 約198億2,900万円(前年同期比 ▲0.2%)
- 販売量: 約744万3,000個(前年同期比 ▲8.8%)
- 平均単価: 2,664円(前年同期比 +9.4%)
販売量が減少する一方で平均単価が約230円上昇しており、消費者がより質の高い商品を求めている、あるいは値上げの影響を受け入れている状況がうかがえます。
インナー・下着・ナイトウェア市場のカテゴリ別売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
レディースが依然として市場の過半数を占めますが、メンズカテゴリのシェア拡大が顕著です。
- レディース
売上構成比:74.9%(前年同期比 ▲1.8ポイント)
平均単価:2,500円
- メンズ
売上構成比:19.3%(前年同期比 +3.5ポイント)
平均単価:3,001円
- ユニセックス
売上構成比:5.1%(前年同期比 ▲2.2ポイント)
平均単価:4,799円
- ペアルック
売上構成比:0.6%(前年同期比 +0.5ポイント)
平均単価 : 11,450円
- その他
売上構成比: 0.1%(前年同期比 0.0ポイント)
平均単価:2,827円
メンズカテゴリは前年から大きく伸長しており、平均単価も2,399円から3,001円へと大幅に上昇しています。一方で、レディースやユニセックスはシェアを落とす結果となりました。
製品開発のトレンド
平均単価の高いユニセックスやメンズカテゴリの伸長、および特定メーカーの高価格帯(2万円以上)での売上集中から、疲労回復や睡眠の質向上を訴求した「リカバリーウェア」や高機能ルームウェアへの関心が高まっています。
また、メンズカテゴリの平均単価が前年比で約600円上昇しており、従来の実用性重視から、ギフト需要や自分への投資としての高単価商品開発がトレンドとなっています。
インナー・下着・ナイトウェア市場の価格帯別販売構成と戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(〜2,599円) 売上構成比:約37%
市場の販売量の約7割(69.4%)を占める最大のボリュームゾーンです。主にレディースや日常使いの消耗品としてのインナーが中心であり、競合も多く価格競争が激しいゾーンです。
中価格帯(2,600円〜5,199円) 売上構成比:約30%
ギフト需要や、少し高機能な下着が含まれ、安定した売上規模を維持しています。機能性やデザイン性を重視する層からの支持が厚いゾーンです。
高価格帯(5,200円〜) 売上構成比:約33%
高機能な補正下着や、近年需要が急増しているリカバリーウェアなどが含まれます。特に2万円を超える超高価格帯の伸びが著しく、QOL(生活の質)向上への投資として重要な収益源となっています。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
初回購入(トライアル)のハードルを下げるお試し品や、送料調整のための「あと1品」としての訴求が有効です。また、この価格帯を入り口として、ブランド認知を高め、より単価の高い大容量品やセット品へのアップセルを狙う導線設計が重要になります。
中価格帯
送料無料ラインを意識した「2個セット」「3個セット」などのバンドル販売を強化し、客単価アップを図ります。また、通常サイズと比較した際の「1回あたりのコストパフォーマンス」や「買い替え頻度の削減」などのメリットを提示し、賢い消費を促す戦略が求められます。
高価格帯
ケース販売や業務用サイズなど、一度の購入で長期間ストックできる利便性をアピールします。重い荷物を自宅まで届けてくれるECならではのメリットを強調し、リピーター向けの定期購入プランや、高機能なプレミアムラインの価値訴求を行うことで、LTV(顧客生涯価値)の最大化を目指します。
(参考)ジャンル別価格分布
Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOP5メーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能
横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce
展望とインナー・下着・ナイトウェア市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、物価高の影響で販売数量の減少傾向は続く可能性がありますが、健康意識の高まりによる高機能ナイトウェアや、ファッション性を重視したメンズインナーの需要は底堅く推移すると予測されます。中期的には、安価な消耗品としてのインナーと、QOL(生活の質)を向上させるための投資としてのウェアという二極化がさらに進行するでしょう。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
変化の激しいEC市場において、データを把握することは競争優位に立つための第一歩です。「Nint ECommerce」では、ジャンルごとの詳細な売上推移や、競合ショップの動向を可視化できます。

また、AIが市場のトレンドや成長要因を分析する『AIインサイトレポート』を活用すれば、膨大なデータから「次に売れる商品」のヒントを得ることが可能です。勘や経験に頼らないデータドリブンな意思決定にお役立てください。

調査概要
- 対象期間:2025年10月1日〜2025年12月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:インナー・下着・ナイトウェア
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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【出典:「【2025年10月〜12月】インナー・下着・ナイトウェア市場レポート|メンズカテゴリの躍進」(2026年1月19日公開)】
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