ECモールのPCアクセサリ・サプライ市場規模は、昨年比99%で横ばい!



Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年1月時点)より、2022年10~12月のPCアクセサリ・サプライジャンルはリモートワークにより周辺アクセサリーの駆け込み購入が落ち着いて、需要の横這いが継続しています。
当該時期の市場規模は2021年10~12月と比較して99%に留まり、市場規模の成長度が横這いとなっています。
今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、横ばいとの結果となりました。




また、同時期の平均単価は2,544円と前年同時期比で115%となり、為替変動・素材高の影響を受けて平均単価の上昇が受け入れられています。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、高止まり傾向との結果となりました。

市場全体については、素材高の影響で値上がりした日本製品があるものの、外国からの輸入品は為替変動と素材高といった2つ要因が平均単価上昇の原因と見られます。
アメリカの大手メーカーA社が円安を受けて製品のほぼ全品を大幅に値上げするとのお知らせも去年のニュースに取り上げられましたが、今年に入って円安が止まりましたので、価格の上昇トレンドもおそらくしばらく落ち着くと予想されます。

3モール共通で、PCアクセサリーの中で一番売れているサブジャンルはプリンタアクセサリでした。
モールによってジャンル名や区分に若干の違いはありますが、主にインクカートリッジ、トナーといった部品です。モール別のPCアクセサリー市場シェアを見ると、Yahoo!ショッピングは61%、楽天市場は49%、Amazonは17%を占めています。

2年前にリモートワークによる駆け込み需要の影響で大きく成長していたウェブカメラジャンルにも注目です。2020年の年間の市場規模は2019年に比べ約+250%に及びましたが、1年後の2021年には約△40%まで下落、2022年は平均△5%に下げ幅が縮小となっており、買い替えなどの需要で徐々に売り上げ規模は回復するトレンドになっています。


作成者
呂 澤民(Lui Chak Man, Product Div.プロジェクト管理/開発)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


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