【2025年10〜12月】ジュエリー・アクセサリー市場レポート|高付加価値化が進む
2025年10月から12月におけるジュエリー・アクセサリー市場は、販売数量が減少する一方で、平均単価(ASP)の大幅な上昇により、市場規模全体としては拡大傾向にあります。クリスマス商戦を含むこの期間において、高単価商品の需要が高まったことが伺えます。本レポートでは、大手ECサイトにおけるNint ECommerceのデータをもとに、最新の市場動向を解説します。
※本記事は大手ECサイトにおけるNint ECommerceデータを元に執筆しています。

目次
ジュエリー・アクセサリーの市場規模
2025年10月〜12月のジュエリー・アクセサリー市場における主要な数値は以下の通りです。
- 市場規模:約159億8,300万円(前年同期比 +9.4%)
- 販売数量:約329万3,000個(前年同期比 ▲25.6%)
- 平均単価:約4,853円(前年同期比 +47.0%)
販売数量は前年同期と比較して大幅に減少したものの、平均単価が約1.5倍近く上昇したことで、売上規模は前年を上回る結果となりました。 低価格帯の買い控えや回転率の低下が見られる一方で、ギフト需要や自己投資需要による高付加価値商品へのシフトが鮮明になっています。
ジュエリー・アクセサリー市場の売上構成比とトレンド
本章ではカテゴリ別の売上構成を比較し、トレンドを読み解きます。
カテゴリ別売上構成比(上位カテゴリ)
各カテゴリの売上構成比上位5位と、前年同期比での増減、および平均単価は以下の通りです。
- レディースジュエリー・アクセサリー
売上構成比:67.5%(前年同期比 ▲1.8ポイント)
平均単価:5,005円
- メンズジュエリー・アクセサリー
売上構成比:16.4%(前年同期比 +0.9ポイント)
平均単価:17,154円
- 男女兼用アクセサリー
売上構成比:8.7%(前年同期比 +2.0ポイント)
平均単価:15,214円
- ボディピアス
売上構成比:2.5%(前年同期比 ▲0.2ポイント)
平均単価:627円
- ジュエリー・アクセサリー用品
売上構成比:1.9%(前年同期比 ▲0.6ポイント)
平均単価:1,607円
主力であるレディースカテゴリがシェアをわずかに落とす一方で、メンズおよび男女兼用カテゴリがシェアを拡大させています。 特に男女兼用アクセサリーは前年同期比で2.0ポイント上昇しており、ジェンダーレスなデザインやペア需要の取り込みが進んでいることが推察されます。
製品開発のトレンド
市場全体として単価上昇の傾向が強く、特にメンズおよび男女兼用カテゴリでは平均単価が15,000円を超えており、高単価帯での製品開発が活発化しています。 素材の高騰やブランド価値の訴求に加え、ギフトシーズンに合わせた特別なパッケージングや、性別を問わず着用できるシンプルかつ上質なデザインへの注目が集まっています。
ジュエリー・アクセサリー市場の価格帯別販売構成と戦略
ここでは市場全体を価格帯別データに分けて整理し、販売戦略を考察します。
価格帯別の販売構成について
低価格帯(〜6万円未満)
販売数量においては全体の約99%を占める圧倒的なボリュームゾーンです。日常使いのファッションリングやピアス、カジュアルなギフト需要が中心となっており、EC市場におけるジュエリー販売の基盤を支えています。
中価格帯(6万円〜30万円未満)
販売数量シェアは1%程度ですが、売上金額では市場の約3割を占める重要な収益源です。自分へのご褒美(自己投資)需要や、記念日などの特別なギフト需要としての購入が多く見られます。
高価格帯(30万円以上)
数量ベースではごくわずかですが、売上全体の約2割を創出しています。資産性を重視した貴金属や高品質なダイヤモンドジュエリー、ハイブランド商品が含まれ、単価の高さが市場規模を押し上げています。
価格帯別の販売戦略について
低価格帯
トレンドを意識したデザインやSNS映えするアイテムを投入し、若年層や新規顧客との接点を作ることが重要です。また、重ね付けの提案や、シーズンごとの新作展開でリピート購入を促し、LTV(顧客生涯価値)を高める施策が有効です。
中価格帯
「K18」や「プラチナ」、「天然石」といった素材の品質や価値を具体的に訴求し、低価格帯のアクセサリーとの違いを明確にすることが求められます。購入後の保証やメンテナンスサービスを充実させることで、通販での高額購入に対する不安を払拭するアプローチが効果的です。
高価格帯
「一生もの」としての資産価値やブランドのストーリー性を前面に押し出し、価格に見合う納得感を醸成する必要があります。詳細な鑑定情報の提示や、ラグジュアリーなラッピング、丁寧な個別対応など、商品そのものだけでなく購入体験全体の質を高める戦略が不可欠です。
(参考)ジャンル別価格分布
Nint ECommerceを使った価格帯別売上規模推移
市場の見える化を実現するツール「Nint ECommerce」でTOP5メーカーの価格別売上構成比を見ると以下のように確認できます。
※ご契約プランによって確認可能

横軸:価格帯で分けており、太さが構成比
縦軸:該当価格帯におけるメーカーシェア率
出典:Nint ECommerce
展望とジュエリー・アクセサリー市場を読み解くヒント
本章では展望と市場を読み解くヒントをご紹介します。
今後の展望
短期的には、年末商戦を経て高まったギフト需要の反動が予想されますが、バレンタインデーやホワイトデーといったイベントに向けた底堅い需要が見込まれます。中期的には、原材料費の高騰などを背景とした価格上昇トレンドが続くと予想され、価格に見合う「ストーリー性」や「資産価値」を訴求できるブランドが生き残るでしょう。また、成長著しいメンズ・男女兼用カテゴリの更なる拡大が市場全体の牽引役となる可能性があります。
市場を読み解くヒントは「Nint ECommerce」!
市場のトレンドは急速に変化しており、特に価格改定やカテゴリシフトの兆候を早期に捉えることが競争優位につながります。Nint ECommerceでは、詳細な売上データや競合分析を通じて、最適な価格設定や商品開発をサポートします。

また、AIが市場動向を自動で分析・要約する「AIインサイトレポート」機能を提供しています。膨大なデータから重要な変化を瞬時に把握し、迅速な意思決定を支援するこの機能を、ぜひ貴社のマーケティング活動にお役立てください。

調査概要
- 対象期間:2025年10月1日〜2025年12月31日
- データソース:Nint ECommerce
- 対象カテゴリ:ジュエリー・アクセサリー
この記事を書いた人

山本 真大(やまもと まさひろ)
株式会社Nint マーケティングDiv ECアナリスト
株式会社明治の菓子営業としてキャリアをスタートし、主に店頭での販促施策を担当。その後IT業界・流通業界・他業界のメーカー職を経験し、オフライン市場における、製造・流通に携わる。EC業界の今後に魅力を感じ株式会社Nintへ入社。営業・カスタマーサクセスを経て現在、ECデータアナリストとして、数々のブログや電子書籍の執筆、セミナー登壇に関わる。
セミナー登壇数は20を超え、オフラインの経験とオンラインのデータ分析をもとにした、セミナー内容は参加者からも好評をいただいている。
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【出典:「【2025年10〜12月】ジュエリー・アクセサリー市場レポート|高付加価値化が進む」(2026年1月19日公開)】
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