国内3大ECモールの冷蔵庫市場規模は、昨年比105%で成長!




トピックス
・モデルチェンジ直後の買い替えニーズの追い風を受けて拡大トレンド

・大型冷蔵庫が人気で平均単価が上昇

・メーカーA社が3モール全てで圧倒的覇者に


Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年2月時点)より、2022年11月~2023年1月の冷蔵庫ジャンルは冷蔵庫のモデルチェンジ直後の買い替えニーズの追い風を受けて拡大トレンドとなっております。

当該時期の市場規模は2021年11月〜2022年1月と比較して105%へ成長となり、市場が堅調に拡大となっています。今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、横ばいに推移するとの結果となりました。




また、同時期の平均単価は29,162円と前年同時期比で114%と大型冷蔵庫の型落ち品番の販売数が前年と比較して大きく伸長したという理由もあり平均単価の上昇が受け入れられています。平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、引き続き上昇傾向との結果となりました。

当該ジャンルでは、宮城県に本社をおく、生活用品の企画、製造、販売会社であり、2000年代からは家電事業に注力し同事業を加速させたメーカーA社が、3モール全てで首位を獲得しています。

特にAmazonでは売上を前年から1.5倍伸長させており伸長額で最も大きくなっております。一方で首位は維持したもののYahoo!ショッピングでは前年同時期比で大きく下回る結果となりました。

各モールを観察すると、

Amazonでは、TOP20メーカーは前年同時期比で98%へ減少とややマイナス成長ですが、上述のA社が圧倒的覇者となっております。一方で家電メーカー大手のB社は前年首位から2位へ転落し、大きく売上が減少しています。同じく家電大手メーカーのC社も前年3位から17位へ急落しており、モール内での勢力図が大きく書き変わる結果となりました。

楽天市場では、TOP20メーカーは前年同時期比で137%と3モールで唯一プラス成長をしており、上述のA社が首位継続で前年同時期比で2倍とシェアを拡大しております。

Yahoo!ショッピングではTOP20メーカー中13社が前年同時期比で減少しており、モールとしてもマイナス成長となりました。

家電量販店では毎年2〜3月の決算の時期に大規模セールが行われますので、今後の首位争いから目が離せません。


作成者
小西 雅之(Konishi Masayuki, SMB Div.カスタマーサクセスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)



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