本記事は、2019年の「独身の日(シングルデー)」後に弊社からリリースされた「2019年 独身の日(シングルデー)天猫(Tmall)の実態調査レポート」の中から一部を抜粋して作成しています。
【データ抽出方法】
調査方法:Nint China
対象モール:天猫、天猫国際
データ期間:2018年11月11日、2019年11月11日
為替レート:1元(RMB)=15.5円(JPY)
注意:本記事内に引用されるカテゴリ・商品名・ショップ名・ブランド名・サービス名などは集計対象であるアリババ社運営「天猫(T-mall)」における2019年11月11日当時の記載に基づきます。
【目次】
▼「独身の日」アリババ全体の流通額
▼「独身の日」天猫国際の流通額前年比
▼「独身の日」天猫国際における日本商品の流通額前年比
▼「独身の日」天猫国際の国・地域別(*)流通額シェア
▼「独身の日」天猫Totalの流通額順TOP50ショップ
▼「独身の日」天猫国際の流通額順TOP50ショップ
▼「独身の日」天猫国際の流通額順TOP20日本ブランド
▼まとめ
「独身の日」アリババ全体の流通額
(対象データ:2018年11月11日、2019年11月11日)
「独身の日(シングルデー)」の流通額は、2018年度アリババ全体で3.3兆円、2019年度アリババ全体で4.1兆円となっており、2019年の前年比は126%となっていました。
「独身の日」天猫国際の流通額前年比
(対象データ:2018年11月11日、2019年11月11日)
アリババが運営するECプラットフォームのうち「独身の日(シングルデー)」で最も注目を集める天猫国際に絞って流通額前年比を見てみると、2019年度は130%と大きく伸びていたことがわかります。
「独身の日」天猫国際における日本商品の流通額前年比
(対象データ:2018年11月11日、2019年11月11日)
ここでは先ほど見た天猫国際のうち、日本商品に絞って流通額の前年比を見てみましょう。
前項では天猫国際では前年比が130%でしたが、日本商品の流通額前年比を見ると2019年度は135%と日本商品市場が特に大きく伸びていたことがわかります。
「独身の日」天猫国際の国・地域別(*)流通額シェア
(対象データ:2019年11月11日 )
(*) 国・地域は、天猫国際のウェブ上での表記を元に独自に集計をおこなった。
天猫国際の国・地域別流通額を見てみると、2019年の「独身の日(シングルデー)」で最もシェアが高かったのは「日本」となっていました。日本は前年の2018年も流通額シェアが1位だったことから、日本商品の人気の高さが証明される結果となりました。
「独身の日」天猫Totalの流通額順TOP50ショップ
(対象データ:2019年11月11日)
天猫全体のTOP50ショップの流通額合計で、「独身の日(シングルデー)」流通額の約25%を占める結果となりました。
TOP50ショップの取扱商品カテゴリで最も多かったのが「デジタル製品・家電」が13ショップ、次に「美容関連」で12ショップとなっていました。
青色にハイライトされた12ショップは2018年の流通額TOP50には入っておらず、2019年にランクインしたショップです。また5位のApple公式旗艦店は2019年から「独身の日キャンペーン」に参加して大きく売上を伸ばしました。
日本ブランドではユニクロのみがランクインしており2019年は14位となっていましたが、2018年の7位から順位を7つ落としていました。
「独身の日」天猫国際の流通額順TOP50ショップ
(対象データ:2019年11月11日)
流通額上位10ショップのうち、6ショップがアリババ系列の直営ショップでした。
TOP50ショップの取扱商品カテゴリは、「美容関連」「食品・健康」に続き、「マタニティ・ベビー」が多くなっていました。
日本のショップでは、色付した以下12ショップがランクインしていました。また2018年は10ショップ、2017年は6ショップがTOP50にランクインしていました。
・ムーニー
・マツモトキヨシ
・Dr.Arrivo
・資生堂
・ドクターシーラボ
・ウテナ
・カシオ
・LAOX
・Mama and Kids
・タカミ
・江原道
・サンドラッグ
「独身の日」天猫国際の流通額順TOP20日本ブランド
(対象データ:2019年11月11日)
10位の任天堂は2018年に続き、Nintendo Switchが人気でランクインしました。
まとめ
まもなく2020年「独身の日(シングルデー)」が開催されます。
中国はすでにコロナ禍から抜け出し、世界の中でもいち早く経済が回復傾向にあると言われています。巣籠もり消費が中心となったコロナ禍ではECの需要が高まったこともあり、毎年の大型商戦である「独身の日(シングルデー)」は中国EC、越境市場を含め、アフターコロナで2020年はどんな動きになるのか注目です。
