【2025年10〜12月】バッグ・小物・雑貨市場レポート|成長続く「眼鏡」に注目
2025年10月から12月における、大手ECモールでの「バッグ・小物・ブランド雑貨」市場は、物価上昇の影響を受けてか平均単価が上昇する一方で、販売数量と売上規模は前年を下回る結果となりました 。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
バッグ・小物・ブランド雑貨の市場規模
2025年第4四半期(10月〜12月)における市場全体の動向は以下の通りです。
- 売上規模:約395億円(前年同期比 ▲8.0%)
- 販売量:約735万個(前年同期比 ▲16.1%)
- 平均単価:約5,370円(前年同期比 +9.6%)
市場全体として、販売数量が2桁減となった影響により売上規模は縮小傾向にあります 。一方で、平均単価は前年の約4,898円から約5,370円へと約470円上昇しており、高付加価値商品へのシフトや価格改定の影響がうかがえます 。
バッグ・小物・ブランド雑貨市場の売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
売上シェア上位5カテゴリの構成比と動向は以下の通りです。
- 1位:バッグ
売上構成比:54.3% (前年同期比 1.61ポイント 低下)
平均単価:約7,942円
- 2位:財布・ケース
売上構成比:16.8% (前年同期比 0.47ポイント 低下)
平均単価:約5,678円
- 3位:マフラー・スカーフ
売上構成比:5.8% (前年同期比 0.07ポイント 低下)
平均単価:約4,489円
- 4位:帽子
売上構成比:5.3% (前年同期比 0.28ポイント 上昇)
平均単価:約3,537円
- 5位:眼鏡・サングラス
売上構成比:4.7% (前年同期比 0.87ポイント 上昇)
平均単価:約4,350円
製品開発のトレンド
上位カテゴリの多くで売上シェアが縮小または横ばいとなる中、「眼鏡・サングラス」カテゴリは前年同期比で0.87ポイント上昇し、明確なシェア拡大を見せています 。また、「帽子」カテゴリも0.28ポイント上昇しており、ファッション小物の中でも特定のアイテムに需要がシフトしている様子がうかがえます 。全体として平均単価の上昇傾向が続いており、機能性やデザイン性を重視した高単価商品へのニーズが高まっている可能性があります 。
バッグ・小物・ブランド雑貨市場の価格帯別販売構成と戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(13,999円以下)
市場のボリュームゾーンであり、当該メーカー群の売上の大部分(約193億円)を占めています 。販売数量においては圧倒的なシェアを持ちます 。
中価格帯(14,000円〜55,999円)
一定の売上規模(合計約95億円規模)を維持しており、品質を重視する層からの支持があると考えられます 。
高価格帯(56,000円以上)
販売数量は限定的ですが、高単価により売上への寄与度は低くありません。特定のブランド需要などが牽引しています 。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
圧倒的な販売量を誇るため、買い回り需要やトレンドを意識した商品展開で、新規顧客の獲得口としての役割を強化することが重要です。
中〜高価格帯
市場全体の平均単価が上昇傾向にあるため 、セット販売やギフト需要の喚起により、客単価の引き上げを図る施策が有効です。
全体としてプラス成長を見せているアイウェア(眼鏡・サングラス)関連商品のラインアップ拡充は、売上確保のチャンスとなるでしょう 。
(参考)ジャンル別価格分布
Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOP5メーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce
展望とバッグ・小物・ブランド雑貨市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、販売数量の減少トレンドが続く可能性があるため、無理な安売り競争を避け、上昇傾向にある平均単価を維持・向上させるブランディングが鍵となります。中期的には、成長を見せているアイウェアなどのニッチカテゴリや、季節需要(マフラー・手袋等)を的確に捉えた商品投入が市場シェア維持のために不可欠となるでしょう 。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
本レポートで紹介したデータは、Nint ECommerceが提供する膨大な市場データの一部です。より詳細な競合分析や、自社品番と市場トレンドの比較分析を行うことで、精度の高い売上予測が可能になります。

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調査概要
- 対象期間:2025年10月1日〜2025年12月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:バッグ・小物・ブランド雑貨
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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